(6)何故、来年4月と予言できるのか?
今年の2月12日、マレーシアのクアラルンプール空港で金正男が殺された。顔にパッパと液体をすりつけて、これを2種類で反応させると、VXガスで爛れて死ぬという。2人の実行犯の女のうち1人は爛れているのではないか。もう一人が別の薬品をぶっかけると反応する。それで金正男は死んでしまった。その長男が金漢率(キムハンソル)であり、既にアメリカに保護されている。この青年と金正恩とを取り換えるのようとしている。それを新しい北朝鮮の指導者にする。米中の言うことを聞く人になる。それが来年の春、4月、5月頃と予言する。(副島氏)
他にもっと混乱要因が出てくれば、副島氏には分からないという。だが、アメリカと中国、そしてロシアが手を組んで「北朝鮮の核を取りあげる」のは来年の春である。なぜ来春なのか? それには理由がある。副島氏がこれを言ったら、佐藤優氏がウーンと黙ったという。
2017年11月末にトランプは中国に行く。この間フロリダに来てくれてありがとう。今度はお返しです。その前の10月15日前後に中国共産党の第19回党人会がある。5年に一遍である。習近平体制の残りの半分の後5年でチャイナ・セブンと言う7人の最高幹部を選ぶ。そして11月にトランプを迎えて、次の年の3月に全人代(全国人民代表者大会)を開く。日本の国会に当たるものを1週間ぐらいやる。だから、北朝鮮問題はその後になる。大国政治と言うものはそういうものである。歴史時間と言うのは、そういう風に進む。だから、一番早くて来年の4月と副島氏は予言したのである。
1万キロ飛ぶ大陸間弾道弾と言うのがある。宇宙ロケットと同じである。もうすぐ1万キロ飛ぶ北朝鮮の大陸間弾道弾が開発されて、実験が行われる。そうしたらサンフランシスコに届く。今のところは6000キロ、7000キロの飛距離だが、やがてアメリカ本土にまで届く1万キロの大陸間弾道弾を北朝鮮は開発する。それをアメリカは絶対に許さない。24年前にビル・クリントン政権の時、北のミサイル実験が騒がれた。この時1994年に「デイトン合意」が決まって、黒鉛式の核兵器を造れない原発をあげるから、これで北朝鮮は我慢しなさいとやった。しかし、北朝鮮は言うことを聞かなかった。
考えてみれば、北朝鮮はかわいそうな国で、真珠湾攻撃をする直前の日本と一緒である。追い詰められて、追い詰められて、金魚鉢の外側から見ていると中の金魚はかわいそうである。しかし、世界政治の動きと言うものは冷酷なものである。「今の凶暴な北朝鮮体制を何とかしなければ」と中国は思っている。新しい指導者に取り替えて、ミャンマーみたいな穏やかな国にする。何とか国民が食べていけるようにしなければいけない。出来ることなら 南北朝鮮半島を統一させたいが、日本の保守派、安倍晋三みたいな自民党系の人達は、中国軍と日本軍と米軍が直接朝鮮半島の国と向かい合うのは嫌である。だから、南北分裂で現状固定だろう。
「北朝鮮は中国の保護国なのだから。中国よ、ちゃんと管理してくれ。習近平よ。うまくやってくれ」と言うのがトランプからのお願いである。「そうしないと、アメリカだけでやるしかないじゃないか。それは出来ないよ」と。
6月1日にロシアのプーチン大統領がはっきりと記者たちに言った。
「日本はアメリカと秘密契約を結んだ。アメリカの迎撃ミサイルを日本に配備する協定を結んだ。議定書も交わした。私たちは知っている」と。これは日本国内で騒がれるべきことである。