(17)高度な情報は部長クラスから入手
飛鳥「高野さんの活動について、ロシアから展示物を手に入れたり、ローマ法王に会ったり、僕が一番聞きたいのは、政治家をいかに使ったかということです」
高野「私心がないということが分かると、了解していただける。この人間は情報を使って金もうけをしようとしているのではない。売文家で、文章を作って売ろうとしているのではない。そのためのネタにしようとしているのではない。そういうことを理解してもらえれば、門戸を開いてくれる」
飛鳥「そのためには、上の政治家のコネが必要でしょう」
高野「セキュリティのランクが高い情報と言うのは、当然ながら非常にランクが高い人たちしか持っていない。NASA(アメリカ航空宇宙局)で言うと、政治部長だとか広報部長とか副局長とかのクラスまで行かないと思っているような情報は入らない。いわゆる部長クラスです。例えば、昔の○○○○という政治部長は力があった。どこの馬の骨ともわからない日本人でも政治部長の一言で中に入れます。許可証を持たないと触れられない有人飛行からスペースシャトル計画までに渡る画像や映像、写真データが全部残っている。その中に「目読のみ許可」とか「機密情報」だとか書かれた文書が見える。その中にUFOと記された映像フィルムを見たときは、うれしい気持ちになる。生データをこっそり懐に入れて、現場で複写するとばれるので、ロサンゼルスにある方の家に送って、そこで複写して現物をこっそり返すという方法でやりました。ジェミニ計画の時の「ボギー(正体不明の飛行物体)」だとかが写っていました。例えば宇宙蛍と言う現象があるが、これは燃料が漏れたものだと思っています。発光体が写っているものや、地球の軌道上をまわっているゴミをUFOだと大騒ぎした例もあります」
飛鳥「宇宙蛍の有力な説として、宇宙飛行士のおしっこだったというのもありましたね。慣性の法則で宇宙船の周りを漂っている微小なおしっこの結晶は、太陽光が当たると七色に輝いて信じがたいほど美しかったようです。宇宙蛍最大の謎は、1959年4月にマーキュリー計画の7人の宇宙飛行士の一人に選ばれ、1962年2月、アメリカ人として初めて地球周回軌道を飛行したジョン・グレンの見た発光体です。映画「ライトスタッフ」では機体の一部が剥がれかけ、それが大気圏突入時に飛沫となって燃えた残骸としていた。勿論、彼の見た発光体が後の宇宙蛍になったわけです。グレンは、それをおしっこだとか燃料漏れと言っても受け入れなかった。なぜなら、彼はその光の渦の中に針のような物体を見ていたからです。針とは円筒形を意味し、それが発光していた以上、私はマザーシップだったと解釈している。ジェミニの時代も燃料やおしっこなどの宇宙ゴミでしたか?」
高野「ジェミニ計画の時は、交信記録にも「ボギー」と言われていますから、明らかに楕円形をしたUFOが二つ写っていましたね。あれは飛行して追従してきた発光体です」
飛鳥「つまり、同じ宇宙蛍と分類されていても、その中に違うものが存在するというわけですね。そういうものは他にもあるでしょう」
高野「どこかにいちゃいましたね。動画だから当時の物は8ミリで撮っていたり、今みたいに映像が鮮明ではありません。すごくアナログな機械を使って画質そのものが粗い。・・・・・NASAはUFOに関心を持っている人間ばかりではない。ずっと調べていくと、NASAとは誰なのかという疑問に突き当たる。NASAは組織であって、ある一定レベルまで行かないと情報にアクセスできない」
飛鳥「NASAは大統領直轄機関で軍事組織ではないと平然と言う人もいる」
高野「それは知らないから言っているのです。NASAのフィールドセンターは11カ所以上あり、いろいろな所にある。それぞれの部署によっては扱っているものが全然違う。ケネディ宇宙センターは面白いですよ。ジョンソン宇宙センターも面白いです。宇宙空間や月面の物を探るのならジョンソン宇宙センターへ行って情報収集するのがいい。明らかに人工物としか思えないものの画像があります。三角形のクレーターの資料もありますよ」
飛鳥「三角形で真ん中が真っ白になっているものですね」
高野「きれいな三角形ですよ」
飛鳥「さらに巨大な三角形のクレーターも見つかっていますね。アポロ8号が撮影した月面連続写真の最後の1枚にそれがありました。巨大な鋭角二等辺三角形が写っていて、当時の技術からしてコンピュータ処理上のバグではない。横幅約300キロ、長さは約600キロくらいでしょう」