(26)石油王、癌「コールタール原因説」を葬る
ロックフェラー財閥がノーベル生理学・医学賞の決定に強硬な圧力をかけた例として、山極勝三郎の「コールタール医学批判」がある。「コールタール医学」とは石油を原料に様々な医薬品を開発、使用する医学である。石油王ロックフェラーは、石油が医薬に化ける魔法に早くから気づいていた。数万トン単位で採掘した石油が、数ミリ単位で巨万の富を稼ぎ出す医薬品に化ける。まさに、現代の錬金術である。石油王は、さらに、医療王の座も狙ったのだ。ところが魔王の目算に冷や水を浴びせるような研究が登場した。それが山極勝三郎が1915年に行ったコールタールの発癌証明実験である。山極は、ネズミの皮膚にコールタールを塗り続けると、100%の確率で皮膚癌が発症することを証明した。それは、世界の医学界に衝撃を与え、ノーベル賞の生理・医学部門の受賞候補とされた。これに激怒したのがジョン・ロックフェラーだった。せっかく、石油を医薬品原料として医療利権の収奪を目論んでいた矢先に、石油そのものの強烈な発癌性が証明されてしまった。ロックフェラーは、その財力、政治力とあらゆる圧力を駆使して、まずマスコミを抑え込み、ノーベル賞選考委員会に圧力をかけ山極の受賞を阻止した。そして、その代わりに癌の「寄生虫原因説」を唱えたヨハネス・フィビゲルに受賞させた。つまり、ロックフェラーの石油・医療利権のために、癌原因説までも捻じ曲げられた。ロックフェラーは、ノーベル賞をわが物のように支配してきた。その事実はロックフェラー大学から23人もの受賞者を大量排出していることからも、うかがえる。
ノーベル賞に影響を与えているのはロックフェラーだけではない。その師匠であり後見人でもあったロスチャイルド財閥の存在である。ブログ「日本人の覚醒」がズバリ、ノーベル賞の本質をえぐっている。
「ノーベル賞とはロスチャイルド一族とユダヤ勢力が企む「世界統一政府」を作るために、世界中の人民にノーベル物理学賞や生理学・医学賞を与えることによって、科学上の発見・発明を公にさせて、その科学知識を彼らが独占する目的で作られた。そして、馬鹿なゴイム(家畜の意味)たちに、ノーベル文学賞や、平和賞を与えて平和ボケにさせるのである。言うまでもないが、ノーベル物理学賞や平和賞はただの紙切れに書かれた表彰状に過ぎない。その一方で、彼らが発明した殺人ウイルスや地震兵器は平和ボケしたゴイムたちには隠蔽しておいて、あたかも自然発生、自然災害のように見せかけているのである」
まさにその通りである。さらに、生前のノーベルとロスチャイルド財閥との緊密な関係が暴露されている。
「ノーベルはダイナマイトを発明し、巨額の利益を手に入れたが、その経営基盤はカスピ海・黒海油田であった。当時のノーベル家は油田開発のための資金繰りに窮していたが、ロスチャイルド家に融資を仰ぎ、ロスチャイルド・ノーベル企業連合を結成し、事業を継続することができた。そのことで、ロシアの灯油供給に支配的な地位を得ることができた。ダイナマイトの成功は、こうした巨大な資金力を背景にしたからであった。現在、最も権威のあるとされるノーベル賞は、その資金源をたどるとロスチャイルド・ノーベル賞と言うことができる」
その支配の現状も具体的に指摘されている。
「ニトログリセリンから安定したダイナマイトを商品化する事業は、ロスチャイルドの資金によって行われた。ノーベル兄弟会社、黒海・バクー油田会社、そこから発展したロイヤル・ダッチシュエなどは、すべてロスチャイルドの支配下にある。さらに、ノーベル賞に関係する選考委員会や事業も、すべてロスチャイルドの物である」