(19)火星の空は青いか赤いか?
飛鳥「最初のバイキング計画の時に最初に写っていたものがありましたね」
高野「あれは大失敗です」
飛鳥「どういう大失敗ですか?」
高野「当時の生物学者には馬鹿者がいて、最初のバイキング計画の時に、火星の砂をどれだけ調べても生物の痕跡すら見つからないという内容の発表が行われた。現在は、「当時は馬鹿なことをしていたね」という評価がされている。平均気温が非常に低い火星で、摂氏70度近い温度で滅菌してしまい、微生物やバクテリアを完全に死滅してしまった。反応を早めるために熱を加えたわけですが、生物はいませんと言う発表になった。今は、あの時の発表が間違いだったことになっている。バイキング計画の大失敗は、あまりにも高い熱を加えてしまったことです。加えた熱が火星の尺度に当てはめるとどのくらいの温度になるか確かめなかった」
飛鳥「ちょっと考えられないな」
高野「火星には生物がいますね」
飛鳥「有名な話では、火星の青空がある。途中で差し替えたという・・・・」
高野「ああ、フィルターですね。あれは、最初は横にカラーコードのようなものがついていて、これは青空じゃないかと言うことになりました。その後、フィルターの間違いと言う発表があった。NASAにはポカミスが多い」
飛鳥「そうでしょうか? 私には最初の青空の火星の方がリアリティがある。むしろ赤いフィルターをかけた方が不自然です。それに、最近のNASAが公表する火星の空は青空になっている。もし、火星の大気が地上から見て赤かったら、大気が濃いか熱いことになる。太陽光で波長の短い青色は大気中の微粒子に当たって拡散するが、波長の長い赤色は地上に届く。それを地球に置き換えた場合、夕焼けが該当する。夕焼けは太陽が沈む間際だから、太陽光は地面すれすれに大気中を長く突き進まねばならない。その理屈から言うと、火星の大気は地球よりも分厚いか濃いことになる。最近、火星の空が青く変化していることを追求されたNASAはこういう答弁で逃げている。「バイキングの探査機が着陸する前、火星で大きな嵐があり、地面の赤色の粉塵が舞い上がっていた」と。つまり、微細なダストが大気に充満して空が微粒子で赤くなったとともに、ダストの邪魔で赤色の光しか通さなかった・・・。実に都合のいい理屈である。
2003年12月、ESA(欧州宇宙機関)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」が、火星周回軌道から観察した結果、大気中に微量のメタンガスを検出したと発表した。つまり、火星に何らかの生命活動がある可能性が出てきた。最近、火星の大気中に、ホルムアルデヒドが大量に観測されている。これは、生命活動が頻繁に行われているということです。火星の地下に何らかの生命体がいるのかもしれない。
NASAが打ち上げた火星探査機がよく行方不明になりましたが、それについてどう思われますか?」
高野「サイズが合わなかったということがある。バイキング計画の修正発表は正しいですよ。MGS(マーズ・グローバル・サーベイヤー)の探査活動で発表されている通りですね。火星大気では、夕日がすこし青っぽい、日中は赤色で、地球と反対で、これは常識ですよ」
飛鳥「メートルとイギリスの寸法を混同した火星探査機「マーズ・クライメート・オービター」の行方不明事件がありましたね」
高野「NASAもいろいろな人たちが関わり合いながらNASAと言う組織が出来上がっているので、一枚岩ではない」
飛鳥「火星の青空はJPL情報ですね」
高野「惑星探査関係は全部JPLですね」
飛鳥「NASAはロケットの組み立てと打ち上げまで、それ以降はJPLの仕事だと言われた。特に惑星探査データの解析はJPLの独壇場で、無理やりNASAが火星の画像に赤いフィルターをかけたことで、JPLの面子が潰された。JPLが基本的ミスを仕出かしたとね。JPLの独壇場は、いくつもの探査機を同時にコントロールできるDSN(ディープ・スペース・ネットワーク)だが、その方面でNASAはJPLにおんぶにだっこ状態と言っていい。最近、ある情報筋からとんでもないことを聞いています。火星のリスとかウサギの話はどう思いますか?」
高野「岩とか影の見間違いだったりするし、人魚が座って指差している写真もありましたね。火星の人面岩もそうだけど、クローズアップしていくとただの岩で、人間の顔に見えるだけだということですね」
飛鳥「有名な火星の人面岩は輪郭線のほとんどが左右対称で、自然界には左右対称は、結晶体以外にありえない。特に顔の左右の直線は平行だし、この不可解な人面岩を上下逆にするとイエス・キリストに見えてくるのです。風化などで削られた像を近くで確認すると、分からなくなっているが、逆に遠方から見ると、削られる前の姿が見えてくる。そういう理屈もあるということでしょうか」