(1)秘密組「八咫烏」のもう一つの顔
これは飛鳥昭雄著「失われた超大陸パンゲア文明アスカの謎」の要約である。飛鳥氏は裏天皇と言われる八咫烏のトップと会談し、日本の秘密を公開してもよいというお墨付きを得たただ一人の人物であり、「ヨハネの黙示録」や「聖徳太子の大預言」も解読している。何故、飛鳥氏が八咫烏によって育てられてきたのか「あとがき」に記されている。「あとがき」の要約は次の通りである。
「飛鳥昭雄と言う名前はペンネームである。最初に「飛鳥」と言う名を使ったのは、漫画家を目指していた20代の頃である。当時住んでいた大阪府藤井寺市一帯は近つ飛鳥であり、ひと山越えれば、遠つ飛鳥である奈良の明日香である。若いころは明日香村に足しげく通っていた。お目当ては謎の石造物である。将来、向きが変わるという伝承のある亀石や用途不明の酒船石、奇妙な形の鬼の雪隠に鬼のまな板、大きな二つの穴が印象的な益田の岩船などが欧米のストーンサークルやストーンヘンジに代表される巨石建造物を想起させたからである。・・・・・1975年、宇宙考古学の先駆者だったエーリッヒ・フォン・デニケンが来日し、石舞台を調査した際、巨石の一つに十字の刻みを発見し、これは方位を示していると指摘して、話題になったことがある。日本アカデミズムは黙殺したが、こうした視点こそ、謎の解明にあっては重大な手がかりになることもあると強く思った事を覚えている。
いろいろな意味でペンネームの「飛鳥」とは、筆者のアイデンティティを育ててくれた土地と風土、そして時代を反映した象徴だったように思える。運命的な物を感じているのは事実である。最も、その頃は、「飛鳥」の持つ意味の重大さを理解していなかった。飛鳥は一つのコードネームの様に筆者の人生を規定していく。自覚のないまま飛鳥は独り歩きをする。名は符牒であり、それを持っている者にとっては「しるし」でもあった。かくして時のしるしを持つ者が現れた。八咫烏である。陰陽道と言う呪術を駆使する秘密組織にして、この国における最高権力集団が飛鳥昭雄に目を付けた。・・・八咫烏の身体検査は長期間に及ぶ。今もって、飛鳥昭雄に関する「試し」は続いているかもしれない。
振り返ると、最初に八咫烏にコンタクトがあったのは、まだ漫画家デビュー前の事である。なぜ、彼らが筆者のペンネームを知ったのか定かではない。勘ぐるに、陰陽道の占術で、既に判明していたのだろう。いずれにせよ、選んだのは向こうである。以後、数十年、八咫烏から恒常的に接触がある事を思えば、どうも飛鳥昭雄には使命があるようだ。
筆者が秘密組織としても存在を公開して以来、自称、八咫烏が数多く出現した。彼らのほとんどは偽者である。事実、詐欺事件も起こっている。・・・・これまで飛鳥昭雄が公表してきた八咫烏の情報は、ほんの序の口である。八咫烏には女性がいる。男性の陰陽師、すなわち裏の漢波羅を支える巫女がいる。彼女たちの中枢にいるのは200歳以上を越えた者もいる。しかして、来たるべき鳥は、烏にあらずして、鳩である。八咫烏ではなく、八幡鳩の出現こそ、日本の最高機密であり、世界の希望なのである。これこそ、「カゴメ唄」の奥義なのだ。いずれ近いうちに、鳥の暗号歌の全貌を公表していくことになる。(飛鳥氏による)
最後に、「神権」にも陰陽があり、陰を天皇家が継承するゆえに、「レビ神権」という。一方はセムの王メルキゼデクの名を取って「メルキゼデク神権」という。筆者が属する「光の組織」は、その両方を回復させたが、モーセの兄の名から「アロン神権」とし、天皇家と合流した後、アロン神権を天皇家へ返すことになる。
