(40)成田と伊勢で「ミステリアスジャパン構想」が始動
飛鳥「もう少ししたら明らかになってくると思うが、成田空港の脇にあるヒルトンホテルの裏の敷地ー相当大きな敷地ですがーここを「あるファンド」が手に入れたのですよ。これは、あまり詳しく言えないが、日本のキャッチフレーズが「クールジャパン」から「ミステリアスジャパン」と言うふうに変わるのですね。
成田のその敷地に、海外から来る人たち、特にあらゆる宗教者、宗教の関係者が行くことになる。すると、実は日本と言うのは、あらゆる宗教の集合体であることが分かる。それを具現化する巨大なパビリオンシステムが出来るという。
そして、そのファンドは伊勢神宮の側にも似たようなものを、もう一つ造る計画をして、一部はすでに稼働している。これは、国を動かす意味でも役に立ちますよ。例えば、日本の町工場の技術は世界一であっても、これまでは「売り方」を知らなかった。日本の芸術や工芸品もそうでしょう? そこで、その施設ではあらゆる日本の産業を集約させ、さらに、海外のバイヤーがそれを買えるようにする。そのためのシステムを、伊勢神宮のすぐ横のインターチェンジの広大な敷地と、日本の玄関である成田空港の脇に巨大なパビリオンとして造る計画が動いている。
もともと、伊勢の方には、「伊勢・安土桃山文化村」と言うアミューズメントパークがあって、忠実に再現された戦国時代の街並みと安土城の天守のレプリカが売りだった。先ほど言ったファンドは、2016年にここを買い取り、100億円程度の改装費をかけて、温泉大浴場や刀鍛冶工房、侍・忍者に変身できるコスプレ施設、忍者学校などを新たに加えて2018年4月に新規開業する予定です。安土城は1泊500万円のホテルにしてね。
ホテルに泊まると、馬に乗り、従者を引き連れての大名行列が出来たり、ロールスロイスやヘリでの送迎も付くというから、世界中の大富豪が来るでしょうね。
そこでは、あらゆる宗教が、日本で集合体になっているということを具現化する。キャッチフレーズは、あらゆる宗教は1つであるということ。それを日本が言わずしてどこが言うかってことですよ」
杣「そう。日本人だから言えるのですよ」
飛鳥「日本人だから言える。日本人の持っている信用と生真面目さ、そして平和主義。「日本にはあらゆる宗教があって、それらには共通しているものがあるから、戦争なんかバカバカしいですよ」と言うことを具現化させる。最終的には、伊勢神宮にはそれがあるということろまで持っていく形になる。成田の工事が恐らくもう少ししたら始まります。ディズニーランドの何分の幾つかの敷地しかないが、それでもビックリしますよ。もうアイデアだけでも物凄い形で動いていきますから。これ、単なる宗教の話じゃなくて、日本の企業を活性化させるというのもポイント。さらに、2020年の東京オリンピックも視野に入っている。日本への観光客を現状の2400万人から倍、もしくは3倍にしようという。最終的には1億人の観光客を目的とする。もしくは、日本が世界平和のリーダーシップをとれるようにする。そのための大きな動力源にする構想なのです。これ、地方創生の大臣ともタイアップしているのですよ。「ミステリアスジャパン構想」は、国外に向けた日本独自のコンテンツを、政治と経済を巻き込みながら同時戦略で開放するようになるはずです。映画、漫画、アニメ、舞台などのエンタメ部門も例外ではなく、共生プロジェクトは最終的に出版社やアニメーション会社を持つことになるかもしれない。」
杣「いいですね。ファンタジーランド化と言ったらおかしいが、この日本と言う国は、世界の人から見ると、ワンダーランドなのですね」
飛鳥「そうなのです。不思議の国なのです。2000年以上続く王朝があること自体、世界ではありえませんし、日本と言うのはファンタジーそのものですよ」
杣「そのことを、他の国にもっと訴えかけてね。本当にミステリアスな国だと。こんなに古い、一番古い王朝がある国なんだよって。それだけでも「えー」ってなる。世界にはイギリスの方が古いと思っている人も多いわけですよ」
飛鳥「久保有政先生も、実はこのプロジェクトに関係している。キリスト教各派や仏教も含め、もう全部の宗教関係者の常識ある責任者が理事になっていくでしょうね。それで日本と言う特殊性を、これから世界に対してアピールする。入ってくるものは拒まず、出るものも拒まず、それでみんなに「へー、そうなんだ」と分かってもらって、日本をこれから世界の中心に持っていく」
杣「そうですね。研究して分かったことですが、仏教の中心も日本なのですよね」
飛鳥「そうなんです」