(27)AWG弾圧事件
「AWGは魔術か、医術か?」と言う本がある。著者は俊成正樹氏である。1936年生まれの老ジャーナリストである。本表紙には「全摘後の乳房が蘇るー波動医学の奇跡」とある。さらに「痛みなし、手術なし、注射なし、投薬なし」と無い無いずくしである。ではどのような治療なのか? 帯には「素粒子の束」を照射するだけとある。具体的には、薬430種類の疾病名に応じたコード番号に、AWG装置のダイヤルと合わせるだけで、苦痛から解放される。この波動治療器が、対象とする疾病は、乳癌、肝癌、肺癌、胃癌、大腸癌、重度筋無力症、白血病、脳梗塞、陰造病、関節リウマチ、くる病、腰痛、神経痛さらには水虫までも適応症に挙げられている。
俊成氏がこのAWGなる不思議な波動装置に興味を覚えたのは、次のような風の便りを聞いたからである。ー東海地方のある市民病院で、奇跡のような乳房蘇生が始まっているー
それは、同病院で乳がんにより乳房全摘手術を受けた48歳の主婦の、抉り取られた胸部から、新たな乳房が生まれてきたという。
「ありえない」と俊成氏はすぐに思った。しかし、気になり情報を集めてみると、「松浦優之という医学博士が完成させた魔術のようなAWGと言う器具と気功術で主婦の乳房再生が始まった」と言う。俊成氏は静岡に向かった。
AWG装置は、浜松市の「はまなこ健康ピアーラ」と言う施設に配置されていた、経営者は気功師でもある高橋佐智子氏(当時62歳)が奇跡の女性について明快に答えた。
「それは、ミチコさんの事です。波動照射で乳房が蘇生したのです。この私が一部始終の目撃者です」
AWGについてはこう説明する。
「素粒子の波動束を発生させて、人体の深部を波動のエネルギーで満たすのです。この器具の波動でミチコさんの胸に変化が現れました」
高橋佐智子氏は、波動治療と気功は似ているという。
「私たち気功師が行う気の注入は、気功師の身体が大気中から取り入れ、蓄積して発する波動エネルギーで、経穴(ツボ)や経絡を刺激し、相手の全身を活性化するのです。私は、それをキルリアン・エネルギーと呼んでいます」「人は誰もがオーラを発し、存在感を放ち、気圧され、元気を人からもらったり、他人にあげたりしています。気は誰もが日々体験する生命のパワーなのです」
「ところが、このAWGは人から人への注入ではなく、人工的にプログラミングさせた波動を段階的に発生させ、集めて人体の深部に働きかけるのです」
まさに臓器は本来の周波数からズレており、そこにプログラムされた周波数を送り込めば、ズレは波動調整され、病巣は消えていく。
このAWG機器の開発秘話は非常にドラマチックである。松浦博士は獣医である。渡米してひょんな経緯で、7人のチームでAWGを開発した。
「7人のメンバーのフルネームとその経歴については、松浦氏は一切明かさない。言えない。その根拠についても口をつぐむ」(俊成氏)
米国特許申請書には次のように書かれている。
「疾病の種類ごとに関与する細胞、筋肉系統、血管及びリンパ系、神経系統が異なるのでこれらの細胞に対応し、特定の周波数を疾病の種類ごとに選択し、組み合わせると、極めて良好な治療結果が得られた」→ここには、波動療法の基本原理が述べられている。しかし、7人の侍は解散し、散り散りになった。
「1970~80年代当時のアメリカ国内法で、癌治療に抗癌剤、切除手術、放射線治療以外の方法を用いると、厳罰とする動きが表面化した。この背景には医学界の利益、薬品業界の利益を固守しようとする議会内の強い動きがあった」(俊成氏)→まるでナチスのようである。
すると、先ずAWG開発のスポンサーが降りた。研究メンバーも恐怖に陥った。
「AWG開発のために人体実験をやったこと自体、重大犯罪になりかねない。「波動医学の研究者は世の中から抹殺されてしまう」とメンバーの1人が言い出し、後の6人は青ざめた。これほどまでに優れた治癒結果が集まるとはメンバーの当初の予想を超えていた」(俊成氏)
