(14)エチオピアでは日本の演歌の「こぶし」が聞ける!
飛鳥「シャハン教授は、古代にアメリカ大陸の方にもイスラエルの末裔が行ったと言っているが、これはグローバルスタンダードの考え方になりつつある」
杣「また、シャハン教授は、出エジプトの時にモーセに率いられた全員がカナンに向かったわけではない、と言っている。つまり、黒海からヨーロッパへ移動したグループとアフリカの方に移動したグループがあると言っている」
飛鳥「シャハン教授の地位はイスラエルの大学を統率する文部省の大臣クラスなので、一研究科が言っているような話とは違うのですよね」
杣「違う、違う」
飛鳥「大学で何を教えていいかということまで統率できる立場にあった人だから、一連の主張には重みがある」
杣「その通りです。尊敬されているし、ユダヤ教的にも宗教者として信頼されている。熱心なユダヤ教徒なのです」
飛鳥「今度アフリカに行かれるそうですが、もしエチオピアの方へ行かれるなら、街に流れる音楽を注意して聴いてみてください。日本の演歌としか思えない曲が沢山流れている」
杣「演歌が?」
飛鳥「はい、まさに演歌です。こぶしを利かせて歌うのですよ。例えば北嶋三郎氏のような、ああいう音階の音楽が街中で流れている。100%演歌です。ビックリしますよ」
杣「そういうことがあるのですね」
飛鳥「演歌のような音楽が存在するのは、日本とエチオピアと、日韓併合時代に影響を受けた韓国だけ。いわゆる日本音階なのです。これ考えてみたら、エチオピアのシバの女王は、イスラエル王ソロモンの子を宿したと言われている。男の子を生んだとされている。シバの女王は、ソロモンへの尊敬を持ってイスラエルへ行き、実際の彼に会って、その知恵に感服したという」
杣「そう書いてありますね」
飛鳥「その時に、古代イスラエルの音階をそのまま母国に持って帰ってきた。そうなると、エチオピアと日本の両方で、演歌のような曲が作られているというのは、元を正せば、旧約聖書の時代にイスラエルの人達が奏でていた曲は西洋音楽ではない。我々と同じ音階なのですよ」
杣「そういうことになりますね」
飛鳥「僕が一番近いと思ったのは、大勢で大木などを運ぶ時に歌う木遣」
杣「木遣ですか」
飛鳥「あれがソロモンの時代の神殿における音楽だったと思う。証明はできないが、音律や音階が地球の反対同士に残されている。これは物的証拠と言えると思う」
杣「そうですね」
飛鳥「それから狛犬についても、発見があるのです。古代アッシリアの顎鬚付き有翼人面獣と言うのは足が5本でしょう。これ意外と気づかない」
杣「そうそう、5本足なのです」
飛鳥「4本足の有翼人面獣と5本足のものが左右一対となっている。つまり、偶数と奇数で門を守っているわけです。これ、狛犬でオスとメスがあるのと同じです。つまり、陰陽道で4は偶数で「陰」、5は奇数で「陽」というね」
杣「間違いないでしょうね。スフィンクスとの関係も考え合わせるとね」
飛鳥「ところが、欧米人は狛犬についてのそういうところがほとんどわからない」
杣「そうなのです」
飛鳥「そういう知識が伝わっていないからね。一方、日本には陰陽道とか、いろいろな形で伝わっている。数秘術も完全に伝わっている。例えば、ヤクザだが、「893」をもとに名づけられている。ゲマトリアで「893」は「8+9+3=20」です。「オイチョカブ」では「0」になると「ブタ」と言って最低、つまり一生を棒に振る人間になる。「753」は「7+5+3=15」で、「1+5=6」となり、「6」は神の整数「7」に及ばない「この世」の尺度の人生を暗示する。欧米でも聖数のぞろ目「777」はラッキーセブンとされ、不完全な6が集まる「666」は獣の数字として最も嫌われている。「三途の川」もゲマトリアではさっきの753同様、「249」「753」「618」の縦3列×横3列の計9マスの3×3の魔方陣で表せる。縦横斜めの何処を足しても「15」となる。これは「6」のこの世を示す。これにより、宇宙が無限ではなく、閉じられた世界で、有限であり数えられることが分かる。その魔方陣から脱する境が三途の川で、「三」は横の3列、「川」は縦の3列を示す。「途」は旅の道筋なので、現世とあの世の「境」です。本当に流れている川ではない。だから、三途の川を越える「6文」の銭が必要と言うのは、この世が6で囲まれた世界だからです。「囲」の字も、〇×陣取りである3×3の「井」を、「□」で取り囲んでいる形になっている」
杣「エジプト帝国誕生時のアブ・シンベル神殿の壁画を見ると、9本のパピルスによる生命の樹の王冠や、7本のロータスを束ねたパピルスが描かれている。これは古代における上エジプトと下エジプトの統一を表現したものです」
飛鳥「エジプトは、上エジプトと下エジプトで実は王冠の色が違った。上エジプトが白で、下エジプトが赤の王冠でした。だから、日本では紅白の組み合わせが重要な意味を持ってくる。源平の旗も「紅」は平家で、「白」は源氏でした。そのエジプトが平和になったので、日本でも紅白饅頭とか、祝い事で使う。このように戦争と平和を「赤と白」だけで両方表すことができる日本の民族性は古代エジプトに目を向けなければわからない。最後の止めは大和民族を象徴する国旗・日の丸も紅白の色で作られている。これは凄いことです」
杣「普通なら忘れ去られてしまう話ですからね」
飛鳥「残っているのは日本だけです」