(81)「日月神示」の目的は大和民族の覚醒!
(天つ巻・第24帖 大難を小難に)
大本営の官僚主義者たちは皆狂っている。日本がどこへ向かっていくかもわかっておらず、国民の事もほとんど考えていない。彼らは日本人を自分たちに都合のいい駒としか見ていない。天照大神を信じれば不敗と教えた教育はどうなったのか? そのうちに全国民が気付くことになるぞ。戦場では多くの兵士が飢餓と病で犬死し、内地が焦土と化しても、神はまだ小難に抑えてくれている。今のうちに国の指導者たちが何とかしなければ、未曾有の大殺戮に見舞われることになる。こんな有様になっても、「一億総玉砕」と喚き散らす官僚主義者が治める国には、その通りの大殺戮が与えられるだろう。そんなことで天照大神の民と言えるのか。国家指導者と言えるのか。もはや国民は、少しでも被害が少なくなるよう祈ることしかできない。その一方で、どうなってもいいという気持ちが、傲慢な官僚主義者たちをさらに助長させる。
国家神道の教育機関が洗脳した「日本不敗神話」や「神風が吹く」詭弁を信じているなら、官僚主義者を盲信し、役人を信じる日本人に未来はない。個人主義の無い人間には個性がない。同じ考えで同じ顔になるよう洗脳するのが官僚主義の正体である。天照大神の気持ちを取り違えたのが今の日本である。神はこの国の仕組みを一度組み直すだろう。そしてもう一度赤ん坊のような世代が出てくるのを待つに違いない。
(解釈資料)
「日月神示」の目的は、天照大神の正体を明らかにし、そのことで大和民族の使命を復活させることにある。原始キリスト教が日本に入ることを告げ知らせ、その組織が建てる神殿を心待ちにした。よって、岡本天明のお筆書きは、大きく分けて大和民族の行く末と日本の原始キリスト教徒の行く末に重きが置かれ、両義預言の体裁を用いている。そこで、この預言の一方を紐解くと以下のような内容になる。
神の正しい組織の日本人の官僚主義者は、預言者の言葉を都合よく解釈し、己の都合で捻じ曲げた輩が大勢いる。だから神の組織は日本で発展しないのである。最小限の祝福しか享受できないからだ。彼らはマニュアルと手引きを大上段に掲げ、「事なかれ主義」と「前例主義」で、応用力の高い者達を封殺し、管理ではなく監視することで支配してくる。
官僚主義者の家の子は官僚主義で育てられ、家族単位で官僚組織を固めていく。一種の世襲制を敷きながら、さらに堅固な官僚主義を日本中の神の組織に蔓延させるのである。その時にも己を正当化する手引きが使われるが、真に応用させることはしないしさせない。それで神の僕と称しているのはあまりにもお粗末である。官僚主義者は、天の父が最大のリスクを冒し、人を地上に送っている根本原理が全く分からない。彼らは己の権威を守るためのシステム維持が最優先で、人に重きを置かず、自分たちが狭い村社会の中で殿様になっていく。
また、少数意見を持つ者に対し、強制的に態度変容を強制する手段を用いてくる。少数意見の者に精神的、あるいは物理的な罰を与えると警告するのである。さらに多数意見に逆らうことに「恥の意識」を持たせるよう説得してくるが、官僚主義者のトップに間違いがあろうはずがないという盲信が支配している。それでも聞かない場合、少数意見の者に対し、裏からネガティブ・キャンペーンを行い、風評被害を与えることで追放しようと企ててくる。官僚主義者が同調圧力を用いる台詞は大体決まっている。「一部の足並みの乱れが、全体に迷惑をかけることになるよ」である。最悪は官僚主義者の狂信者のほとんどが、平然と法律違反を犯していても全く気付かない事である。それほどマニュアル全能の視野狭窄に陥っているからである。彼らの周囲には同じ顔をしたイエスマンしかいない。
岡本天明の頃の日本を考えると、少数意見を持つ学識者や教育者や宗教者を特高警察が逮捕監禁し、無理やりに有罪にして売国奴にすることで、他の人々への見せしめにしたことだろう。そんなことが、日本人の官僚主義者が支配する神の組織でも起きかねないという預言である。