(9)軍事用語としてのUFOの定義ー「我々が預かり知らない高度な飛行特性を持つ航空物体」
高野「UFOには、それぞれの定義があります。軍人がUFOという場合は、きちっと決まっています。存在するかどうかわからないものを扱っているのではない。「自然現象ではない」とはっきり書いてあります。気球とか惑星のも間違いではなく、「我々があずかり知らない高度な飛行特性を持っている」と書いてあります。つまり、「我々があずかり知らない高度な飛行物体をUFOと名付ける」と書いてあるんです。わけのわからない航空物体をUFOと名付けているわけではないのです。これは軍事用語です。
軍事用語というのは、食い違いが生じないように用語が全部決められているのです。軍人はUFOを見てUFOというのです。UFOを信じる奴は馬鹿だと思わせるという心理作戦があります。これにかかわったF・C・デュラントの実家まで訪ねて行って「先生、どうしてこれをおやりになったんですか?」と聞いたことがあります。彼はアーサー・D・リトルというミサイルメーカーの技官で、後にスミソニアン博物館の館長になった人です。「UFOを信じる奴は馬鹿だ」と思わせるのは、無知な国民を教育するための計画です。それを一生懸命やったのです。
先ほども竹本さんが言われたように、UFO問題を解決するには日本を見習えばいいという話は、1968年に書かれたNSA(国家安全保障局)のドラフト(草案)に書かれています。日本人ほど、歴史上素晴らしい前例を持っている民族はいない」とはっきり書いてあります。
日本がUFO問題を解決できると僕は思っています。UFOを取り扱う博物館が日本中に1個もなかったので、僕が作ってみました。自治省から52億6000万円の予算をいただいて、UFOの形をした博物館を能登半島の羽咋というところに作ったのです。