(7)地蔵にイエス・キリストを仮託した?
杣「イコン博物館には、イエス・キリストが十字架にかけられたイコンの写真がある。教会に実際に置いてあるイコンです。これ、何かに似ていると思ったら、釈迦の入滅図なのです。横たわった体、描かれた人物の大きさ・・・・そして入滅図で雲の上に乗っているお坊さんは、イコンでは天使になっている。構図が全く一緒なのです。グルジアの地はイスラエルなどと地続きなので、使徒が直接伝道に来た。だから、今でも初期の教会に残っている。キリスト教が公認される以前の4世紀とか5世紀の教会がある。そして、それらを見ると「地蔵さん」がいる」
飛鳥「地蔵さん?」
杣「名古屋の栄国寺と言う浄土宗の寺に「切支丹遺跡博物館」があって、そこに、地蔵の事について書いてある。それによると、異教徒は「ジゾーズ=ゼウス=ジーザス」と言う隠し名として、地蔵にイエスを仮託したという。そして、このグルジアの教会で撮った写真を見てください。これ真ん中の像が十字架のイエス、そして左がマリアです。右は天使。まさに地蔵図ですよ」
飛鳥「凄いなー。実は、私が住む茨城県に女化(おなばけ)神社があり、そこに「天岩戸開き」の絵馬がある。岩戸から出てくる女神は天照大神ではなく、仏の地蔵尊なのです。つまり、男性だが、神社の名前が「男が女に化けている」意味なので、天照大神は男神と解き明かしていることになる。おまけに子供を守る地蔵尊は、人をジャッジする閻魔大王の化身だから、最後の審判の神イエス・キリストをも示唆している」
杣「白馬寺(洛陽)と言う中国最古のお寺の話をしておきます。これについてシャハン教授はも「これだけ証拠があったら、この寺の正体がキリスト教会であると言える」と言っていた。つまり、黙示録にいう天の王からつけられた「天王殿」に、ダビデの星と十字架がある。十字架は巧みに隠されているが、「×」や「田」と言う形で十字架にしてある。さらに、屋根にふかれた瓦を支える木材(垂木)の断面が「ナザール・ボンジュウ」と言う神の目になっている。イスラムとかユダヤのお守りのモチーフになっている「神の青い目」ですね」
飛鳥「(ナザール・ボンジュウの写真を見て)この青い部分はラピスラズリですか? 深い色合いを持つ気品のある青ですね」
杣「そうですね。さらに、河原の断面にはエジプト由来のロータス(蓮)から生まれる太陽のモチーフがあり、その両脇にドラゴンがいる。このドラゴンはメソポタミアの神、エル・マルドゥクの象徴です。エジプトの神もメソポタミアの神も全て1つの神としてイスラエルの神に繋がっている。また、仏教のシンボルである三叉がその上に立てられているが、そこに横棒が加わって十字架になっている。そして、屋根のかわらにはユダヤ教のシンボルである7枝の燭台「メノラー」や、9枝の燭台「ハヌキア」も見つけることができる」
飛鳥「良く見つけたね」
杣「この屋根の太陽には13本の光芒がある。これが開封のトーラー(ユダヤ教の律法の書)を収める箱に通じる」
飛鳥「中国・河南省の開封には、昔からユダヤ人コミニュティがありますからね」
杣「開封のユダヤ教のシナゴークには、トーラーの箱のモデルがあり、12部族のそれぞれのお經と、モーセの書の1冊で計13本になっている」
飛鳥「それにしても、この白馬寺にはいろいろなシンボルがある。白馬と言えば「ヨハネの黙示録」第19章11~12節に出てくるイエス・キリストが乗る馬の事ですよ。「そして、私は天が開かれているのを見た。すると、見よ、白い馬が現れた。それに乗っている方は、「誠実」及び「真実」と呼ばれて、正義を持って裁き、また戦われる。その目は燃える炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分のほかは誰も知らない名が記されていた」
この聖句のポイントは、救世主が被る王冠は無数にあり、それぞれに違う神(仏も同じ)の名が刻まれていることが示唆されている。八百万の神々の正体は、唯一神イエス・キリストの別名になる」
杣「つまり、白馬寺にはいろいろなシンボルがあることは、聖書の神が言っている通り、エジプト、メソポタミア、イスラエルに嗣業されている神が1つであるという証拠になる。ついでに、洛陽博物館で見つけた唐の時代の仏教遺跡を見ると、真ん中に7本と9本の生命の樹があり、その部分を拡大したら、メノラーとハヌキアを周りで拝んでいる。これが仏教の実態です。つまり、仏教とは基本的にはユダヤ教であり、キリスト教なのです」
飛鳥「まさしく、そうですね」