(27)開国以来、アメリカにコントロールされ続けている日本
飛鳥「本当にアメリカって言うのは、いい所と悪い所が両極端の国で、まじめに信じたら100%裏切られます。」
山口「だから今は、僕らが「チンギス・ハーンがいた時のアジアって大変だったろうな」と思ったり、ヨーロッパ人が「ナポレオンが暴れまわっていた時は嫌だったろうな」と思ったりするように、多分、23世紀や24世紀の人は、「アメリカがやりたい放題やっていた頃の日本人は大変だったろうな」と思われそうな時代ですね。」
飛鳥「そうですよ。」
山口「非常にやれらていますよ。アメリカは世界のジャイアン(「ドラエモン」に出て来る悪ガキの「ジャイアン」がアメリカで、虐められっ子の「のび太」が日本という図式)ですから。」
飛鳥「例えば、よく考えてほしいんですよ。なぜ、あの幕末に唐突にペリーが日本に来たのか。」
山口「それは、日本を支配しに来たんだと思いますけどね。」
飛鳥「でしょう。でも、あれがうまいんですよ。なぜ来たのかは、その後、我々も日本史で学びましたよね。日米修好通商条約?」
山口「ええ、そうですね。」
飛鳥「あれなんですよ。あれで何を決定したかと言うと、金と銀のレートです。」
山口「そうですね。相当、金を持ち去りましたね。インカ帝国からパクったのと全く同じ。」
飛鳥「あれ、滅茶苦茶でした。世界基準と日本基準とでは全然レートが違っていて、いわゆる世界基準に合わせて、日本の金を吸い取ったんです。莫大な金ですよ。物凄く沢山の金を吸い取ったんですよ。それで、日本は超インフレになったんです。その後、幕府に対する不満が鬱積したわけです。本当に莫大な金がアメリカに吸い取られ、岩見銀山の銀が、世界の銀の半分を占めるほど流通していたんです。この金でアメリカは何をしたかと言うと、南北戦争を起こして南北を統一したんです。その莫大な資金のほとんどは、ゴールドラッシュの金では足りなかったので、急遽、追加したのが濡れ手に粟の日本の金なんです。当時、黒人の問題で南部と北部が本当に仲が悪かったので、表向きは奴隷解放と言う名目できれいですがね。これがアメリカの手口なんです。」
山口「そうですね。アメリカにとって大義名分が必要なんですよ。」
飛鳥「でも、南北統一するときの戦争資金が足りなかったから、ペリーが浦賀に来たんですね。そして、ジパング、つまり黄金の島だって言って、日本の金をほとんど吸い取って行きました。アメリカの総領事だったハリスは、このおかげで億万長者になったんです。個人的に銀を持ち込んで、膨大な量の金と交換して、大金持ちになりました。だから、アメリカは詐欺師だったんですよ。」
山口「そして、戦争が終わったら、余った銃を日本に売りつけて戊辰戦争に使わせました。非常に合理的な死の商人ですよ。」