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物部氏とアークの謎(19)

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(19)中国でユダヤ教の燔祭が行われていたということの証明

杣「天壇にメノラーがあって、儒教の最高神である昊天上帝に羊・馬・ヤギを捧げていた。漢の初代皇帝・劉邦が燔祭を捧げていたわけです。さらに、漢の封禅書である漢書には「郊祀(こうし)」「封禅の儀」の説明があって、その下段に「八百万の神霊」と書いてある。「封禅」とは皇帝となった者が、泰山の頂に壇を築いて天を祭り(これを封と言う)、麓で地を祭り(これを禅という)、天下泰平の功の成ったことを報告し、国家の永続を祈る儀式のことです。また、これに似たものとして説明される「郊祀」は、皇帝が都の南郊及び北郊に壇を築き、天地を祀る儀式を指します。

 また、「漢書郊祀志」の解説によると、史学者である司馬遷は「史記」を構成する8書の1に封禅書を置いた目的を「天命を受けて王となったもので、封禅をしてもよいという符端(しるし)を用いるものはまれである。もしこれを用いるならば、八百万の神霊で祀られないものはない」と述べている。さらに、ヘロドトス「歴史」にも、スパルタで名望高かったリュクルゴスと言う人物が神託を乞いにデルポイに行ったとき、奥殿に足を踏み入れると巫女が言った言葉として「リュクルゴスよ、わが豊かなる社に来たきしよな。そなたはゼウスをはじめ、オリンポスに住まう八百万の神の寵児じゃ」と出ています。このように、日本の神道にいう「八百万の神」がこれらに書かれているわけです」

飛鳥「それは興味深い。実は、八百万の神々を古代に報じていたのがエジプトです。無数の神々を生み出し、異教の神々も取り込んでいました。その古代エジプトにいたのがイスラエル人、つまり大和民族ですね。同じ八百万を踏襲し、それを唯一神ヤハウェの分け御霊にすればいいという理屈になる。それが北朝イスラエル王国だったわけで、その「10支族+レビ族」がステップロード(ユーラシア大陸に東西に広がる草原の道)や海のシルクロードで日本列島に渡ってきたのですね」

杣「燔祭の儀式は日本にも伝わっていて、続日本書紀に書かれています。続日本書紀には桓武天皇が交野(かたの)の柏原(大阪府枚方市)で、785年と787年の2回、燔祭を実施したことが書かれています。天の神を交野の柏原に祀った。前々から行ってきた祈願に対するお礼として行った、という記述があるのです。もう一つの記述は、もっと具体的です。「まさに今冬至が始まりましたので、謹んで郊外の丘で天を祭る大礼を行い、燔祭を昊天上帝のためにとり行います。高紹(たかつぐ)天皇の幸は長発(殷が天下を得たことを歌った歌)のように行き渡り、その徳は思文(しもんー周の祖先の后稷の徳を称える歌)よりも優れています。天帝に合わせて祀ることができるよう、明らかに天に昇らせ、ここに長く天命に従い配します。謹んで幣クラを備え、生贄の肉や器に盛った穀物などの品々を以て祭祀の供物といたします」

 これはつまり、天壇の神は儒教の最高神である昊天上帝であり、天壇で行われているのと同じ燔祭をやりますよ、と言うことです」

飛鳥「生贄を焼いてね」

 願い事をかなえたり、罪の肩代わりをさせるためにやるのが燔祭や生贄なわけで、その最大の風習が人柱ですよ。終始決壊する堤防や、崩壊する橋を造り直す際、神の庇護をいただくために立てた柱が、人を木にかけた柱ですね。その原型はイエス・キリストと言う犠牲の人柱でした。それは柱を漢字分解すると、「木・主」となって、「主(イエス・キリスト)の柱」となることからもわかりますね。

杣「この続日本書紀の記述では「燔祭を昊天上帝のために執り行います」と中国と同じ表現になっていて、「長発のように」とか「思文よりも優れています」と言った表現に、この燔祭の儀式が中国から来たものだとはっきり示されています。こんな風に、すべての証拠が横につながっていきます。歴史書でちゃんと具体的に証明されているのです」

飛鳥「これは大きなことだね。実際、諏訪大社に代表される物部神道(古神道)は、牛やシカなどを燔祭や生贄として捧げていました。秦氏系の神社は紀元後に建立されますから、生贄の儀式は諏訪など一部を残して禁止します。すでにイエス・キリストが身代わりの犠牲になっていたからと言うのが理由です。しかし、それでも信仰に基づく長い風習や文化というのは改まらない。だから、賀茂神社が全国の物部系の神社に派遣したのが禰宜職です。神主を監視したのです。その「賀茂禰宜」が鍋料理のカモネギのいわれになっています」


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