(11)次元上昇して、この世はもう4次元に?
飛鳥「運命の方向性は変えられることを、「旧約聖書・列王記下」第20章1~7節に記載されています。「その頃、ヒゼキヤは死の病にかかった。預言者、アツモの子イザヤが訪ねてきて、主はこう言われる。あなたは死ぬことになっていて、命がないのだから、家族に遺言をしなさい、と言った。ヒゼキヤは顔を壁に向けて、主にこう祈った。ああ、主よ、私が誠を尽くし、ひたむきな心を持って御前を歩み,御目に敵う良いことを行ってきたことを思い起こしてください。こう言って、ヒゼキヤは涙を流して大いに泣いた。イザヤが中庭を出ないうちに、主の言葉が彼に臨んだ。我が民の君主ヒゼキヤの元の戻って言いなさい。あなたの父祖ダビデの神、主はこう言われる。私はあなたの祈りを聞き、涙を見た。見よ、私はあなたを癒し、3日目にあなたは主の神殿に上れるだろう。私はあなたの寿命を15年延ばし、アッシリアの王の手からあなたのとこの都を救い出す。私は私自身のために、我が僕ダビデの為に、この都を守り抜く。イザヤが、干しイチジクを取って来るようにと、言うので、人々がそれを取って来て患部に当てると、ヒゼキヤは回復した。」
山口「歴史はいかようにも、チェンジできるってことなんでしょうね」
飛鳥「そういうことなんです。このままいくとこうなるから、改めてこっちに行くと助かるよ。ということは、仮にそのまま行ったら、その王は死んでいるんですね。そういう多次元もありうるってことが聖書には書いてあるんです。これは同時に時の流れを支配するのが神であると言っていることになります。初め(アルファ)と終わり(オメガ)を支配しているんです。」
山口「この世界のバーチャルの一つの問題として、一番これは気になるんですが、僕たちは単なるバーチャル世界に作られたアバターなのか? ということなんです。アバターにたまたま魂が入っているだけだという」
飛鳥「そこなんですよ。我々にとって重大な点は。」
山口「それとも、どこかこのバーチャル世界を管理している外の世界に、本当の自分がいるのか?それともこの世界の中だけに作られたキャラクターなのか? と言うのが凄く不安になってきますね」
飛鳥「それは不安になりますよ。ある意味で大変な問題になるわけですよ」
山口「そうですよ。作られた架空の存在かもしれない。外宇宙にいる自分は、性別もキャラも違うかもしれない。」
飛鳥「だから今、科学者はそっちの方向へ向かっているんですよね」
山口「はい。この世界がバーチャルだという研究をしている人、割と多いですね。」
飛鳥「だって、VRの世界になってきたら、これひょっとしたら、この世界もバーチャルではないかと思いますもんね。だって今、触感とか物をつかむときの圧力とか、加速度とか、匂いとか、並行して体験できるんですよ、VRで。ちょっと下ネタな話なんですが、言う必要があるんで言いますが、男たちが何でアンドロイドをつくろうと思うかと言うと、人間の女性と全く変わらない、いや、それ以上の理想的な高級ダッチワイフを作るためなんですよ。」
山口「それは有りますね。バーチャルセックスと言うのをね」
飛鳥「VRの方、なんで男が頑張るかと言うと、そこへ出て来る2次元キャラとの本番を味わえるから。男が頑張るのは、それしかないじゃないですか」
山口「それが多いですよね。性欲がモチベーションみたいな。」
飛鳥「それを目的に頑張るから、加速がつくわけです」
山口「ちょっと待ってくださいよ。人類がバーチャルの世界を作って、その中で架空のキャラクターを作って、自分のアバターが女性とセックスをするとしますね。そしたら、その中で作られている架空の女性には人格があるんですかね?」
飛鳥「そこなんです。実はこれも、昔に出ているんですよ」
山口「出てますか」
飛鳥「もう古い話だけど、昔「セカンドライフ」と言うのが流行したんです。あの中に入ると、自分で豪邸を建てたり、アバターの奥さんを作ったり、愛人を作ったり、夢のようなリッチな生活ができるわけですよ。それで、そこから戻ってきたら四畳半に住んでるんです。じゃあ、どっちの世界に行きたいか? となったら「セカンドライフ」のバーチャル世界でしょう。それを感知したトヨタとかが、そこで本物の車をアバターにして、「セカンドライフ」の街で販売するんですね」
山口「売れますよ」
飛鳥「実際、試し運転も、架空の世界でできるわけですよ」
山口「ちょうど最近封切られて「レディ・プレイヤー1」の映像がそうです。スピルバーグの映画ですよね。ひょっとしたら、バーチャル世界の前振りをやっている映画かもしれません。」
飛鳥「そうなんです。ハッキリ言って、芸術と架空の世界が融合し始めて、結果どうなったかと言うと、僕たちの時代は3次元だと教わったけど違うんだと。今、物理学会は4次元と教えます。時間軸があるから時間が流れているんでしょう。3次元の中の4次元だとなるとみんな混乱するから、一般社会では3次元て言うことになっています。でも、物理学会は4次元が基本で、本当はもう現実に4次元になっているんです。」
山口「ある意味、次元上昇ってそういうことなのかなと思います。5次元に行くとか、みんな言っていましたよね。」
飛鳥「今、この世界の基本常識は4次元なんです。次は、5次元を考えなければいけない。」
山口「どうなんでしょう。例えば、ツイッターとかネットで女の子の可愛いアイコンがあって、女の子キャラをやってるけど、実はそれはごついおっさんだったというのがよくあるですよ。」
飛鳥「あるね。結構皆さん騙されているみたいで。」
山口「女性のふりをしているけど。本当はごっついおっさんだったらどうするんだと友達に言われるとか。それも「レディ・プレイヤ―1」の場面であったけど。」
飛鳥「そこでちょっと引いちゃうよね。実はね。僕が漫画家になった頃、よく言われたことがあるの。」
山口「どんなことですか」
飛鳥「子供向けに作品を作る場合、ほんとに注意しなきゃいけないと言われたの。漫画の登場人物が死ぬということは、本当に死ぬんだってね。役者がテレビドラマで死んでも、別のドラマで出て来るから死んだことにはならないけど、子供の目線で見たら、アニメの主人公や脇役が死んだら、再放送や再編集は例外にして、現実には二度と帰ってこない。これが本当の死だと。だから、物凄く注意しないといけない。大変なことになるのよ。」
山口「責任重大ですね」
飛鳥「2次元世界とは言え、本当に死んじゃうんだから。手塚治虫と言うのはその辺はうまくやったんだよ。スターダムシステムってのがあって、あるキャラが死んでも、あっちこっちに出てくるの。役者と言う形でやっているのね。あれは、手塚さんとしては偶然かもしれないけど。先読みしていたかなと思っています。その逆を突いたのがゲーム業界で、死んでも簡単に復活するので、子供の精神衛生的には安心と思いきや、それに慣れた青少年が、現実世界で友達や弱い人を殺しても、どうせ生き返るんでしょうと考えて、結果、欠陥人間を大量に生んでしまった。」
山口「ありゃありゃですわ」