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物部氏とアークの謎(42)

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(42)契約の聖櫃(アーク)は2枚の八咫鏡と一緒にある!

飛鳥「キリストの遺体を包んだとされる布を聖骸布と言いますね。実は、日本では人が亡くなったとき、顔に布をかける習慣があるが、あれは極めて珍しいのですよ。イエス・キリストが死んだときにも実は、麻の布で体を覆うと同時に顔も覆ったのですよ。これを現在でもそのまま忠実にやっている国は唯一、日本だけです。ただ、顔にかける布だけは、体を覆う布と違って絹で作られているだから、そういう意味でいうと、聖骸布も実は日本にあるということになる。忌部はその顔にかける布と、2つ折りで体に置く聖骸布にする2つの布を作る。そして、天皇が横たわることになる畳を8つに重ねたベッドの枕元に左右に、籠に入れておくのですよ。それもまた、キリストの聖骸布と同じなのですね」

杣「そうですね。それが日本にある」

飛鳥「聖骸布のサイズからイエス・キリストの体格を推定すると180センチ近いのです。割と大柄ですね。面白いことに法隆寺の聖徳太子の像とされる「救世観音菩薩像」も、代替179~180センチぐらいで、ほぼ同じ高さなのです。つまり、同じ背丈になっている。それから、大嘗祭で天皇が横たわる畳を8つ重ねたベッドは「真床追衾(まとこおうふすま)」とか「八重畳」とかいうが、これがエジプトの大ピラミッドの玄室にある石棺とほぼ同じ大きさなのです。そういう意味でエジプトから日本までつなぐ1本のラインが見えてくる。そのほか、メノラーや香壇、供物机、生贄台、洗盤、ネフシュタイン(青銅の蛇)など、ユダヤ教と共通する祭具類も、すべて日本の神社にある。大きな神社、大きな神宮には確実にある。さらに、出雲大社にはメノラー、それもソロモン神殿にあったメノラーが存在する可能性が極めて高い。もっと言うと、スサノオが退治した八岐大蛇の像はいろいろなところで見られるが、どれも8本首なのですよ」

杣「確かに8本首ですね」

飛鳥「でも、「八岐=8つの股」なのだから本当は9本首でなければいけない。つまり、八岐大蛇は9本首であり、それで、九頭竜と言う名前があるわけです」

杣「九頭竜川と言うのもありますね」

飛鳥「これは9本首の竜だということを暗に匂わせている名前です。そして、基本的には八岐大蛇は金色であり、生贄を求めたとされている。そこで、8つ股があるものって何だろうと考えると、「箱」なのです。長方形の箱に角が8つあり、そのそれぞれが3つ股です。では、3つ股ガ8つある箱で金色の物っていうと何だ。生贄を求めた箱って何だと。そうなると、それに該当するのは契約の聖櫃(アーク)だけなのですよ。それで、その契約の聖櫃(アーク)の中に最後まであったのが十戒石板とされている。ソロモン王の時代、十戒石板以外は何も入っていなかったと伝えられている。これで分かることは、少なくとも契約の聖櫃(アーク)は、天照大神のご神体の2枚の八咫鏡と一緒になっているということです。だから、内宮の地下宮に一緒に置かれ、20年ごとに地下で移動させているのでしょう。物部の祖である徐福が、アロンの杖とマナの壺を、契約の聖櫃(アーク)の半分の箱と一緒に持ってきた。その後、神武天皇が十戒石板と、契約の聖櫃(アーク)の蓋を持ってきた。そして互いに物部氏の箱「カチユキ」と、秦氏の蓋の「天羽羽矢」の箱合わせをし、互いに「璽(しるし)」とした。だから、物部氏は箱の「亀」、秦氏は羽の「鶴」となり、鶴亀合わせて縁起物とした。籠神社が発祥の「カゴメ唄」の歌詞にある「鶴と亀が統べった」となったのです」


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