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飛鳥昭雄氏による「日月神示」の霊感語訳(38)

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(38)天地開闢とノアの大洪水

(下つ巻・第24帖 泥の海と記した古事記が示すノアの大洪水)

 一が十に、一が百に、一が千に、一が万になる時期が近付いてきた。秋が終わると極寒の冬が訪れる。絶対神の言葉は一言一句変わることが無い。悔い改めとは悔いることではない。悔いる心と改心した行為で、清められた己自身を神に献上することである。人はすべてを神からの借り物で生きているではないか。この世は神が創造したもので一つとて例外は無く、人を創造したのも神である。その意味では、どんな偉い学者も英雄も支配者もすべてが裸で生まれ、死ぬときは何も持って行けない。その体でさえ、神が創り、命の息を体内に入れたのも神である。この世の草木も石ころも、全てが創造主の物で構成されていることに早く気づかねば手遅れになる。

(解釈資料)

 「日月神示」にある「一が十に、一が百に、一が千に、一が万になる」意味は、小さな出来事から大きな出来事になる拡大への示唆と、全てが「1」である一点に集約する収束の示唆である。唯一神の天照大神から八百万の神々が御魂分けされたことの秘密が明らかになった時、いよいよ神による岩戸開きが本格化するということである。ここで「天地開闢」について述べておく。

 アカデミズムは生命誕生の場所を「海」においているが、多細胞生物はアメーバーを含めて海では形成されない。最先端科学では、海から多細胞生物は誕生しないことが常識になっている。タンパク質が形成される場所が、浅瀬の泥と言うことになっている。日本の有明海のような「干潟」が最も適している。

「水が地下から湧き出て、土の面をすべて潤した。主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(「創世記」第2章6~7節)

 ノアの大洪水以前の陸地「超パンゲア」が形成される以前、浅い海を移動する陸塊が存在した。この陸塊は「超大陸ロディニア」が分裂したものとされ、泥に覆われていた。ノアの大洪水は、紀元前2344年の出来事で、今から約4500年前に起きた大カストロフィだった。

「ノアの生涯の第六百年、第二の月の17日、この日、大いなる深淵の源が悉く裂け、天の窓が開かれた。雨が40日40夜地上に降り続いたが、まさにこの日、ノアも、息子のセム、ハム、ヤフェト、ノアの妻、この3人の息子の嫁たちも、箱舟に入った」(「創世記」第7章11~13節)

地の深淵とは、地球内部の奥底から水が噴出したことを指し、超熱水がマントル層の亀裂から噴き出したことになる。月内部の超熱水は摂氏4000度以上と推測され、熱さ数キロの氷殻に封じ込められていたため、超高圧化でも沸騰できずにいた。それが月の地球への接近による「潮汐力」で一気に表層が破断し、そこから地球目がけてスプラッシュして第一撃を食らわせた後、第一撃以外の水は大小さまざまな氷となり地球を周回しながら40日かかって落ち続けた。その後、月の内核が月表面に流れ出し、最終的に破断した穴を塞いでしまうが、既に月の内核は、スプラッシュの段階で八つ裂きにされ、一部は月の反対側からも滲み出した。それが「月の海」と呼ばれる黒い地質(マグマオーシャン)である。内核は鉄などの重いレアメタルの塊で、その一部が水と一緒に地球目がけて落ちてきた。月の大接近と、それを誘発した灼熱天体による潮汐力を受けた地球は、火山活動が一気に活発化し、噴煙と共に大量の「イリジウム」を放出した。

 最近、海底資源調査の結果、希少金属である「レアメタル」や「レアアース」が海底に大量に蓄積していることが判明した。地の深淵の堰を切って出てきた超熱水に、膨大な量のレアメタルが含まれ、それが大陸放散を引き起こした太平洋の拡大でさらに拡大した。つまり、聖書学的に言えば、恐竜はノアの大洪水で溺れ死んだことになる。「記紀神話」ではこの時の様子を、「泥の海」と記している。泥の海の水位が徐々に引くに従い、泥光したクラゲの頭のような陸塊が次々と顔をのぞかせてくる。これが陸地を生み出す「国生み」の示唆である。その泥の海に沈んだ恐竜たちは、天文学的な量で沈殿する泥に閉じ込められ、脱酸素状態の中で一気に化石化していった。高圧状態でピーナッツバターから人工ダイヤモンドを造るのと同じ理屈である。超高圧は超高熱を生み出し、恐竜の骨などは鉱物による「置換」で、比較的短時間でカルシウムと置き換わって石化した。


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