(57)太陽が落ちる=核兵器
(富士の巻・第15帖 船頭さんにもわかるまい)
日本は嵐にもてあそばれる小舟のと同じで、退路も絶たれ、行先も塞がれ、船頭のいない泥船と同じである。実に馬鹿な戦争をしたものだ。アメリカとイギリスは歴史の花道を行くが、日本は肥料にもならない腐った国である。三国同盟のドイツやイタリアまで裏切って日本に攻めてくる。いまさら神頼みをしても手遅れで、神は日本人を彼らの成すがままにしておかれる。
最北から攻めてきたら最後と思え。天空に輝く太陽は一つではない。腐った日本には他の太陽が落ちてくる。致命傷は2つの太陽である。その後、3つ、4つと落ちたら日本は木端微塵に吹き飛ばされる。しかし、それは復活の初めであり、神々が手を差し出す日本に生まれ変わるときと思え。
(解釈資料)
同じ枢軸国だったドイツとイタリアが日本を攻めてきた歴史はない。確かに「日ソ中立条約」を破った旧ソ連の参戦が日本の最後の望みを絶ったが、この預言が降りた当時は、誰もそのことを予測しておらず、近衛文麿首相ですら、旧ソ連参戦を促した、アメリカ、イギリス、旧ソ連の間で取り決められた「ヤルタ会談」を知らなかった。
暴走する軍の官僚主義に支配された日本に未来はなかった。政治家もむやみに信じた「国家神道」に天照大神の御霊は無かったからである。姿としての「靖国神社」に罪はなく、明治以降の国家神道が過去全ての神道を統一し、それを軍部が悪用して暴走したからカルトなのである。八紘一宇も五大州統一理念も軍事力と暴力で成し遂げるものではない。霊的手段で行われるべきもので、それを成し遂げるのは暴力ではない。日本で霊的存在と言えば天皇家である。その天皇陛下でさえ神の業の一つに過ぎず、日本が世界を統一する意味ではなく、天照大神であり真の天皇であるイエス・キリストが、霊的に世界を統一する意味である。
よってこれは両義預言であり、太平洋戦争末期に起きる悲惨な出来事と、この先の日本に起きる同様の悲劇を預言している。
敗戦の前に日本に落ちる2つの太陽とは、広島と長崎に落ちた核兵器を指している。その後に落ちる2つの太陽だが、その1つが2011年3月11日に起きた福島第1原発事故と思われる。巨大地震と大津波によって1~3号機が爆発したが、1~2号機は水素爆発で原子力建屋が吹き飛んだが、3号機の爆発はMOX燃料による核爆発だった。1号機と2号機は発電プラントだが、3号機と4号機の原子炉はウラン濃縮プラントで原子炉内には核燃料棒ではなく拡散筒が入れられていた。ここだけは6フッ化ウランガスを濃縮するだけでなく、6フッ化プルトニウムガスも同時に濃縮する新型濃縮プラントだった。だから、3月14日11時、原子炉内の濃縮プルトニウム付近で水素爆発が起き、炉内でインプロージョンの過早核爆発を誘発したのである。
2015年4月、日米の「外務防衛閣僚協議」が開かれ、新たな日米防衛協力のガイドラインが決定した。これで自衛隊はアメリカ軍と協力し、世界中で軍事力を展開できるようになり、そのための「安全保障法制」の整備と「集団自衛権」行使の協力項目が盛り込まれた。これを切っ掛けに、日本に核兵器が落ちるかもしれない。原発再稼働を急ぐ自民党によって、4発目の原発による核爆発が日本を襲うかもしれない。その時、日本はロシアからも、かっての同盟国だったドイツやイタリア、いやアメリカからも敵視されているということである。