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宇宙開発の真実とエイリアン問題(12)

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(12)企業がNASAを掌握している

飛鳥「プラズマ兵器を造っている会社もご存知ですね」

高野「レイセオン社ですね。レイセオン社はNASAを掌握しています。今はジョンソン宇宙センターでもどこでも、レイセオン社の連中が大手を振って歩いていて、NASAの職員を蹴散らしていますよ。NASAのスタッフは公務員ですが、「ここ見てもいいですか?」と尋ねると「レイセオン社に確認してきます」と言い始める。「どうしてですか?」と言うと、「この基地そのものがレイセオン社の管理下になっている」と答える。日本で言えば、指定管理のようなことをされていて、ボーイング社の関係者が来たら、蜘蛛の子を散らしたようにどかなければならない。ロッキード・マーチィン社やTRW社とか、そういう企業の人間が来ると、どかなければならない。そういう状態で、巨大な風洞を使った実験が行われる。中で何が行われていることは、絶対の機密情報になる。レイセオン社は、NASAに食い込んでいる。僕がNASAに出入りできなくなったのも、レイセオン社の影響力が強まった頃からです。それまでは収蔵庫や好きな場所に入り放題で、いろいろな資料を持ってくることができた」

飛鳥「テレビ番組製作会社の小川謙治さんとどんな関係だったのですか?」

高野「彼はテレビマンで、実はネタ元はほとんど僕でした(笑い)。矢追純一さんがいなくてもUFO番組が出来ないかと言うことで、僕がニュースソースだった。小川さんはUFO問題の本質の深さを知らないまま、テレビマンとして視聴率の取れるテーマに興味を持ったのです。僕自身はともかく気になったら本人に会って確認しなければ気がすまない。本当に、その科学者が発言したことなのか、何処にその根拠があるのかなど徹底的に調べない限り納得しない。…UFOについては、軍人を外して語ることはできない。僕が最初に飛びついたのは、国連のウ・タント事務総長のすぐ下にいたコールマン・ヴォン・ケビュツキーと言うハンガリー海軍の元情報将校で国連広報担当官だった方です。僕が親しみを込めて「親父」と呼ぶことを許してくれた人です。ウ・タント事務総長は「ベトナム戦争が終わったら、次はUFO問題だ」と周囲に語っていた。それがアメリカの横やりが入ってダメになった。ケビュツキー氏は解雇処分です。彼はこれを不当として司法省に訴え出て、解雇された理由を明らかにしようとした。その結果、最終的には危険人物としてブラックリストに載ることになった。ウ・タント事務総長が国連でUFO問題を取り扱おうとしたことを、アメリカ政府は嫌った。カルリブ海に浮かぶグレナダという国があり、エリック・M・ゲイリー首相が国連でUFO問題をぶち上げたとき、アメリカがクーデターを起こし、グレナダの体制をひっくり返した。その形跡を見ると、CIAがずいぶん助けている。クーデターはすぐ終わった。ウガンダもそうですね。UFO問題を国連で取り上げたら、その国では必ずクーデターが起こる。ウガンダですが、アミン大統領は人肉を食っていたとか、徹底的に叩く。UFO問題を世界に周知されるのは本当に嫌でしょうがない」

飛鳥「イラクのサダム・フセインと、リビアのカダフィ大佐も、アメリカに対して度が過ぎたり、役に立たなくなったりすれば賞味期限切れで殺されることになる。度が過ぎる行動とは、フセインが石油の売り買いを「ドルではなくユーロで行う」と発言し、カダフィが石油を「金本位制の新たなアフリカ通貨GOLD DINARで取引する」と発言した途端に命を失っている。それも史上最悪クラスの悪党として抹殺される。ところが、アメリカの許容範囲であれば、暴れてくれるだけでアメリカの軍事企業を潤すことになる。戦争がアメリカの兵器産業を潤すからだが、その意味で北朝鮮の金正恩はアメリカ製の迎撃ミサイル「パトリオット」を、日本・韓国・台湾などに売るため、是が非でも必要な悪役で、特に日本は、「最新型パトリオットPAC3」のよき購入国となっている。戦争が起きれば、コンピュータ関連企業や、石油会社、部品製造会社とあらゆる関連企業を潤すことになり、アメリカ製の兵器は以後も使い続けられる。事実、湾岸戦争でアメリカの軍事産業と、石油マフィアは、天文学的な儲けを計上している。例えば、ステルスの「F-117A]を作ったロッキード社は、130億ドルを超える儲けを計上し、戦後もアメリカのハイテク兵器購入の引き合いが続いて、あの戦争が武器を売るためのショーだったことが分かる。そういうアメリカの深い闇と、その悪質な手口も描くべきです。小川さんの番組ではそういうところが欠如していた気がする」

高野「大事なところを押さえていないかもしれませんね。僕の場合は、ケビュツキー氏が国連から追われることになって、ウ・タント事務総長が引きずりおろされた理由を知りたいというところから始まった。調べていくうちに、アメリカ政府の文書などを見て、確証が得られるようになった。それぞれの文書を書いた人間に会いに行ったり、査問会を実際に開いたデュラント氏の自宅まで乗り込んだりした。危ないこともあった。書類を持ち出して、泊まったモーテルに戻ってドアノブに手をかけたとき、赤い点が見えた。レーザーポインターですね。「見てる」「撃てるぞ」と言う意味でしょう。ケビュツキー氏から来た手紙が真ん中で切られたこともあった。「見たぞ」と言うメッセージですね」


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