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ロックフェラーが隠すホメオパシーの秘密(24)

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(24)生命は、常に正常を保とうとする!

 ホメオパシーを、船瀬氏は西洋の漢方と呼んでいる。それは、まさに西洋の地で生まれた東洋医学と言ってよい。この「奇跡の医療」を理解するには、生命とは何か?を知らねばならない。その根本原理がホメオスタシス(生命恒常性維持機能)である。これは、生体が恒常性を維持する機能のことである。つまり、生物には、常に正常を保とうとする働きがある。船瀬氏は、それを「命の振り子」で説明している。

 生体と物体の違いは、ホメオスタシスがあるか、ないか、だという。この維持機能を最も発揮されるのが自然治癒力である。これは振り子を下に引っ張る引力に相当する。生体(振り子)も、常に正常な状態を保っているわけではない。体調や怪我などで、異常な状態になることもある。しかし、振り子は自然治癒力と言う引力に引かれて、ゆっくりと、次第に正常な位置に戻っていく。

 古代ギリシャの医聖ヒポクラテスは、この自然治癒力を「100人の名医」に例えている。現世の医者たちの役目は、この名医たちの手助けにすぎない。それを妨げてはならない。これは医聖の戒めである。

 病気で風邪を引いたとき、「発熱」「咳」「下痢」などの「症状」が現れる。まず、「発熱」は、体温を上げてウィルス、バクテリアなど病原体を殺すためである。「咳」「下痢」は、どちらも、病原体の毒素を体外に排出するためである。このように「病気」の時に現れる「症状」は、すべて「治癒反応」なのである。だから、東洋医学は、これらの治癒反応である「症状」と本来の「病気」を分けて考える。

 しかし、西洋医学は違う。彼らは「発熱」「咳」「下痢」を各々「病気」と勘違いしている。そして「発熱」は解熱剤。「咳」には鎮痛剤。「下痢」には下痢止めを処方する。つまり、各々の症状を、逆向きに押し返すのである。だから、これを逆症療法と呼ぶ。治癒反応を妨げられた振り子は、傾いたまま停止する。つまり、「病気」は固定化され、慢性化され、悪性化していく。だから、薬物療法では、病気は治せない。これは、「病気」と「症状」を混同した西洋医学の致命的な過ちである。しかし、殆どの医師たちはこれに気付いていないのが現状である。

 国際医療マフィアは、①自然療法(ナチュロパシー)、②整体療法(オステオパシー)、③心理療法(サイコオパシー)、④同種療法(ホメオパシー)の4つの医学流派を弾圧し、⑤薬物療法(アロパシー)で、医療利権を独占してきた。

 これら4流派は、全て薬物療法とは異なり、自然治癒力を高めて、病気を治す。これらのうち、一番わかりにくいのが④同種療法(ホメオパシー)である。

「ホメオパシーは、何度となく治癒効果が実証されてきた療法で、自然なヘルスケアとして、現在最も人気が高く、効果的なものの一つである」(「ホメオパシー入門」ペニー・エドワーズ他著)

 このホメオパシー医療を開発したのがドイツのサミュエル・ハーネマン医師である。彼は医聖ヒポクラテスの次の言葉に啓発された。

「病気を治すには2つの方法がある。「反対のもの」による処方と、「似たもの」による処方である」 つまり、「病気とは反対の症状を起こす薬でも、類似の症状を起こす薬でも、治療は出来る」と言う意味である。わかりやすく言えば、「熱」が出ている患者なら、「熱」をさらに出させる。「病気」は、より早く治る。つまり、治癒反応の「熱」を加速させてやる。すると、自然治癒力(ホメオスタシス)も加速される。だから、早く治る。

 ハーネマンは自らを実験台にして試みる。それは高熱病マラリアの治癒薬キニーネを服用してみた。すると、マラリアによく似た発熱症状が現れた。つまり、「熱を出させる」薬が「熱病を治していた」のである。そこで、ハーネマンはラテン語の医学原理がひらめく。

 ー似たもので、似たものを治せー

 彼はこれを「同種の法則」と命名した。熱病は、熱を抑えるのではなく、逆に熱を出す物質を投与して、熱を出させた方がいいと理解した。それまでの西洋医学はどんな症状でも、それを止めることばかりを考えていた。そうして「命の振り子」を固定化させていたのである。これは西洋医学の致命的ミスであった。


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