(10)なぜ木村さんが選ばれたのか?
高野「僕は(木村さんが連れていかれた異世界を)亜空間だとは思いませんね。放射性同位体の比率やこれまでの物証は、地球外を示している。僕が木村さんと話が合うのは、地球が刑務所だという考え方です。地球は未熟な魂が集まった寄せ集めの場です。木村さんも「刑務所だよ、ここ」と言っていました。未だに戦争をやって、殺し合い、奪い合いをしている未熟な星です。おそらくここに幽閉されていることの意味が何かあると思います。本来、こういう生き方をしなければいけないという教えがあるのでしょう」
飛鳥「なるほど。でも、アルザルは異世界の天体で、放射性同位体の比率が違う可能性もあるわけです。ところで、木村さんが着陸した惑星で見た景色の絵は有りますか?」
高野「少しありますが、あまり絵がうまい人ではありません。木村さんはこちらから尋ねないと、一切話してくれません。木村さんが選ばれてUFOに乗っている理由が何となく分かりました。肩書も地位も何もありませんが、木村さんは只者ではない。ある時、木村さんが持っているノートパソコンの一部が溶けていたので、「どうしたのですか?」と尋ねたら、「改造したの」と言う答えが返ってきた。「クロックスピードを2倍に上げたら溶けだした」と言っていた。無農薬栽培に関しても、自分が特許を持っているわけではないので、いくらでも教えると言うスタンスです。実は木村さん、糸川英夫先生に手紙を書いているのです。「太陽系に、かって惑星がもう一つあった」と言う仮説を立てて、小惑星群と軌道計算をして知らせた。それで、糸川先生も「どうしてわかった!」と驚き、そこから木村さんと仲良くなられたという。それに木村さんは億単位の金を積まれても断る。アメリカのモンサント社の会長と会って、お金の贈呈式をアメリカでやるから来いと言われたことがあるが、「お金は要らない」と断った。・・・・木村さんは「私、地獄を見たから」といい、11年間も極貧生活を送ると、人の本質や物の本質と言うものが見えてくるようです。人間とは何か、お金とは何かを考えるようになる。肉体を持った実社会と、思惟・思想だけの世界と言うのがあって、先ず動くのは目に見えない世界です。天で起きることは地にも起きる。精神はエネルギー化できる。物質化できる。精神自体をエネルギー化できるのです。・・・・あまりそういう能力を使ってしまうと短命になる。使いすぎると自分が被ってしまう。相手の病を治す代わりに自分が引き受けてしまうこともある。霊能者は短命や奇病が多い」
飛鳥「私の弟は、母の胎内に宿る経験を記憶している。天界から地上に霊として舞い降りてくる記憶を持っており、京都府山崎にあった家の屋根も真上から明確に見えたという。その屋根を人魂のようにすり抜けていったことまで覚えている。父に至っては、結婚する時、二人の男児が誕生することを予知夢で知って、母に二人分の靴をプレゼントしたという。父はサハリン生まれでしたから、出生地がソビエト連邦と記されていました。その父が太平洋戦争末期、旧ソ連軍の南進から逃れるため、サハリンの港から本土に渡ろうとした。その日はすごい吹雪だったが、急に父の前に飛び出した老婆がいた。その顔を見て父は度肝を抜かれ、顔の下半分が入れ墨で真っ青だったという。その老婆が「お前はあの船に乗ってはならん。死ぬぞ」とだけ言って、再び吹雪の中に消えていったという。父はその船に乗らなかったが、港を出た直後、その船はアメリカの潜水艦に撃沈され、全員が海の藻屑と消えた。そんなことで、私も一時、地震が起きる日を100%予知できた頃があった。その日が来ると自分でカウントダウンする。すると、必ずゼロカウント目で大きな地震が発生した。しかし、今では全く普通の人になった。保育園当時、ジャングルジムの上から真っ逆さまに落下し、頭を強く打った。その影響なのか、しばらくの間、純白の衣を着た老人の姿を見ることができた。困ったとき、必ず助けてくれたのだが、8歳になった頃、天から声が聞こえて「お前はこれから自由に生きていきなさい」と言われ、すごくさびしい気持ちになったことを覚えている。木村さんをアメリカがマークするのは、アルザルに選ばれた為、人質として確保しておきたいからかもしれない」