(55)「土」とは十字架を示す!
(富士の巻・第11帖 救世主の土)
救世主の土は、以下の名を持つ山々から出てくる。「白=し」、「黄=き」、青赤=あ」、「黒=く」のつく山々や里々から出てくる。だから、本気で探すべきだろう。「三尺(約91センチ)」下なら良い土である。いくらでも無限に出てくるだろう。
(解釈資料)
不可解な預言だが、「五行五色」を用いれば簡単である。「白=百虎」は西、「黄=中心」は中央、「青=青龍」は東、「赤=朱雀」は南、「黒=玄武」は北を指している。これは黄色を中央に置く十字架構造で、この配置で造られた最も重要な都は「平安京」である。
さらに「土」は「十・一」で、地面の上に立った十字架を示している。事実、平安京は中国の長安をモデルにした都ではなく、「奴」の人型構造だったことが考古学調査で判明している。それも首のない人型で、アルファベットの「T字」をしている。
正確には首のない部分が真北の起点とした「船岡山」で、真南の起点が「甘南備山」だった。その両点を結んだ南北直線上に羅生門があり、中央を走る朱雀大路があった。その羅生門からまっすぐに南にのびた鳥羽作道は、十字架にかけられた人型の足に該当し、事実、その先にある甘南備山は「神亡美山」とも書け、十字架にかけられた案山子の発祥とする説がある。
その案山子を漢字破字法で分解すると、「案=安・木」「山→地面に立つ三柱」「子→子の星 =北極星」となり、「ゴルゴタの丘で、罪人の2人と共に十字架にかけられ、人類に指針を示下安らかな命の木」となり、イエス・キリストを暗示している。その京都に、日本人にとっての良い土(アダマ)である天皇陛下が戻るという。
「尺」とは人型の象徴で、事実、人体の骨格を示す「尺骨」に「尺」が宛がわれている。その三尺下と言うのは、天皇陛下が3人続いて、その次の4代目の天皇が京都に戻るという意味になる。
後醍醐天皇の南北朝以降、偽者の北朝系が幕末まで続き、岩倉具視や伊藤博文らによって南朝系の天皇が入れ替えられている。だから、明治天皇によって南朝の守り神だった楠木正成像が皇居正面に造られ、明治になって幕末期の「水戸学」の影響で「南朝正統論」が政界で巻き起こった。南朝の楠木正成の像が建つに至り、1911年、明治天皇は「南朝」を正統とする旨を決定した。
明治天皇は、「大嘗祭」「即位式」「祝の神事」を受けたが、大正天皇は心に問題があり、祝の神事を受けず、昭和天皇も戦争等で受けられず、今上天皇も受けていないため、次の天皇陛下で京都に戻ることになる。
これは、平安時代の花山天皇の一族による「伯家神道」の預言とも一致している。その京都の船岡山にある磐座に、イエス・キリストである天照大神が降臨する。
エルサレムのオリーブ山へ再降臨した後、同じエルサレム(平安京)の意味を持つヤハウェの民(ヤマト民族)の都にも、約束の救世主が降臨する。