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「リッチスタン」とは何か(1)

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(1)ドナルド・トランプと言う現象が暴いたもの

 これは飛鳥昭雄著「知られざる1%寡頭権力の王国リッチスタン」の要約である。始めに、「リッチスタン」とは、アメリカ・ウォールストリート・ジャーナル紙にロバート・フランク記者が使った造語で、資産100万ドル以上の新富裕層が創る「仮想国家」を意味する。そこに住むリッチスタン人は国家に属さず税金を納める必要がない。彼らが目指す世界は、超弩級巨大財閥が住むリッチスタン帝国であり、99%の一般人、弱者、貧困層は、旧世界に置き去りにし、奴隷のように扱ってもよいとする。もちろん、人口が多い日本人も例外ではない。日本人のほとんどは、何の警戒感も無く、準備もしていないので、瞬く間に駆逐される運命にある。

 リッチスタンが束になっても及ばない真の王はロスチャイルドとロックフェラーである。その彼らが最終段階ともいえる歴史的大略奪を開始した。それがスーパーリッチの合法的脱税による隠し資金の強奪なのだ。

 ロスチャイルドとロックフェラーの一族は、世界73億人の人口を、彼らが支配しやすい5億人まで間引く計画を持つとされる。数年後には、人から仕事を奪い、国から保証されて余暇を楽しむような世界ではなく、不要な人間を消滅させる時代が訪れる。

 世界の富のほとんどを牛耳るロスチャイルドとロックフェラーの一族は、世界三大宗教のキリスト教とイスラム教を宗教戦争で共倒れにし、イギリスを除くEUと、中東イスラム諸国を地上から消し去るつもりでいる。そのために第3次世界大戦が必要で、限定核戦争を勃発させる。

 体制側のマスコミは、イラクが大量破壊兵器を持っているとか、いつも嘘ばかり書いてきたし、これからも書き続けるだろう。日本の4大新聞などアメリカ一辺倒だし、読売新聞などは原発促進でまともではない。嘘の従軍慰安婦情報をまき散らし、正式な謝罪もしない朝日新聞などジャーナリズムの風上にも置けない。未だ、アメリカの巨大メディアがトランプ攻撃に余念がないのは、セレブも含めて、体制側についていた証拠である。

 なぜメディアは、情報を言い換え、仕組み、誤魔化し、世論を悪い方向へ姑息に導くのだろうか?

トランプは正論を言う初めての大統領だからである。そして、トランプは旧メディアを使わない初めての大統領だからである。体制側で飯を食って巨大化した旧メディアやセレブなどの旧世代にとって、トランプは叩き潰したい敵なのである。実は、ロシアがトランプの恥ずかしい行為を隠し取していたという噂は、選挙期間中から出回っていた。その証拠が出ない以上、選挙妨害のフェイクニュースの類であろう。

 雑誌の「ペントハウス」が、今頃になってトランプの恥ずかしい動画を提供してくれたら、100万ドルを支払うと言って、絶賛募集中というから笑うしかない。メディアとは所詮そんな程度の代物だったということを「トランプ現象」が証明してくれているのである。

 2017年2月5日、トランプ大統領が「FOXニュース」の番組に出演した際、オライリーが「ロシアのプーチン大統領を今でも尊敬しているか?」と聞いた。その返事として、トランプ大統領は、「もちろんだ。尊敬している」と答えるや、オライリーは「プーチンは女性ジャーナリストや、反体制派の人間の暗殺、そしてウクライナに軍事介入したのを、トランプ大統領は軽視している」と非難した。それに対するトランプ大統領の答えは「我々にも多くの殺人者がいる。我々の国が潔癖だと思うか?」と反論した。この答えに、アメリカ中のジャーナリストが一斉に噛付き、大手新聞社や大手TV局も連動して、共和党上院トップのミッチ・マコネル上院院内総務までも、CNNテレビで「ロシアのやり方とアメリカのやり方を同列に扱っている」と非難した。さらに、「プーチンはKGBの元工作員の悪党で、信頼できると選挙で選ばれたわけではない」と攻撃した。マイケル・マクフォールも「トランプ大統領が、アメリカとロシアのどちらにも道義があると言うのは我慢できない」と皮肉を交えて批判した。

 では民主党のオバマ元大統領は、偉そうに言えるほどの政党だったのか?

 オバマが2年間で5万発もの爆弾を世界中に落とした事実をどう説明するつもりか?

 「アメリカ外交問題評議会」が明らかにしただけでも、2015年に2万3144発を投下し、2016年にはさらに増え、発表以外の国に落とした爆弾も加えたら、とんでもない数になる。数千人以上の民間人が民主党政権下で死亡しているデータもあり、内部告発によれば、5カ月間の空爆で死亡した9割の人間が、意図した目標ではなかったとある。オバマ政権時に、ジャーナリストや政府職人が「愛国法違反」で次々と投獄され、オバマの時代に報道の自由が一気に脅かされる事態に落ち込んだ。一体アメリカに比べ、それほどプーチンは悪党か?

 トランプ大統領は、アメリカも同じだと言っているだけで、旧体制に属するマスコミやジャーナリスト、政治家が一斉に噛付いてくる。

 アメリカが二分されたのでトランプが出てきたのである。これは必然的な現象でトランプは出るべくして出てきた時代の流れの象徴である。これを見誤ると日本は大変な事態になるだろう。


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