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「八咫烏秘記」の開封(3)

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(3)エデンの園「寧楽(なら)」と「安宿(アスカ)」

 人間は絶対神によって創造された。「旧約聖書」によれば、絶対神は「赤土・アダマー」から肉体を作り、人を「アダム」と名付けた。アダムの伴侶はあばら骨から創造された「エバ」である。アダムとエバは「古事記」や「日本書紀」でいうイザナギ命とイザナミ命である。彼らの事を「八咫烏秘記」では「闢父」と「闢母」と表記する。天地開闢に関わった人類の始祖と言う意味である。アダムとエバはエデンの園に住んだ。エデンの園は楽園だった。エデンの園の中央には永遠の「生命の樹」と「知識の樹」が生えていた。「生命の樹の実」を食べれば不老不死となり、「知識の樹の実」を食べれば神々と同じように賢くなる。しかし、絶対神は前者はいいが、後者を食べることを禁じた。同様の内容は「八咫烏秘記」にもある。驚くべきことに、エデンの園の名前が「寧楽(なら)」なのである。寧楽とは日本の古都、奈良の表記の一つであり、漢字が意味するのは平和なる都であり、「エルサレム」である。そのエデンの園=寧楽に生えていた「生命の樹」の事を「天樹」といい、「知識の樹」は「地樹」と記す。

 エバは蛇にそそのかされて、禁断の木の実を口にしてしまい、アダムもこれを食べてしまう。闢母を誘惑した蛇、すなわち大魔王サタンの事を、「八咫烏秘記」では「天黒魔」と記す。(サタンは天上界において、ナンバー2であり、ルシフェルと言った。ルシフェルはエル・ランティーに嫉妬し、傲慢がもとで天上界を追放された。ルシフェルは地獄に落ち、大魔王サタンとなったという。)

 タブーを犯したことに怒った絶対神は蛇を呪い、そしてエデンの園から二人を追放する。死すべき体となったアダムとエバは「「エデンの園の東」へ至り、そこに定住する。「八咫烏秘記」は、寧楽を追われた闢父と闢母は「単一大地」の東へと移住し、そこを「安宿(アスカ)」と呼んだ。

 単一大地とは、地球上に存在した唯一の大陸、すなわち超大陸パンゲアの事である。闢父と闢母はエデンの園の東のみなら、大地そのものも「安宿」と呼んだ。追放される以前から大地の事を「安宿」と呼んでいた。いずれにせよ、安宿は超大陸パンゲアの名前であり、その極東の都をも意味する。ジェームズ・チャーチワード流にいうならば、失われた大陸も首都ヒラニプラもともに「ムー」と言う名前だったというわけである。

 エデンの園は超大陸パンゲアの中央にあった。そこから大陸の四方に大きな河が流れていた。

「エデンから一つの川が流れ出していた。園を潤し、そこで分かれて4つの川になっていた。第1の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。その金は良質であり、そこで琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。第2の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。第3の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第4の川はユーフラテス川であった」(「創世記」第2章10~14節)

 田は本来、田んぼではなく、園を意味し、中央から四方に伸びる大河を表現している。アダムとエバが追放された後、エデンの園は地上から消える。「創世記」には記されていないが、「八咫烏秘記」には大地の中央にあった人祖の地「寧楽」が「日玉(太陽)」へと昇華したとある。つまり、エデンの園は大地ごと、天空へと浮かび、そのまま太陽へと向かった。今も、エデンの園は太陽の中にある。地球について「八咫烏秘記」は「地玉」と表記する。当時、アダムとエバは大地が球体であったことも、一つの天体であることも理解していた。何しろ「知識の木の実」を食べたことにより、神々にも匹敵する知識を有していたからである。また、地球には一つの生命圏があり、一匹の生物として解釈しようとする現代思想がある。地球生命圏を指して「ガイア」と言う名前まで提言されている。だが、実際の所、地球生命体ガイアの本名は「アスカ」なのである。地球生命体「アスカ」であるがゆえに、そこにあった超大陸パンゲアの名も「アスカ」とされたのである。地玉(地球)の本名は安宿(アスカ)なのである。

 超大陸パンゲア文明は超古代アスカ文明の事である。大陸は一つであり、そこには人祖アダムとエバだけがいた。彼等こそ超古代アスカ文明の祖である。アダムは最初の王である。超古代アスカ文明を築いた太祖であり、アダム王朝の開祖である。「八咫烏秘記」は闢父の子孫、王座を継ぐ者を「天王」と表記している。つまり、初代天王は闢父でありアダムだった。闢父は記紀で言うイザナギ命である。イザナギ命が日本神話における天祖、すなわち天皇家の祖先であり、大和民族の太祖である事から、人種で言えば、黄色人種であった。「八咫烏秘記」の表現で言えば、「黄人」である。アダム=闢父、エバ=闢母、そして子孫である天王族は基本的に黄色人種だった。しかし、問題があった。近親婚が避けられなかった時代、子供たちはいろいろな形質を持って生まれてきた。肌の色も黄色だけではなく、白色や黒色、赤色、そして青色をした者もいた。青色と言うのは実際の所、緑色だった。「八咫烏秘記」は、黄人と白人、黒人、赤人、青人らを持って「五色人」と呼んでいる。アダム直系の天王族は基本的に黄人だった。近親婚による劣等遺伝子の表現型は、身長差に現れた。体長40メートル以上の恐竜が闊歩していたように、、人間も巨大化することが出来た。巨人族である。当時10メートルを超える巨人が多数存在した。

 アダムとエバが禁断の木の実を口にして以後、状況は一変した。地上は弱肉強食の時代となり、獰猛な野生動物が徘徊することになった。同様に巨大な体を持つ巨人族も、人間を食らった。(まるで「進撃の巨人」である) 巨人族は人間の町々を襲っては、若い娘を略奪し、子供を産ませた。最後には、征服した人々の肉を食らうようになったという。「創世記」で言うネフィリムを「八咫烏秘記」は「巨大人」と表記している。

 劣等遺伝子が生み出すのは巨人ばかりではない。反対に小人も誕生した。小人族は捕食されることを恐れて、隠れ住むようになる。「古事記」や「日本書紀」で言う少彦名神は、小人族の記憶だと思われる。その意味ではダイボイラボッチは、巨人族の記憶が反映しているかもしれない。


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