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金融再起動の最新情報(17)

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(17)バチカンの浄化も「金融再生」の兆し

 米中揃って経済危機に直面したことで、金融再起動に向けた動きは加速している。その象徴が2018年10月24日、ロスチャイルド&カンパニーによる驚くべき発表である。その内容とは、「ロスチャイルド一族が信託ビジネスを売却する」というものだ。

 ロスチャイルド財閥の成功は、1769年に初代マイアー・ロスチャイルドが小さな地方国家ヘッセン=カッセル方伯領の宮廷御用商の銀行家に任じられたことに始まる。ロスチャイルド家にとって、今回の発表はそれ以来の歴史的な大変化と言えるだろう。

 さらに欧米金融の頂点に君臨するバチカン財務事務局の長官ジョージ・ベル枢機卿が、2018年12月11日、オーストラリア国内で起きた性的暴行事件を巡り有罪判決を受けている。そして、その翌12日にローマ法王庁はフランシスコ法王が高齢を理由にジョージ・ベルを含む枢機卿3人を顧問評議会から外したと発表している。これにより、「欧米金融界の権力バランスが変わった」という。

 バチカン財務長官の変更で、どうして「権力バランスが変わる」のか? 旧来の支配者たち(ディープ・ステイト)は、大国の国家元首や大企業の経営者と言った一定基準を満たした権力者たちを取り込むためにバチカン銀行を利用してきたからである。つまり、大統領に就任すると、バチカン銀行関係者が訪ねてきて「通帳」を渡す。そこには何百億円(円換算)がすでに入金されており、「これであなたも世界の支配者の一員になりました。このお金を受け取るか、暗殺されるか、あなたには2つに1つの選択肢しかありません」と説明する。いわゆる銀か鉛かの究極の選択を迫られるわけである。つまり、バチカン銀行は旧支配者たちの「会員証」でもあったのだ。

 このシステムを管理してきたのがバチカン財務事務局長の長官職となる。それが「性的暴行」で排除となれば、「支配者クラブの会員証」の効力も失われたことを意味する。特権階級であった旧来の権力者たちに罪を問い、根こそぎ逮捕できる状態になったのである。だからこそ、このニュースは重要なのだ。いわば「新時代への金融再生」の動きである。

 これに関連してFRBの大株主である超富裕層の家族群れがアメリカ軍事政権との交渉を水面下で始めた。しかし、その家族群れが円満にリタイアできるかどうかは不明であるという。「FRBの国有化」及び「彼らの逮捕と財産没収」が実施される可能性が高い。

 英国王室とバチカンの上級組織であるP2フリーメーソンによると、今水面下では金融システムのリセットに向けて、「未来経済企画庁」と言うべき国際機関の設立の話が進み、ローマ法王の承認待ちだという。

 また民間中央銀行の国有化に向けた話し合いも進んでいる。「中央銀行の国有化と政府紙幣の発行」に関する欧米経済学会の最新の論述はURLでも読めるという。内容は「インフレさえ起こさなければ、政府は借金や徴税をすることなく政府紙幣ですべてを賄うことができる」というものである。

 一方、既存の民間中央銀行が市場にお金をばら撒く方法は特定の個人や企業など、ハイレベルなインサイダーを経由して行われている。いわゆる「トリクルダウンの理論」だ。本来、そこから下にお金を分配させていくはずだが、インサイダーたちが実体経済にはほとんどおカネを回していないため、貧富の格差が記録的に拡大している。現在は「上位・1%の超富裕層」が「下位99・9%の人々」よりも多くの資産を保有している状態である。

 しかも、中央銀行が刷るお金は「無から創造した裏付けを持たない紙幣」(不換紙幣)である。その超富裕層が汗水たらして得たお金ではない。この事実が、各地で見られる反体制デモや反体制派による新政府誕生の流れに繋がっている。

 FRBを頂点とした石油ドル体制を切り替えることは決まっている。だが、その方法は決まっていない。最も簡単なのはFRBを入れ替えることだろう。あるいは石油とドルを変えることもあり得る。中国は石油ではなく金本位制を望んでいる。

 現在は複雑な利害調整の最中であり、その主導権を巡る争いの中で、世界権力層の大掃除は続いている。

 2019年1月7日には、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁が突然辞任することになった。任期が3年半も残っていたのにである。トランプと対立する米連邦最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事も健康状態を理由にそのまま引退するという。

 そのためなのか2019年に入って1月2日のナスダックの新年初取引で終値が「悪魔の数字」とされる6665・94→666になった。「666」は悪魔の数字である。何かのメッセージと見るべきだろう。

 いずれにせよ、ダボス会議に集まる世界の指導者らが地球をダメにしてきたことは事実である。1月15日に公表された国際金融協会(IIF)の報告によると、世界の負債は244兆ドル(対世界GDP比の318%)を突破した。また世界銀行の報告によると、世界人類の46%が1日5ドル50セント未満の収入で暮らしているという。

 その結果、世界の貧困層の人々が生きるためにやむなく過度の耕作、薪採取を行い、環境上必要な森林を不法に伐採、耕地化している。そうすることで、自然界の生態系が崩れ、地球上の生き物の数が激減の一途をたどっている。これが今の世界の有様である。

 革命は始まった。まだ終わりは見えていない。混乱は続くだろう。だが、ゴールには必ずたどり着ける。


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