(19)医者の言うまま手術をして、歩けない、寝たきり、死亡のプロセスを辿る!
(腰の切開手術で両足パンパン)
医者に言われるままに、手術をしたら、大変なことになる。Hさん(76歳、主婦)は脊椎すべり症の為、腰の切開手術を受けた。看護師から「手術は成功した」と言われ、確かに腰痛は軽くなったのだが、今度は、それまで何の症状も無かった両足に痺れと痛みが出てきた。鎮痛剤を飲んでも全然よくならない。院長は呟いた。「手術の時、神経を引っ掛けたのかな・・・」 そのうちに、両足がパンパンに腫れ、象の足のようになった。3年経っても腫れは引かず、殆ど歩けない。「以前は、腰が痛くても歩けはしたのですよ。こんなことなら、手術なんかしなければ良かった」とHさんは嘆く。
(半身不随、発声不能、感染症で死亡)
Yさん(68歳、自営業)は、C型肝炎だったので、病院に行った。たまたま脳に小さな動脈瘤が見つかった。医者は「破裂すると危ないから、今のうちに予防手術で取り除きましょう」と勧めてきた。ところが、手術から3日後に、くも膜下出血を発症して、そこから半身不随となり、言葉も話せなくなった。病院側は、手術ミスを認めず、介護費用も全額負担となった。余計な手術を受けたばかりに、元気だったYさんがこんな姿になり、本当に悔しいと家族は途方に暮れている。
Oさん(65歳、主婦)の右手は親指の付け根から骨が飛び出ているように変形。腱鞘炎手術で中指、薬指が腫れ、痛みで動かせない。指は曲がったまま。「別の病院で診てもらったら、リウマチじゃないか」と言われた。「そんなことなら、手術なんてしなかったのに」と悔しがる。
Tさん(53歳)は、首痛や肩こりを解消するために「経皮的レーザー椎間板減圧術」と言う手術を受けた。レーザーで頚椎を削ったら高熱が出て苦しみ始めた。痛み止め(鎮痛剤)も効かず、容態は悪化して、ついに死亡した。亡くなる前、Tさんは悔やんだ。ただ、「安全」と言う医者の口車を信じた悲劇だった。
(腹腔鏡手術で、腹の中が血の海になる)
「身体への負担が軽い」と言う名目で腹腔鏡手術がブームである。これまでは、開腹手術が主流だった。腹を切って開くのであるから、傷跡も大きく残る。それに対して、腹腔鏡手術はおへそなどに5~10ミリの小さな穴を開けて、そこから内視鏡と電気メスなどの手術器具を挿入して、モニターの映像を見ながら病巣切除手術を行う。確かに負担は軽いと思ってしまう。しかし、専門医は、腹腔鏡手術の危険性を指摘する。開腹手術なら、予想外の出血にも止血措置対応できるが、腹腔鏡では思うように止血できない。内視鏡による手さぐり状態だからである。うっかり、血管を傷つけると、大量出血する。開腹手術なら、どの血管からの出血か判断して、緊急止血が可能である。しかし、細い内視鏡を覗いて行う手術では、出血部位を突き止めることは至難の技である。つまり、腹腔鏡手術は開腹手術より、死亡リスクが高いのである。
(群馬大学で18人殺しの殺人医)
とりわけ危険なのが、肝臓やすい臓がんの腹腔鏡手術である。これら臓器は、大血管が周囲に走っており、さらに、体内奥にある臓器なので内視鏡モニターでは見えづらい。だから、これら大血管を術中に誤って傷つけるリスクが高い。すると、大出血から死に至る。
なんと腹腔鏡手術を受けた患者8人が連続死していることが、2014年、群馬大学医学部付属病院で明らかになった。開腹手術を合わせると、犠牲者は18人となった。これらは一人の医師による医療ミスで続発したのである。術中ビデオをチェックした専門医は、口を揃えてこう嘆じる。「手術が余りにも下手」 出血が多くて腹腔内はまるで血の海。手術箇所が全く見えない。そのため、病巣以外を電気メスで傷つけ、さらに大量出血を招いて患者を死なせたのである。ところが、この問題医は患者と家族には「簡単で安全な手術」と平然と勧め、手術の危険性や腹腔鏡手術以外の代替手段は、一切触れなかった。特に肝臓内視鏡手術は危険なため、病院・倫理委員会の承認を受ける義務があった。患者死亡も届け出義務があった。しかし、この殺人医はどちらも怠っていた。上司の外科教授も多数死者続出を知りながら黙認、放置していた。つまりは、病院ぐるみの大量殺戮事件だったのである。