(23)政体と国体の違い(小野寺氏)
(質問者A)政体と国体と言うのはどういうことですか?
国体と言うのは、先祖である天照大神の御霊を根本として政をなす。その象徴ゆえに、神璽継承が絶対とされることでございます。政体と言うのは、ある意味では民主主義理論に近いですね。武家社会が民衆全員の代表ではないんですよね。それが自らの政治、行政権を都合よくなすために、勝手に作った、それが俗に北朝と呼ばれる。だから本来、北朝なんか存在しないわけです。もしあったとするならば、まさに万世一系と言う言葉もすでにあってはならないわけです。要するに、行政をなさんとする者が権力で勝手に担いで「はい、あなた、そこにお飾りとして座ってて」と。ちょうど現代の政治形態に非常に近いものです。
(質問者A)今の今上天皇はどうなのですか?
政体であるということです。
(質問者B)裏の天皇と言う言葉についてどう思われますか?
天皇に表も裏もないんです。我が国の歴史の理論からいえば、国体とはどこまでも三種の神器を正しく所持していること、政体は時の権力者が自分の権力行使のためにご都合よく担いでいること、これ以外にはない。だから、ご都合よく担がれた者は本来の天皇ではないから、それを裏と言うなら言えるかもしれない。
(質問者C)明治は45年で終わりですが、その時明治天皇は亡くなられたのですか?
そうでございます。明治44年に桂内閣において、南朝正統と言う閣議決定をなすわけです。もとは、犬養毅氏が帝国秘密会議で南朝正統の演説をするわけです。だから、犬養毅氏が昭和6年に内閣総理大臣になったときに、自らの演説の責任を取って満州出兵はなされたんです。もともと孫文によって南下するロシアを防ぐという論があったわけです。ところが毛沢東とソ連が仲良くなったため、南下するソ連を防ぐ必要がなくなったわけです。毛沢東、蒋介石、汪兆銘さんも孫文の門下として義兄弟です。そうのような事情で、ボタンの掛け違いと言うことでしょうかね。
(質問者D)日本と言う国は世界に対してどういう使命を持った国なのでしょうか?
天照大神と言う言葉は2000年前より以前に作られたチベットの仏教の記録に載せられている言葉です。天照が日本に来て応神と変わるわけです。応神天皇と言うのは、神が再び現れたという意味でしょう。天照大神が再び現れた(垂跡)と言うことでございます。だから応神天皇が神璽を持っている。・・・・・・「古事記」には万世一系が書かれている。それならば「日本書紀」を作る必要ははない。万世一系が書いてあるなら「日本書紀」のように、これにはこういう説もあるといろいろな説を述べながら、土台の記録をあえて作る必要はないじゃないですか。・・・・「古事記」の筆記者の太安万侶のお墓が発見されたということは事実でございます。だけど、太安万侶の墓が発見されたから「古事記」が絶対の真実と言うわけにはいきませんよね。
(質問者E)猊下は111代、南朝の末裔だと聞いております。神器もお持ちだと思いますし、ご自身のお立場から世界をご覧になって、法華経と言う1つの大きな波動を受けていると思うんですが、111代南朝系の王としてご自身の今後のご抱負をお聞かせください。
この国の政府は、私を中国北京政府のスパイの親分だと言って、経済的にも封鎖策をとってきました。これは2年ほど前に、向こうが大変失礼しましたと言ってきました。酷い条件は、突然オウム真理教のオーナーにされまして、公安が毎日、門のところに来て、うちに来る客に全部肩たたきしました。それでうちの信徒さんはほとんどいなくなりました。・・・・・昔、私は大石寺の細井日達管長から頼まれて、大石寺の本当の歴史を書き、5回製本したけれど、5回ともダメでした。その完成本の内容が原稿と相違し、また文字の用途が相違し、文章が理解不明となるというようなものでした。そのころ、本が出版されていれば現在の日蓮正宗対創価学会の対立騒動などは起こらなかったでしょう。そういうことが実際に身の回りにたびたび起きたんですね。
現代の日蓮宗と言うのは日蓮大聖人の教えとは全く関係がない。なぜかというと、日蓮大聖人の法華本門宗と言うのを許可したのは後醍醐天皇なんです。だからその流れが盛大になっては幕府が困るのです。幕府方は徹底的に後醍醐天皇が許可した日蓮上人の教えを潰す。それで行学院日朝と言う人によって中古天台の論が日蓮上人の教えとされ、それを継承して現代日蓮宗と言うのが成立しているわけでございます。ですから、教学や大聖人の御書の読み方も全く出鱈目となってしまったのです。
*「古事記」と「日本書紀」がなぜ2つあるかというと、それぞれの矛盾点を追求すれば、真実が分かるようにしてあるからである。藤原不比等がそのように仕組んだ国仕掛けである。これについては飛鳥昭雄氏がすでに解明している。裏天皇も存在し、八咫烏のトップがそれである。裏から表の天皇を守っている存在である。天皇が契約の聖櫃(アーク)とその中に入るイスラエルの三種の神器を所持しているため、世界を救う使命を持っている。