（１５）明治天皇摩り替え説の信憑性
明治天皇が「実は南朝が正統だ」と認めている。これは、閣議決定もされている。だから、皇居に南朝の忠臣・楠木正成の像が置かれたわけである。北朝の天皇のおわす皇居の前に中心の像があるとなると、これはおかしなことになるわけである。北朝系の天皇である孝明天皇の息子が明治天皇になったのに、なぜ「北朝側が偽物だ」と言ったのか？ これで、あの崇徳上皇という史上最大の怨霊が関係してくる。（飛鳥氏）
菅原道真、平将門と並ぶ日本三大怨霊の一人ですね。（山口氏）
崇徳天皇は上皇になった後、皇室のゴタゴタであらぬ疑いをかけられ、結果的に保元の乱を起こして讃岐へ流刑となり憤死した。死ぬ前に「日本国の大魔縁となり、皇を取って民に民を皇となさん」と言う呪詛の言葉を吐いた。つまり、「皇室を平民に落とし、平民を皇族にするぞ」と言う呪いである。これが言霊となってしまった。それが今まで日本の皇室に影響している。つまり、皇室はある意味で、呪われてしまった。それで今、よく言われているのは、毛利が南朝系の後醍醐天皇の末裔をずっと預かっていたという話。後の長州である。長州は蛤御紋の変で孝明天皇を誘惑して連れ去り、天皇を北朝から南朝に入れ替えようとしたとの説がある。でも、それに失敗し、長州征伐が起きる。南朝の天皇が長州にいることが判ったからである。しかし、結果的に、岩倉具視等が孝明天皇を暗殺した。孝明天皇は女の所に通っていた厠で伊藤博文に殺された。侍医の手記には刺し傷が原因で死んだと書いてある。そのことも理由となって、後に伊藤博文はハルピンで安重根（あんじゅんぐん）に暗殺される。安重根は「伊藤博文は孝明天皇を殺した男だから許せなかった」と言っている。これは裁判資料として残っている。（飛鳥氏）
安重根のバックには北朝側の勢力がいる可能性もある。（山口氏）
可能性はある。はっきり言えることは、安重根は韓国の独立の英雄でもなかったということである。北朝系の刺客だったかもしれないし、思い込みの強い過激派だった。ここで重要なことは、孝明天皇は殺されたことを安重根が知っていたということである。つまり、この話は当時からよく知られていたのだ。（飛鳥氏）
孝明天皇だけでなく、明治天皇になるはずだった皇太子も殺されている。そして長州がかくまっていた南朝系の皇統に差し替えられたと言われている。（飛鳥氏）
記録によると、明治天皇は子供の頃は体が弱くて馬にも乗れなかったという。（山口氏）
本当の孝明天皇の息子は、ひょろひょろだという。背丈も全然違う。ところが明治天皇はガッチリした体格で剛健だった。相撲で人を投げ飛ばしていた。要するに筋肉隆々なのである。（飛鳥氏）
庶民出身で、南朝系とはいえ、庶民として暮らしていたから。（山口氏）
それで、宮中では面が割れているから、明治天皇は江戸＝東京へ移されたのではないかと思う。（飛鳥氏）
「幕末の勤王志士である田中河内介の話をしてはいけない」と言う説があり、田中河内介の話をすると不吉なことが起きるという。なぜ、河内介の話をしてはいけないのかと言うと、河内介は明治天皇の養育係だったので、小さいころから明治天皇の顔を知っているからである。実は、幕末の頃に薩摩は河内介を殺している。つまり、明治天皇の顔を知っている者を全員殺したということであり、河内介のその一人だったからである。（山口氏）
天皇を東京に連れて行った理由もそういうことだったと言われている。それで面白いのは、明治天皇は帝都と言うものを京都に残したままなのである。つまり遷都宣言していないのである。（飛鳥氏）
そうなると、天皇は京都に戻ってくる。（山口氏）
そのために準備しているのが冷泉家である。冷泉家には開かずの蔵があり、それが当主ですら勝手に開けられない。最後の天皇が戻ってきた時、開ける。その時に、八咫烏が表の天皇に伝えることになる。蔵の中にある資料は、凄まじい内容らしい。天皇はモーセのような預言者の立場につくことになる。そのために裏と表があるという。その元になっている型が、推古天皇と聖徳太子の関係にある。「聖徳太子は実在の人物ではなく実は誰それだった」と言う話は置いておいて、推古はあくまでも飾り物の女帝で、太子が実権を握っていた。だから、それも裏天皇と言えばそうなのだ。ただ、裏天皇と言う言い方は戦後に出てきたものと考えた方がいい。（飛鳥氏）
何をもって裏天皇なのか、定義がごちゃごちゃになっている。（飛鳥氏）