飛鳥昭雄氏は漫画家であり、重要なことに関しては必ず、漫画にしている。今回の「八咫烏秘記」についても、メスの八咫烏であるという100歳以上を過ぎた老婆との会談から始まる。稗田阿礼の祖はアメノウズメであり、子孫は巫女として朝廷につかえた。その証拠に「阿礼」の読みは巫女の「アレ」のことである。つまり、稗田阿礼はアメノウズメの子孫で巫女なのである。(女と言うことである)アメノウズメの正体はマグダラのマリアであり、稗田阿礼はその子孫の巫女となる。となれば、天照大神であるイエス・キリストとマグダラのマリアは結婚して子をなしていたということになる。→飛鳥氏は、この問いについて、イエス・キリストの直系子孫と名乗る者が出現したら、その者は闇が覆う別の者だと言い、同時にマグダラノのマリアは「裏12使徒」であり、日本の裏天皇の八咫烏にいる女預言者の祖と言える存在だという。だから、邪馬台国の預言者は将来の裏天皇家で八咫烏となる物部家の血を引く卑弥呼でなければならず、天照大神の子孫とは、天孫族を含むヘブライの事で、原始キリスト教を受け入れた人々を指していると言うと、老婆は「八咫烏秘記」を開封しようというのである。
以下は、飛鳥氏が見た「八咫烏秘記」の要約である。一度しか見るチャンスが無く、細かなところは省略せざるを得ない。
「太古の昔、地玉(地球)には龍が棲み、水には巨大な怪物が蠢いていた。大地は単で中央にあった人の祖の地があったが、日玉(太陽)へと昇華した後、この世界は生き物が食らい合う死すべき有様となった。人は始祖を除き、兄妹や姉弟が睦んで子をなし五色の人種が誕生したが、始祖の末は、中央の黄金色の黄人で、歴代の王となり世界を治めた。二人の始祖は単一大地の東端に住み、そこを「安宿(アスカ)」と定め、以後は世界をアスカと称した。
アスカは始祖の初めが住んだ地として「寧楽(なら)」とも称した。アスカは安らかな地、ならも同意で「也」「成」でもありアスカナリで一対となる。そこは大災難の後の葦原中国の天越根国とならん。人の近い血の睦みが続く中で巨大化する者や矮小化する者が出現し、ともに棲むようになるが、巨大人は龍を狩ったり、射落とす勇士となり己の力を過信するようになった。その結果、巨大人は人の娘を襲い、砦の町々を破壊しては多くの人肉を食らうようになった。
神から全権を担った天王族は、天磐船を造り、天元根国を中空移りて人々を指導した。しかし、地玉(地球)中に悪事が増した時、天王族最大の聖人が出現する。(エノクと思われる)その者は、巨大な三柱の石造りの宮を言霊の光で築き、知識と知恵の書を神意で封じて自らは民と共に日玉(太陽)へと昇った。残された最後の天王が海磐船の命を受けアスカの地で造ることになる。そのころ、地の底から内地玉(地球内天体アルザルのこと)が姿を現し、天王族の敵を恐怖させた。内地玉は巨大人や悪人を焼き尽くしたが、地玉の生物と巨大人の一部、五色人の一部とともに姿を消した。その時代、天に属する遣いは人の近くにあり、天と地の間を行き交っていた。しかし、やがて闇が覆うと、世界は地獄の有様になった。最後の天王(ノア)は選別された動植物を乗せる海磐船をアスカで造り、王と一族が乗って大いなる水難から逃れた。そこは東の果ての地で海からも離れ泥砂の一撃を避けられる地だった。世界は浄化の大洪水に沈みすべてが死に絶えたが、水中に潜った海磐船は浮き上がりやがて烏を放った。烏は戻らぬことで濡れた地とそこに取り残された餌(魚)を知らせ、鳩鳥は口にくわえた芽で地の乾きを知った。海磐船が漂着した地に黒人の祖(カイン)が死ねない姿で待っていた。この者は別の船で漂着し、天王の一族が見えると、姿を消した。新しい世界は日玉(太陽)の様に輝き、生き物はすべて何も食わずに生きていけた。天空は雲ではなく光の渦が覆っていた。その後、生き物の数が増えるに従い、その渦が消えていき元の有様となった。大地は日夜鳴動し、世界は大河に沿って4つに分かれて動物も一緒に移動した。海磐船から降りた天王族は代を重ねるたびに寿命が短くなり一百廿年で人生を終えるようになった。烏の中にはたまに幾百歳の者が現れるが神の意図である。→その長寿の八咫烏とは老婆のことで地球内天体アルザルからやってきた者である。老婆は内地玉から送られてきた巫女である。それもアルザルを管理する死なぬ体を持つ使徒(ヨハネのこと)から放たれた烏なのである。そして次に放たれるのは鳩である。
「八咫烏秘記」にはアスカの謎が解き明かされている。八咫烏の別名が「大天狗」であり「白狐」であり「飛鳥」である。「飛鳥」は天皇家の秘密機関の名でもあり、裏仏教を支配する八咫烏の別名でもある。