(24)イスラエルで実際に見たのは、日本の風習と同じものばかりだった!(畠田秀生氏)
私は今から57年ほど前にニュージーランドへ無銭旅行を企てました。貨物船に乗って18日かかってニュージーランドに着きました。ほとんどの日本人はニュージーランドがどこにあるかも知りませんでした。今でこそ、ニュージーランドは日本のあこがれの国のようになって、本当に沢山の人々がニュージーランドに住んでいます。
私は曲がりなりにも54年ほど牧師をしております。嘘をつけば天国には行けません。私自身が体験していないことを話せば嘘になるわけです。何も知らないのに、知ったかぶりして話をしていると、それは嘘になります。私は青森のキリストの墓にも行って来ました。モーセの墓にも行って来ました。それが事実かどうかは横に置いておいて、どういうものなのか、私はこの目で見て来ましたから、私の印象をお話しすることはできます。
イスラエルにも本日の講師である飛鳥昭雄氏と行きました。私はイスラエルのラビたちがあの石の壁で何をしているのかも見て来ましたから、私の範囲の中で語ることはできます。本当のことを話すことができます。しかし行かなければ、想像で話をしていても人々は信用しません。何が本当かというと、自分の中でそれを咀嚼して、人々に語らない限り、人々は毎週、毎週協会には来ません。同じ人の話を毎週聞くわけですから、真実がなければ、すぐに化けの皮が剥がれます。
幸い私は25歳から自分の得たものを一生懸命若者に語りました。30年ぐらい聖書を読んで人々に語っていますと、イスラエルという国がどのようなことをなしてきたか聖書から大体わかるわけです。読んでいくと、余りにも日本の風習と伝統が似ているわけです。だから、今度は日本のことを勉強し始めたのです。
例えば、神輿を担ぐとか、正月にお餅を食べるとか、中秋の名月を祝うとか、イスラエルの暦と全く同じなわけです。男の子が生まれたら、女性は何日間こもらねばならないとか、女の子が生まれたら何日間こもらねばならないとか、旧約聖書に書いてあります。そして日本人も同じようにしてきているわけです。それで勉強し始めて、私は1999年に「古代ユダヤから21世紀の日本へ」という本を出版しました。その原稿をもって、私はニュージーランドの私が信じた教会に行ったわけです。彼らは教会のリーダーたちです。向こうは、ソフトボールはあまりしませんがラグビーが盛んです。ニュージーランドのラグビーは世界一ですから、彼らと一緒にラグビーをしたことがあるのです。ぶつかったら2~3メートル吹っ飛びます。でも私は野球はできます。ソフトボールになると4番バッターなのです。
私もラグビーを初めてやった時、ピストルが鳴ったらボールを後ろに渡さなければいけないのに、知らないものだからボールをもって前に走りました。みんな唖然として見ているわけです。私は恥をかきました。ルールを知らないのに、ラグビーをやれと言われたから「わかりました」とボールをもって前に走ったら、みんな唖然として立っているわけです。私はそれ以後、二度とラグビーはしておりません。やはり、ルールを知らないでスポーツをしてはいけません。