(32)現実は超オカルト、今後のオカルトの行方は?
飛鳥「もし仮に、「M」って言う雑誌がこれから生き残ろうとするなら、「唐傘お化けがいるぞ、怖いぞ」と言う、昔のアナログに戻るしかないと思います。」
山口「アナログに戻るか、素粒子物理学の最先端と、ガチで勝負するかどっちかですよ。」
飛鳥「今のオカルトはもうオカルトじゃないんですよ。超オカルトの世界が現実ですから。」
山口「そうですね。素粒子物理学になると、テレポーテーションも実現しているぐらいですから、素粒子が消えて又違う空間に出て来る。消えてる間は違う次元に行ってるみたいなんです。こんな物理の話、オカルトを超えていますよ。」
飛鳥「実は、データの世界に対抗するには、アナログしかないんです。」
山口「アナログですか。」
飛鳥「イージス艦なんですが、滅茶苦茶性能がいいので、海面に浮かんでいる木片まで全部チャッチしちゃうんです。そのたびに反応するから、レベルを落としています。するとどうなるかと言うと、時々、アメリカのイージス機能を持った駆逐艦が木造船にやられちゃうんです。イギリスのモスキートと言う、第2次世界大戦の時の爆撃機は木で出来ているんですが、あれはレーダーに引っかかりません。当時のステルスなんです。つまり、木製の飛行機が、最先端に勝っちゃうんですよ。だから、最先端ハイテクの次は、アナログに行くしかないんです。」
山口「じゃあ、ベタベタの昭和のオカルトをやるしかないんですね。」
飛鳥「そう。結局、それしかないんですよ。デジタルのこの凄まじい世界に勝とうと思うと、人間の本質的なものでしか対抗できないです。」
山口「僕は、オカルトが無くなればいいのにと思っている所があるんですよ。オカルトと呼ばれる事実が全て無くなってしまえばいいなと。」
飛鳥「それって、私が言っている、現実の方がオカルトを抜いたっていうのと符合していますね。」
山口「オカルトが無くなって、日常生活に普通に不思議が入ってくるようにしていきたいなあと思っているんです。そうしたときに、初めて本当のオカルトブームが来るかなとは思いますね。今みたいな小手先のインチキではなくて」
飛鳥「なるほど、普通の出来事が、実はオカルトと一体化しているとわかって、結果的にそれがブームになるという事ですね。」
山口「そういうことですね。例えば、アイドルブームとか、何でもいいですよ。海外ドラマブームでも、いろいろなブームがあるじゃないですか。一般の人たちが楽しめるオカルトを作るためには、もうそろそろ解体の時期だと思います。マニアのマスターベーションとペレストロイカするんですよ。もうだいぶ解体してきたと思いますが、僕が暴れるたびに、「M」の実売部数が減っているので、ざまあみろと思っています。」
飛鳥「まさか呪詛ってますか?」
山口「いや、呪詛ってはいないですよ。現実的な方法しかないので。こうやってみんなを啓蒙していくと、あほらしくて「M」が読めないって言う人がどんどん増えています。必要以上に不安を煽るリアリティの無い媒体は潰してしまえばいいわけで。」
飛鳥「現実的なことをお話ししますと、「M」と言うのはいつも原稿が足りないんですね。」
山口「それで、一部のレベルの低いライターを使っているんですか。昔は精鋭ばっかりだったのに。」
飛鳥「各地域、各地方には、おカルテックなことの研究家って必ずいらっしゃるんですが、そういう方々は、1回掲載をお願いしてしまうと、もうそれ以上ないんです。だって、一生かかってやっていても、1回の記事でほとんど研究内容が網羅できてしまう。」
山口「そうなんですね。その人の引き出しが少ない。」
飛鳥「例えば、敏ちゃんもそうだし私もそうですが、連発打ちできる作家って物凄く貴重ですよ。」
山口「そうですね。次から次へネタを求められると、取材しなきゃいけないので大変ですけどね。それがプロフェッショナルではないでしょうか。」
飛鳥「そう。で、欧米のオカルト雑誌やネットネタを翻訳しているようなライターは・・・・」
山口「自動翻訳機とかで普通にアメリカの記事を読めるようになったら、はっきり言って用無しなんですね。自分のオリジナルの分析の入っていない記事が存在する意味がない。」
飛鳥「だからいつも、「原稿ないですか?」と言ってくるんです。本当は、君の所にも言いたいんでしょうけど、反旗を翻してますからね。」
山口「いや、反旗じゃないですよ。こっちが主流です。幕府は我々によって成るのですよ。」
飛鳥「そうですか、失礼しました。テレビでも、地上波は、ほとんど制覇したんじゃないですか」
山口「フジテレビのスタッフとは喧嘩しています。あちらは反日ですから。一部の良心的な人が僕に協力してくれたらいいんで。」
飛鳥「確かにね。半島から金が流れているじゃないかと思います。」
山口「フジテレビに対しては、僕はいつもきついことを言っているので、使いたがらないんですね。「何で敏太郎さん、フジテレビのバイキング出ないんですか?」とか、いろいろ聞かれるんですが、もう何度もフジテレビとは喧嘩しているので、オファーは来ないです。でもNHKには出ています。だって、僕はNHK学園出身ですから。大学院もです。オカルト関係は台本だけ読んでろってスタッフが多いんですよ。口うるさい奴は使わないんです。」
飛鳥「それ、すごいなと思います。」