(33)外用痛みどめは安全ではなく危険である!
「外用痛み止め」は飲むのではなく、外から貼ったり、塗ったりする「痛み止め」である。体内に吸収され、「血流阻害」や「喘息」などの副作用が起きる。痛みとは、その部分を免疫細胞の顆粒球などが修復しているサインである。動かさず安静にしていれば、鎮まっていく。ぶり返す慢性的痛みは痛みどめが原因である。
①「バンテリン コーワ液S]→これもテレビで耳に残っているはずである。痛みの患部に塗ると痛みが消えるという。それは、インドメタシンと言う鎮痛成分が「血流を止め、知覚神経を麻痺させ、痛みを感じなくさせる」からである。長い間正座をしていると、足がしびれて、つねっても、全く痛みを感じなくなる。それは血行不良で神経が痺れただけである。痛み止めは、効果は強く、塗ると魔法のように痛みは消えるが、その効果が切れると血流が再開し、激しい痛みがぶり返す。するとまた塗るの悪循環で血行不良が慢性化し、万病の元凶へとつながる。→「不可」
②「フェイスタス5・0」→これは温布テープを貼り付ける貼付剤である。有効成分は、フェルビナクと言う薬剤である。やはり、非ステロイド抗炎症剤である。これもインドメタシンと同じ消炎鎮痛剤で、故・安保徹博士が否定する「痛み止め」である。そのメカニズムは、血流阻害である。低血流は細胞組織の低酸素、低栄養、低体温をもたらし、あらゆる病気の引き金になる。この抗炎症剤にも多くの副作用報告がある。→「不可」
③「新トクホンチール」→これは直接皮膚に塗る液状タイプの消炎鎮痛剤である。鎮痛剤としてサルチル酸グリコールが配合されている。この成分は、副作用として「喘息発作」が警告されている。やはり、薬で痛みをごまかすとロクなことはない。→「不可」
(睡眠改善剤の副作用に不眠症、言語異常、判断力低下とは問題である)
市販でも睡眠薬は売られている。医師の処方薬との違いは、市販の方は「睡眠改善薬」と呼ばれている。適応は「一時的な不眠症状の緩和」「ストレスが多く眠れない」「疲れているのに、神経が高ぶって寝付けない」「心配事で夜中に眼が覚める」などである。これらは「不眠症」である。メーカーは「睡眠薬」とすると医者の処方など制約があるので、薬局で売れるような名称を「睡眠改善薬」とした。効き目は、やはり脳に直接作用するので、深刻な副作用が数多く警告されている。これは一種の向精神薬なので、覚醒剤の仲間であり、常用は避けるべきである。
①「ドリエル」→効き目成分は「ジフェンヒドラミン塩酸塩」と言う薬物である。本来は皮膚のかゆみ、鼻水などのアレルギーを抑える成分だった。その副作用に「眠気を催す」と言う症状が現れたので、それを「主作用」として「睡眠改善剤」に方向転換したのである。脳の視床下部の後ろには、興奮性ニューロンが多く存在する。これら神経細胞が脳を興奮させるので「覚醒」状態になる。興奮させるのはヒスタミンと言う物質である。「ドリエル」成分には、この興奮物質ヒスタミンを抑えることで、眠くなる作用を促すのである。しかし、「副作用報告」には「不眠症」とある。中枢神経に直接作用する為、「めまい、耳鳴り、運動障害、倦怠感」などに襲われる。→「不可」
②「ネオディ」→有効成分は「ドリエル」と同じ「ジフェンヒドラミン塩酸塩」である。副作用や問題点も同じである。「添付文書」には「服用禁止」として「妊婦、15歳未満」とある。脳の発達障害などが懸念される。→「不可」
(便秘薬を止めると出なくなる!)
便秘の原因は食生活の偏りである。最大原因は、繊維不足、つまり、野菜嫌いに便秘は多い。さらに、白米、白パン、うどん、白砂糖など精白された食品を毎日食べている人に多い。肉好き、ジャンクフード好きにも多い。玄米、胚芽パン、黒糖、菜食などに食生活を改めればいやでも治る。
①「コーラック」→テレビCMでおなじみであるが、主成分はピサコジルと言う薬物である。大腸を直接刺激することで、低下している腸の蠕動(ぜんどう)運動を高める効果があるという。ところが、添付文書には「激しい腹痛、悪心、嘔吐の症状が現れたら、直ちに服用を中止し、医師または薬剤師に相談する」と書いてある。つまり、この薬物の正体は、大腸粘膜を刺激する薬毒なのである。その毒性刺激に反応して、大腸はその毒物を排泄しようとして蠕動運動を起こすというメカニズムである。副作用は「直腸炎、下部の痛み、残便感、一過性の血圧低下、ショック症状、手足の冷感、チアノーゼ、顔面蒼白などである。毒物で大腸粘膜を刺激して出すのと、玄米菜食で出すのでは天地の差がある。→「不可」
②「新サラリン」→有効成分はアロエエキスとセンノシドである。前者は昔から民間薬として伝承されているので問題ない。後者センノシドは、副作用が心配である。「大腸の働きを弱め、かえって便秘になる」と言う。「子宮収縮作用で早産・流産の原因」などが心配である。さらに服用量や体質で「下剤を大量に飲んだ状態になる」という。つまり、一種の下剤なのである。便秘対策は下剤に頼らず、食事に頼ることである。→「可」
(目のかゆみ、充血で、止められなくなる(
目薬を長年使い続けている人が多いが、これは一種の中毒症状だという。
①「新V・ロート」→添付文書には、8種類の有効成分が、眼の様々な症状を緩和するとある。マイレン酸クロルフェニラミンは、アレルギーなどを抑える抗ヒスタミン剤の一種で、目のかゆみを除くと説明されている。ところが副作用は、「目のかゆみ、過敏症状などのアレルギーを起こす」とある。さらに「過度に使用すると、異常なまぶしさ、充血を招く」と注意書きがある。目の様々な症状を緩和するはずが、目のかゆみ、まぶしさ、充血の原因になるとは問題である。さらに配合されている抗ヒスタミン剤の副作用には「複視」が警告されている。
その他、有効成分の一つグリチルリチン酸二カリウムは、炎症を鎮める抗炎症剤として配合されているが、「瞼が晴れる、赤くなる、かゆみ、過敏症、角膜かいよう」などの副作用がある。8種類の2種目をチェックしたのに、眼の様々な症状を起こすことが判明した。他の6種類を調べると、さらに副作用が噴出してくる。つまり、この目薬の愛用者は、副作用による目の「様々な症状」を緩和するために長期にわたり使い続け、様々な症状に悩まされているのである。そして点眼中毒患者に仕立てられている。→「不可」→私も長年愛用してきたので反省させられた。