7人の間で暗殺の危険が、大真面目で取り沙汰された。こうして「俺は降りる」と6人は去った。残った松浦氏1人が完成したコード表とAWG装置を持って帰国した。
そうして、たまたま海外から静岡に来た国際弁護士の癌にAWG照射したら、癌が見事に縮小した。その噂が噂を呼び、松浦の医院へ来訪者が増え続けた。患者はネズミ算式に増え続け、松浦氏も人助けと思い定めて、AWG照射を続けた。そして、ついに来訪者の数は1日3人ほどに膨れ上がった。しかし、松浦氏は一切、費用を受け取らなかった。そして、事態は急変する。
1998年、ある日の朝、警察官20人が松浦氏の玄関前に殺到し、礼状を突き付けた。「薬事法違反で逮捕する」「証拠物を強制押収する」、
一切合財の研究資料は押収され、罰金200万円が求刑された。松浦氏は最高裁まで争ったが、執行猶予付で刑が確定した。これがAWG弾圧事件の顛末である。
乳房再生のAWGの奇跡である。ミチコさんのその後は、最初現れた乳房は、少女のように初々しかったが、成長して20代の女性並みに豊満になったという。当初、高橋気功師は、癌手術後に、頭痛に苦しむミチコさんに、このAWG療法を試みた。通常は波動注入する電極「パッド」1枚は頚椎、もう1枚は腰椎に当てる。しかし、気功師として一工夫して「胸先」と「臍」の位置に当て、約2時間余り通電した。第1回の通電後、ミチコさんは笑顔で言った。「何とも不思議な感じです。身体が軽くなりました」 それから3週間、彼女は「右胸の奥がムズムズする」と言い出した。「何か生まれてくるような・・」 5週間経過すると、「すり鉢状に抉れ、茶褐色のケロイド状だったはずの傷跡の奥からピンク色を帯びた白い肌が盛り上がっていた」 3か月たった。ミチコさんは笑顔で砂風呂に来る女性の客友達に見せた。そこには盃をひっくり返したような、つつましい桜色のふくらみが隆起していた。奇跡の再生乳房は、その後、順当に大きくなり、2011年には小学生並みに成長し、現在は若い成人女性のような乳房となっている。
AWG概要は、発明の中心人物、松浦氏の「米国特許申請書類」で知ることができる。
①電極を貼り付けることなく、低周波(1~1万ヘルツ)を一定時間ごとに順次高くして治療する。
②特定周波数(1~1万ヘルツ間では69種類の周波数)が、特に治療効果を有することを見出した。
③本発明は、それに基づき、あらかじめ選択された低周波電流により治療する。
④疾病の種類ごとに関与する細胞、筋肉系統、血管及びリンパ系統が異なる。それでこれら細胞に対応して特定周波数を疾病種類ごとに選択し、組み合わせると、極めて良好な治療効果が得られる。
それは約430種類の疾病名に応じた特定「コード番号」にダイヤルを組みあわせ治療する。それだけで乳癌、肝臓癌、肺癌、胃癌、大腸癌、骨癌、重度筋無力症、脳梗塞、心臓病、関節リウマチ、くる病、
腰痛、神経痛、水虫、白血病・・・などの苦痛から解放される。
極めて高い奇跡の治療効果が次々に出現し、治った患者たちの口コミでAWGの存在を知る人も増えている。AWG治療は患者1人当たりの治療時間が長い。4コードの照射治療を受けると、1人当たり平均2~3時間かかる。よって。1回の治療費は最低でも2万円で、経営が成り立つという。理想は保険適用されることである。日本の厚労省には望むべくもない。さらに、患者にも自覚が必要である。AWGのみにすがり、殺到するのも、勧められない。癌に限らず、難病などは心の病である。さらに体毒の蓄積が万病の元なのである。まず体毒をためない。そのためには少食、断食、筋トレ、長息などの自己努力を組み合わせる。そうすれば奇跡の波動AWG療法は、その真価を発揮する。