(30)食わなきゃ胃腸は嫌でも治る!
(「食うな」「悩むな」「ただ寝てろ」)
「万病は断食で治る」と言うヨガの根本理論は、胃腸病にも通じる。「食べなきゃ治る」のである。「悩まなければ、より早く治る」 苦悩や不安などのストレスも胃腸を傷つける。胃腸病を治す秘訣は、「食うな」「悩むな」「ただ寝てろ」である。以下の胃腸薬もばかばかしい限りである。飲むほどに慢性化し酷くなるからである。
①「ガスター10」→薬局で「ガスター10」くださいと言ったとき、薬剤師が「胃の調子が悪いくらいでは飲まない方がいいですよ」との対応に驚いたという。「けっこう副作用がきついですからね」。なるほど「添付文書」には「SJS、アナフィラキシーショック、横紋筋融解症、肝機能障害、腎障害、問質性肺炎、血液障害・・・」と命に関わる副作用がズラリと並んでいる。主成分はファモチジンで、副作用は880件もあり仰天する。→「不可」
②「太田胃酸」→「太田胃酸、いい薬です」のCMでおなじみである。不安は「胸焼け」を抑える成分として合成ケイ酸アルミニウムを配合していることである。アルミニウムは神経毒があり、認知症、アルツハイマーの原因として医学界でも警告されている。WHO(世界保健機構)の摂取上限は体重1キロ当たり1ミリグラムである。ところが、太田胃酸は1日3回服用で819ミリグラムとWHOの安全基準を大幅に超えている。→「不可」
③「液キャベコーワ」→「キャベジン」の液体版である。主成分は「合成ヒドロタルサイト」であり、これは、単一物質ではなく制酸剤で、アルミニウムやマグネシウムなどが配合されている。つまり、アルミ成分をはっきり表示しないのは神経毒を隠したいからである。添加物の防腐剤、安息香酸ナトリウム、パラベンにも毒性があり、飲んではいけない。→「不可」
(下痢止めで大切な排毒作用を止めてはいけない)
下痢は体に備わった大切な排毒作用である。だから、下痢になったら、万歳と感謝すべきである。下痢の原因は、食あたり・水あたりである。口から有害な物が入ったので、緊急に排毒することで体内への吸収を防ぐ。その他、身体が冷えたとき、腸が過敏になり下痢することがある。自律神経が乱れた時にも起こる。風邪を引いたときも下痢する。これはウイルスや病原体などの毒素を排泄するためである。お酒の飲み過ぎの時も下痢する。これらは一過性なので、問題はない。水分、塩分を補給すればよい。下痢を下痢止め薬で止めることは恐ろしいことである。
①「正露丸」→昔からある薬なので安心と思っている人が多い。しかし、意外に厳しい毒性がある。主成分はクレオソートであり、極めて毒性が強い。木材の防腐剤、消毒用の殺菌剤などに使われていることからも、毒性、刺激性が判る。その強力な殺菌作用で、腸内の細菌を殺菌して下痢を止めるのである。クレオソートは粘膜への腐食毒性があり、体内に入ると、吐き気、めまい、貧血、結膜炎、皮膚炎などを起こす。さらに恐ろしいのは、発癌性である。WHOの5段階基準(IARC)で、2番目に分類されている。「正露丸の粘膜腐食でマヒした腸内に悪性菌が異常繁殖し腸炎を悪化させた」という報告もある。下痢は大切な排毒作用であり、薬を飲んではいけない。→「不可」
②「ストッパ下痢止めEX」→主成分はロートエキスであり、腸の異常収縮を起こす神経伝達物質をブロックして、異常収縮を治めるという。もう一つの成分、タンニン酸ベルべリンは腸内でタンニン酸とベルべリンに分解され、それぞれが腸粘膜の炎症面を防御し、腸内の病原菌の増殖を抑え、殺菌するという。しかし、タンニン酸には、アナフィラキシーショック、冷や汗、顔面蒼白があり、ベルべリンにも、ショック症状などの報告がある。よほどの緊急時以外は使用しないことである。→「可」
(排尿改善薬は、逆に排尿障害の引き金になる)
頻尿は水分を控えればよい。夜中におしっこに起きることがあるなら、寝る前に水分を控えればよい。「尿漏れ」も尿道の括約筋を鍛えれば済む話である。薬に頼る前に肛門を10回以上締める筋トレをすることである。そもそも薬で治る病気はない。本人の意識と努力による日々の生活改善が病や老いを克服するのである。
①「ハルンケア内服液」→主成分は、ジオウ、ブクリョウ、ケイヒ・・など、8種類の生薬エキスである。ジオウには適応症の中に「頻尿、尿量異常、排尿困難」などがあり、それを市販薬に応用したわけである。気になる副作用は、「悪心、嘔吐、下痢、腹痛、かゆみ、発疹、便秘、頭痛・・」など。生薬なので重篤な副作用の心配はない。ただ、副作用で気になるのは「尿閉」である。これはおしっこが出なくなる症状である。尿漏れが治ってもこれでは困る。→「可」
②「レディガードコーワ」→テレビCMで女性に「頻尿にお悩みの方に」と勧めている。「添付文書」には「頻尿、残尿感改善薬」とある。有効成分はフラボキサート塩酸塩と言う化学薬剤である。医学的には「膀胱平滑筋肉弛緩剤」と呼ばれる。つまり、筋肉弛緩剤であり、競走馬などの屠殺に使われたりする薬剤なので怖い。さらに副作用を見ると、「排尿困難」「尿閉」とある。尿トラブル改善のための薬が「排尿困難」になったら笑い話である。→「不可」
③「ボーコレン」→重篤副作用として問質性肺炎などが警告されている。その他、尿量減少、顔のむくみ、高血圧、頭痛などが発症する偽アルドステロン症、脱力感、筋低下が重篤副作用として警告されえいる。→「不可」