(20)セラピーを普及させた熱血女性は獄中死
波動医学の手法は、①ラジオニクス ②EAV系 ③マナーズ・サウンド療法 ④GDV診断法 ⑤光線療法 ⑥テラヘルツ療法 ⑦音響免疫療法 ⑧音叉療法 ⑨オーディオ波動療法 ⑩超音波療法 ⑪ミトコンドリア共鳴診断法などがある。
(1)ラジオニクス
創始者はアルバート・エイブラムスで、内科医である。彼は患者の腹部を叩いた打診音で病気を診断する「打診法」の名人と言う。ラジオニクス治療の発見も、そこから始まった。彼は健康人の体を導線で病人に繋ぐと、病人と同じ「打診音」が健康人からも聞こえる奇妙な現象に気付く。そこで、次の実験を試みた。この導線の間に「可変抵抗器」をはさむと「抵抗値」と「打診音」の変化で病名診断が出来ることを発見した。そこで博士は、その知見に基づいた打診装置「レフレクソフォン」を開発した。さらに、治療薬サンプルを繋ぐと病気の「打診音」がキャンセルされることを発見した。これら研究を基に彼は最初の治療装置「オシロクラスト」を発明し治療に応用した。これら一連のセラピーは、「ラジオ・セラピー」と命名された。
しかし、エイブラムス博士は、この発明により米国医師会から猛烈な反感と中傷の攻撃にさらされる。
このラジオニクス理論は、病人と健康人を導線で繋ぐというユニークな発想からスタートしている。つまり、健康人からも病人と同じ「打診音」が聞こえたのは、健康人の波動が病人の波動に同調(シンクロ)したからだろう。東洋医学では、治療師が病人の邪気を受けると言われるが、これを一種の波動シンクロ現象だろう。
ラジオニクスは、医学界からの誹謗・中傷攻撃にもかかわらず、意外な発展を遂げる。それを担ったのがルース・ドラウン女史である。彼女は写真ラボで働いたり、ラジオアンテナ技師として資格を持っていたラジオ・ガールであった。ところがある日、「新しいラジオ・セラピー」と言う講演会に出会う。彼女はラジオについての講演と勘違いして参加するが、このセラピーに強い関心を抱く。そして、エイブラムスに弟子入りして、ラジオ・セラピストに変身する。博士の開発した打診方に変わる「ステックパッド」による打診法を開発した。次に、「ホモ・ヴィヴィラ・レイ・インストゥルメント」なる装置まで開発した。その勢いで、次に「ラジオ・ビジョン」と言う装置を発明。これは血液サンプルから内臓写真を撮る装置と言う。
このような大活躍で彼女は、時の人となり、ラジオ・セラピーは全米で一大ブームになる。しかし、米国食品医薬品局(FDA)から医師法違反で告発され逮捕の憂き目にあう。そして有罪判決を受け投獄された。しかし、彼女は信念を曲げない。刑務所から出所後も、熱い信念は揺らぐことはなかった。さらに、ラジオニクスの研究と普及に没頭するが、再逮捕され、またも有罪で投獄され、獄中で不運の死を遂げる。まさにドラマチックな人生であった。ちなみに現在もアメリカでは、ラジオニクス療法は違法だという。やはり、アメリカは悪魔の支配する国である。