(12)米海兵隊はやがて沖縄からグアムへ移転する!
トランプは「もうお金がかかって仕方がない。アメリカは金がない。だから外国においてあるアメリカの軍隊を、撤退させる」と言っている。「守ってほしければ、その国は駐留経費を全額負担しろ」と言い始めた。チャック・ヘーゲル前国防長官は6万人の米兵を減らすと言って実際に減らした。全体で54万人の米兵を48万に削った。そして「沖縄の海兵隊はさっさとグアムに移せ」とオバマ政権内部で決定した。ところがグアムのアンダーセン基地は、アメリカ空軍の基地であり、海兵隊を物凄く嫌うのである。海兵隊は低学歴の兵士たちの為、被差別民軍隊なのである。沖縄の嘉手納は、アメリカ空軍の巨大な戦略爆撃機B52の基地である。だからこちらにも来るなと言うことで、海兵隊は行き場所がないのである。海兵隊は弱小兵団で、もともとが敵前上陸部隊として作られた。独立で1個の戦争を戦えない。だから新軍事理論からも不要なのである。そして海兵隊はアメリカ海軍の中に吸収してしまうという方向でアメリカ政府は動いている。
今、沖縄にどんどん日本の自衛隊が配備されている。米軍の肩代わりである。辺野古崎のV字形で造る長さ1キロの滑走路は、実は将来、日本海軍と日本空軍が出来たときの、空母の発着艦訓練用である。形が空母の艦板にそっくりである。本当は日本側の上の方は、みんな知っている。
日本がアメリカにこれ以上軍事力で守ってもらえなくなったらどうなるのか?自然の成り行きとして、日本と韓国は、自衛のために核武装を始めるだろう。しかし副島氏は日本の核武装(核保有)に反対である。たとえ、北朝鮮の核兵器が飛んできても、それを自衛隊が迎撃不能であっても、それで10万人の日本人が死ぬことになっても、それでも核保有はすべきではないと考えている。日本は核拡散防止条約体制を守って非核を貫いた方がいい。「日本は核を持たないで、必要なときにはすぐに2か月で完成できるように部品を置いておく」と言う考えである。これが日本の真の核保有なのである。それだけの技術力を持っている。さらに副島氏は言う。「アジア人同士戦わず。又騙されて戦争だけはしてはならない」と。
トランプが「米軍を東アジアから撤退させる。アメリカは金がないから、もう駐留軍の経費を負担できない」と言ったことに対して、「韓国政府は、駐留米軍に毎年80億ドル(9000億円)払っている」と言う反論が出た。同じく、「日本政府は思いやり予算と称して駐留米軍に毎年2000億円(20億ドル)払っている。(本当は6500億円くらい払っている)」と言う反論が新聞に出ていた。だが、トランプはこれ以上の事は知らない。日本は米国債を既に1000兆円ぐらい買っている。 米国債を過去30年間に少しずつ無理やり買わせられたのである。日本には政府系金融機関が8つあり、そこに秘密で隠している。日本の大銀行や大企業も山ほど米国債を買っている。しかし、これらは「売れない」ことになっている。表に出ているアメリカへの貸金は日本政府の外為勘定にある140兆円だけである。このほとんどが米国債である。しかし実際はこんな少額ではない。本当はこの6倍以上ある。
日本の1000兆円=10兆ドルの米国債は「売らせてもらえない」が、中国は今米国債をどんどん売っている。これが日本と中国の違いである。だから、日本が用心棒代として負担している米軍の駐留経費は、毎年6000億円などの端金ではない。30兆円ぐらいの米国債である。それが溜まり溜まって1000兆円になったのである。
日本側はこの「10兆ドル=1000兆円の米国債保有残高」の問題を公然と持ち出すべきだ。もう日本政府が隠している暇はない。トランプは目を丸くして「そんなにあるのか。俺は知らなかった。誰も教えてくれなかったぞ」と言うだろう。だが、その後、トランプは「そんなものは踏み倒す。返さない」ときっぱいいうだろう。これが世界政治の現実である。トランプは「だから何だよ」の「そんな事俺の知ったことかのトランプ」と呼ばれている。「約束破りのトランプ」と言う意味である。