(29)テレビCMの市販薬は飲んではいけない!
(150品目を4段階で評価し、徹底ランキングする)
船瀬氏は「市販薬の危険度、調べました」と言う本をまとめた。風邪薬から栄養ドリンクまで、150品を「飲んではいけない」または「飲んでもいい」の仕分けした画期的なガイドブックである。この本では、市販薬を「優」「良」「可」「不可」の4段階に分類している。
①「優」は副作用・添加物の心配がなく、お勧め出来る。
②「良」は安全な薬を示す。
③「可」は危険性はそれほど高くない薬を示す。
④「不可」は危険性の高い薬を示す。
判定の情報源は①「医薬品添付文書」 ②「副作用報告一覧」 ③学会報告・論文 ④政府公開資料 ⑤メディア情報・各メディアが公開した情報などである。
これら膨大な情報に基づき、船瀬氏が独自に判定したものである。あくまでも船瀬氏の主観に基づく判定であることを断っておく。
取り上げた市販薬は「子供用」「風邪・熱・痛み」「アレルギー・皮膚」「疲れ・精神」「女性向け」、さらに「処方薬」にも触れている。徹底した分析の結果、お勧めの「優」は「養命酒」のみであった。市販薬は予想以上に「重大な副作用リスク」のある毒薬だらけであった。結論は、飲んでいい市販薬は皆無であった。
(子供用風邪薬は危ない)
①「バファリン・ジュニア風邪薬」→死ぬ恐れもある副作用がズラリ「添付文書」に記載されている。「薬物アレルギーショック」「SJS]「肝機能障害」「ぜんそく」など警告されている。→「不可」
②「キッズ・バファリンかぜシロップO」→主成分アセトアミノフェンには363件もの副作用が報告されている。「肝障害」「皮膚粘膜眼症候群」「中毒性表皮壊死融解症」「薬疹」「肝機能異常」「SJS]などがある。→「不可」
③「パブロン」→副作用の激しい消炎鎮痛剤アセトアミノフェンが配合されている。死亡リスクの腎障害を発症する恐れも警告されている→「不可」
④「ムヒの子供風邪顆粒」→主成分はアセトアミノフェンである。脳など中枢神経に作用して熱を下げ、痛みを抑制すると言うが、これは覚醒剤にも通ずる作用で、乳幼児や子供への投与は論外である。「薬物アレルギーショック」「SJS]「問質性肺炎」「肝機能障害」「ぜんそく」「腎機能障害」「再生不良性貧血」などがある。→「不可」
⑤「アルペン子供風邪薬J顆粒」→重大副作用がズラリと並んでいる。「血圧低下」「痙攣」「薬物アレルギーショック」「意識変容」「発熱」「異常行動」「吐き気」「嘔吐」「排尿困難」などがある。→「不可」
(子供に頭痛薬、痛み止めは飲ませてはいけない)
市販薬の痛み止めの主成分は、消炎鎮痛剤アセトアミノフェンである。これは痛みを解消するのではなく、血流を阻害し、神経を麻痺させ感じなくさせているだけである。これを繰り返すと薬物依存症になる。
①「小児用バファリンCⅡ」→使うほど副作用地獄に陥る。→「不可」
②「バファリンルナJ」→痛み止め、切れると怖い依存症になる。毒性の強い消炎鎮痛剤成分で、血流を止めて、一時的に神経麻痺で痛みをごまかしているだけであり、薬が切れれば、痛みは激しくなる。→「不可」
③「子供パブロン座薬」→風の熱は病原体を攻撃し、免疫力をあげるための治療反応である。解熱剤はその自然治癒力を毒薬で阻害し風の回復を妨げるだけである。→「不可」
(風邪薬で死ぬ)
運が悪ければ風邪薬1錠で死ぬ場合がある。死をもたらすのはSJS(スティーブンス・ジョンソン症候群)である。子供に風邪薬を与えると、ライ症候群と言う突然の熱病でなくなる場合もある。薬物アレルギーショック(アナフィラキシーショック)も怖い。やはり、ショック症状で急死する。向精神薬などには悪性症候群と言う恐ろしい副作用もある。
①「コルゲンコーワIB錠TX」→蛙のマスコットでおなじみの風邪薬である。コルゲンコーワは過去にも死亡事故を起こしている。1998年2月、横浜の女性(当時31歳)が、「コルゲンコーワ」錠を数日間服用したところ、約1週間後に皮膚や粘膜の爛れ、意識障害などを発症した。診察した医師は「SJS」と診断した。その後、症状は中毒性表皮壊死融解症に移行し、1999年9月に死亡している。遺族は興和に対して総額1億5000万円の損害賠償を求める裁判を起こしている。→「不可」
②「新・ルル・A錠」→SJSが47件も報告されている。中毒性表皮壊死融解症も37件報告されている。「コルゲン」より「ルル」の方がさらに死亡リスクは高まる。→「不可」
③「ノーシン錠」→この錠剤にも消炎鎮痛成分アセトアミノフェンが配合されている。SJS原因物質であり、死ぬ場合もある。薬が切れると痛みがぶり返す。→「不可」