Quantcast
Channel: 日本と世界の情報ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1382

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(2)

$
0
0

(2)キッシンジャーは今でも超大物である!

 副島隆彦氏の予測が「トランプが勝ちそうだ」と急激に変化した理由は、トランプがキッシンジャーに自ら出向いて頭を下げて会いに行ったからである。こういう政治家の行動は、その前に十分な根回しと合意が無ければできない。急に思いついて出来ることではない。このトランプのキッシンジャー訪問の2か月前、アメリカの外交問題、外交政策の専門家たち100人がそろって、連名で「トランプ氏の未熟な外交問題への発言に抗議する。彼は大統領にふさわしくない」と言う声明文を出した。トランプは外交経験はない、それで、米外交政策の超大物であるキッシンジャー博士を味方に付けることを思いついた。トランプは恐ろしいほど機転がきく人である。事態を一瞬のうちに引っ繰り返す能力がある。

 キッシンジャーは、今もなお現役の人間であり、彼に逆らって米国務省で高官を続けられる人物はいない。ロシアや中国に必要なときには、自ら会いに行く。キッシンジャーがシリア停戦に関して、2月3日に直接プーチンをモスクワに訪ねて「シリアでの停戦をやってくれ」と言ったので実現したのである。この後2月27日にジョン・ケリー国務長官たちが仲立ちしてシリア停戦が成立した様に見せている。本当は、「プーチンよ。シリアで、これ以上、ロシアの爆撃機がISやヌスラ戦線を爆撃すると、ロシアとトルコとの戦争になる。少しは兵を引け」とキッシンジャーがプーチンに言ったからである。プーチンがそれに対して「わかった」と言って、ロシア軍のシリアからの撤退を発表した。

 キッシンジャーは中国・習近平とも直接つながっている。アメリカ国内では、キッシンジャーの悪口を言う人は、「ヘンリーは長年中国の手先だ。中国からお金をもらっている」と公然と言う。だから、5月17日、トランプが「私は金正恩と会うことに何の問題も無い。私が大統領になったら、北朝鮮から核兵器を取り上げる交渉をする」と言ったのは、中国の習近平が北朝鮮に大きな圧力をかけることを、ヘンリー・キッシンジャーと習近平があらかじめ決断していたからである。そして、キッシンジャーがトランプに助言して「ドナルド。君が大統領になったら、すぐに北朝鮮に飛んで行って金正恩をうまい具合になだめて、上手に抑えつけろ。中国から金正恩に強い圧力がかかるように私が根回してある。金正恩に核兵器を撃たせてはいけない。分かるよね」と言っただろう。

 つまり、この外交政策についてはキッシンジャー博士とその親分であるデビッド・ロックフェラーの承認があったということである。すなわち、ドナルド・トランプを次の大統領にするということで、キッシンジャーとロックフェラーが決断したという事である。だから、5月18日にトランプがニューヨークのアッパーイーストの高級アパートに住むキッシンジャーを訪問することが実現したのである。

 デビッド・ロックフェラーは実質的に世界皇帝であり、ダビデ大王である。そしてキッシンジャーはその最高位の直臣である。キッシンジャーと同格の重臣はポール・ボルカーである。この事実を理解せず、認めようとしない者は、事情通であれば日本にはもうあまりいないだろう。副島氏は、この20年間ずっと皆が恐れて書けないようなことを書いてきた。繰り返して書くが、3月31日にワシントンでオバマ大統領が呼びかけて召集した「主要国核安全保障サミット」で、真剣に北朝鮮の核の暴走、暴発を阻止する話し合いが持たれた。日本の安倍首相も参加しているが、いくら雁首を並べても実質的な力を持たない。本当に北朝鮮を上から押さえつけて「言うことを聞け」と、中国経由で屈服させるだけの力を持っているのは、キッシンジャーとロックフェラーなのである。だから、この2人が「次はトランプにやらせる」と決めた。だから次はトランプだということである。と言うことは、ロックフェラー家の嫁であるヒラリー・クリントンは捨てられたということなのである。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1382

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>