(11)UFO情報の機密度は最高レベル
飛鳥「エドワード・スノーデンからも情報が出てくるかもしれないですね。スノーデンはどうでしょうか?」
高野「CIAのスノーデンですか。エイリアンについて「トータル・ホワイト」とかいますが、怪しいものです。おそらくUFOに関しては何も知らないでしょう。UFO情報のランクは軍事情報や原爆・水爆のさらに上です。普通はシークレットとかトップシークレットとかの言葉が使われますが、機密情報ではなく、その上のクリプト情報です。こうした情報は本当に出てきません。NRO(国家偵察局)という組織については何も情報が出てきませんでした。CIAから出てきた文書をいろいろ分析していくと、必ずUFOに関する部分で出てくるセクションがあり、それがNROと言う。これがどこにあるかわからない。職員数はCIAの3倍いて、3倍以上の資金も使っている。さらに調べていくと、特定の町全体がNROだったのです。これには驚きました」
飛鳥「住民全員が職員と言うことですか?」
高野「そうです。町全体がNROと言う組織です」
飛鳥「どうしてもその町に住みたいという人はどうするのですか?」
高野「住めないと思います。許可が下りないし、土地も売らないということになるでしょう」
飛鳥「アメリカは、そういうことをやりかねないですね。町全体が得体のしれない怪物に支配された設定や、主人公以外の住民が地球外生命体と言う設定はよくあるパターンですが、マスコミにバレないですか?」
高野「スパイ映画くらいのことは実際にやっているわけです。ただ、町が施設であるわけではなく、本体は地下だと思います」
飛鳥「アメリカでは、別の町から地下通路だけを通って移動が可能ですからね。トンネル網は当たり前でしょう。映画顔負けですよ。エリア51も地下部分はただの軍事施設だが、本体はすべて地下にあり、高層ビルが逆向きに建っている構造です。電力も通常の電線がグレームレイクに向かって延びているが、エリア51の電力消費はそんな規模ではない。間違いなく電力は地下にあるいくつかの原発で賄っている。炉心を冷やす冷却水も膨大な量の地下水で賄っている。2013年、アメリカはようやくエリア51の存在を公式に認めたが、裏読みすればエリア52がすでに完成していることを意味する。そのスタンスからいえば、NROの本体もエリア52に存在する地下構造に存在しているかもしれない」
高野「SAR(合成開口レーダー)を使えば、地下の構造がわかります。エジプトのピラミッドの近くに、巨大な施設が存在する事実が明らかになった。これまで知られていなかった遺跡が発見されたのですが、これはエジプト軍の秘密基地でした(笑い)。砂漠の下にある秘密基地ですね」
飛鳥「合成開口レーダーはすべて丸裸にしますからね」
高野「SARを使えば、どこに秘密基地を作ってもバレてしまう。北朝鮮が地下実験をやってもすべてわかる。NROはリモートセンサーなどを使って、そこに写っている奇妙な物体だとか、衛星がとらえたもの、宇宙空間で写ったわけのわからない形をしたものなどをすべて監視している」
飛鳥「ゴルフボール大の微小隕石でも、超水準のレーダーシステムで詳細を明らかになる技術こそがSDI(戦略防衛構想)計画で完成したもので、そこにSDIの持つ仕掛けが隠れている。例えば、BSTS(ブースト監視追尾システム)がその一環で、この技術は敵国の大陸間弾道ミサイルの発射からブースターロケットの燃料までの間を監視・追尾するセンサーシステムに使用され、ブースト段階における迎撃に重さが置かれている。・・・1960年代後半は、DSP(防衛支援プログラム)システムが運用された。これは、ミサイルの噴煙を監視し、120秒以内に確認できるとされていた。その後、SDIによってBSTSが完成し、1984年9月、各社により要求決定研究の契約がなされた。結果、1987年にはロッキード、グラマンの2社に絞られ競争開発が行われた。BSTSは、高精度でミサイルの発射を数秒以内に検知し、地上と宇宙からのレーザー攻撃、対衛星兵器、隕石、X線レーザー、中性子ビーム、高エネルギーマイクロ波などに対する防御性を備えていた。BSTAは赤道軌道上の3つの静止軍事衛星のほか、極地をカバーできる大傾角の静止高度軍事衛星、固定型および移動型の地上局より構成され、各BSTS衛星は大口径の望遠鏡と広視野センサーのほか、情報処理装置を持っている。・・・・ロッキード社とグループのヒューズ社が走査型センサーを開発し、グラマン社が凝視型センサーを開発した。…これからの技術が、宇宙に向けられているわけで、何の目的なのかが重要なのです」