(41)第3次世界大戦が起こってもアメリカとイギリスは無傷で生き残る!
2015年8月22日に、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の択捉島へ上陸し、ロシアの実効支配を強くアピールした。これには、日本がアメリカと共同してロシアのウクライナ介入を批判し、経済封鎖に協力した結果だった。岸田文雄外相はアファナシエフ駐日ロシア大使を外務省に呼び、北方領土への訪問は日本の立場と相いれず、日本国民の感情を傷つけるもので極めて遺憾と抗議した。それに対して、ロシアのロゴジン副首相は、自分のツイッターで「真の男なら、伝統に従ってハラキリでもしてはどうか。最近は口ばかりが達者のようだ」と書き込んだ。ロシア外務省も「日本は第2次大戦の結果に反対し続けている」とコメントした。
ロシアは、日本が先の大戦でロシアに敗北した結果、北方領土を失ったに過ぎないスタンスである。つまりは、戦後体制によって領土が決定したことを言っている。裏を返せば、領土を返してほしければ、口先ではなく力で掛かってこいと言うことである。
ロシアと戦争して勝てば返すと受け取れるが、これが「国際連合体制」の本質である。日本は連合軍に全面降伏したため、領土を失った。これを変えることはできない。
それでプーチンは来たけれど、その寸前でトランプがTPP破棄だと言った。トランプがそう言った以上、軍事同盟がなくなる。それでプーチンは「2島を返す必要はない」となり、そのまま帰ってしまった。2島を返還するときに、国後と択捉にロシアの最新鋭の地対艦ミサイル「バル」や「バスチョン」を配備した。千島列島の松輪島には軍港まで造る体制を整えていた。そうやって準備してから日本に来たことを、野党たちは文句を言っていたが全然わかっていない。
まず、安倍首相がオバマの猛反対を押し切って、北方4島のためにプーチンと会う。これも嘘である。オバマは会って欲しかった。日本の領土になったなら、あの辺りまで第7艦隊が行けるからである。軍事から見たらわかりやすい。安倍人気を作るためのフェイクニュースである。
そのことを想定しているので、プーチンは対艦ミサイルの最新鋭を北方の2島に並べた。あれは第7艦隊用である。そこまで腹をくくっての防日だった。ところがトランプが「やめた」と言った。これでえらいことになった。安倍首相は大慌てで、まだ大統領になる前のトランプのところに行って、「これはどうなっているのですか」と聞く。トランプは「そんなの前の政権だ。関係ない。俺は違うから」と答える。今、日本主導でTPPやるといい始めているが、アメリカは許さないだろう。
テレビでやっていることは全部作り物である。(飛鳥氏) 裏が本当の歴史である。北朝鮮は単なるダシに過ぎない。中国は大国の中でも海に接していない。それで、海軍力が最低である。日本と戦ってもまともに戦えない。軍事シミュレーションをやっても中国海軍は通常兵器でも日本に負ける。
第3次世界大戦はどうやって起きるのか? シリアをやれば起きる。だからトランプはやった。そのとき、プーチンとトランプの間の約束事があり、ICBM(大陸間弾道ミサイル)は使わない。これは北朝鮮に対するメッセージでもある。限定核戦争なら許すというレーガン大統領時代のレーガンドクトリンを応用する。レーガンドクトリンを世界に発信し、旧ソ連が来た場合、先に中距離弾道ミサイル(IRBM)を発射する。当時のアメリカの最新鋭の中距離弾道弾「MXミサイル」をヨーロッパに並べた。このドクトリンはいまだに生きている。プーチンはそれを利用する。決して大陸間弾道弾は使わない。
ヨーロッパは核によって大変なことになる。だからイギリスは逃げた。貿易風は西から東へ流れる。核の汚れた灰は、イギリスに降ってこない。アメリカにもほとんど影響がない。第3次世界大戦が起こってもアメリカとイギリス、つまりロスチャイルドとロックフェラーだけはほとんど無傷で生き残れるのである。