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ロックフェラーが隠すホメオパシーの秘密(26)

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(26)草根木皮から薬石まで、これは漢方である!

 船瀬氏は、ホメオパシーの原理を聞いたとき、「これは西洋の漢方だ」と直感したという。その東西の理論は、あまりに似通っている。まず、ホメオパシーで用いる治療薬(レメディ)は、次の3つの天然物から生成する。①植物、②動物、③鉱物である。

 まさに、漢方と同じである。漢方では草根木皮から動物、昆虫から薬石まで自然界のあらゆる物を漢方薬として用いる。東洋医学では、患者の気エネルギーを高め、病気を治す。漢方で言う気は、ホメオパシーで言う「バイタル・フォース」そのものである。だから、レメディは西洋の漢方薬なのである。ホメオパシーは毒蛇までレメディにする。これもマムシやハブなど毒蛇も薬として用いる漢方とまったく同じである。

 レメディの作り方は、直物原料と、それ以外で2通りある。

(直物原料にするレメディの作り方)

①直物は細かく刻んでアルコール水につけて「原液」を取る。

②「原液」1滴に「アルコール水」99滴でうすめる。100倍液→「ポテンシー」(IC)

③容器を強く「振とう」する。

④ICの液1滴に99滴のアルコール水を加える。(2C)

 このプロセスを繰り返し必要なポテンシーまで高める。(ポテンタイゼーション)

⑤完成した「レメディ」を「丸薬」「粉薬」「軟膏」などにする。

 「ポテンシー、1C」を2Cにすると、元の濃度の1万分の一になる。3Cでは100万分の一、4Cでは1億分の一となり、濃度が薄まるので効力も弱まると誰でも考える。ところが、逆に「レメディ」の効能は高まるのである。つまり、「溶液を強く振る」ことで、元来の効能は水に記憶されると主張する。最近、「水は情報を記憶する」と言う事実が証明されている。科学的に、水に情報が写ることを転写と呼ぶ。

 ホメオパシーの溶液「振とう」と言うダイナマイゼーションは、バイブレーションによって波動情報が水に転写されている。

「我々は、今やCDやDVDを転写して複製コピーを作ることがある。音や映像の波動情報の記憶は転写で増幅される。レメディの持つ波動情報もこうして転写されていくのである。だから、分子すら存在しない超希釈濃度でも、レメディは効果を発揮する。こうなると、量子力学レベルの科学の再構築が必要となる。

(直物以外を原料にするレメディの作り方)

①原料1に入党00の割合で混ぜてすりつぶす(トリチュレーション:1C)

②これを3回(3C)まで繰り返す(原料割合は100万分の一)

③直物と同じやり方でポテンシーを高める。

 *原料を1対10の割合で希釈したものは「10倍法」(デシマル・ポテンシー)と呼ばれ、単位をXで表す。

 それにしても波動医学は、最先端コンピュータやセンサー開発で、ようやく解明されてきた分野である。1700年代のハーネマンにとっては、手探り状態の研究であったはずである。それでもハーネマンは実験を重ねこう断言している。

「自然のままでは不活性な物質(塩や石英など)も、「振とう」処理を行うと「薬効」が生じる」

 船瀬氏はまたも漢方を想像する。漢方医は、処方する素材を特殊な臼(薬研)で、ゴリゴリとすりつぶして粉末にしている。これはホメオパシーの振とう効果に通じる。

 このダイナマイゼーション効果は、現代科学の「アルントシュルツの法則」(ホルミシス効果)を反映している。

「ある物質を生物に多量に投与すると致死的な場合があり、中程度なら活動を抑制し、少量なら活性化する」 イースト菌の反応がそうである。この菌類にヨウ素などの毒物を与えた場合、「極めて薄い」濃度では、成長は刺激される。しかし、「中程度」溶液では、成長が抑制され、「濃い濃度」では死滅してしまう。ホメオパシー効果は単細胞レベルでも出現する。


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