(10)多次元構造の宇宙
山口「この世の中自体がもしバーチャルだとしたら、問題は誰が作った世界なのか、ということになるじゃないですか。それはヤハウェなのか、天照大神なのか?もし僕らが作ってるAIがバーチャル世界を作ったら、バーチャル世界の中のバーチャル世界なのかってことになっちゃいますよね。」
飛鳥「玉ねぎ構造の中の玉ねぎ構造。さらに延々と続く玉ねぎ構造の世界となると、もはや自分という存在が、わけのわからんことになってくるんですよ。これは怖いことなんですけど、手近な範囲だけで、もう一つ宇宙ができたことになってしまう。」
山口「そうでしょうね。多次元構造の宇宙がある、って言えるんじゃないですか。あっちこっちで、人類が作ったバーチャル世界の中で、また誰かがバーチャルを作ったとするじゃないですか。またそのバーチャルの中で誰かがバーチャル世界を作って。多次元構造の仕組みはこういうことなんじゃないかなと思うんですよね。無限の合わせ鏡みたいに。」
飛鳥「怖いのは、電力が落ちたときなんです。AIが動かなくなりますから。瞬時に宇宙は消えるの。」
山口「消える。」
飛鳥「その中にいる人たちの記憶も何もかも、全部消えてしまう。」
山口「ビックバンが起こったみたいな。」
飛鳥「ビッククラッシュなんですね。」
山口「宇宙は消滅するってことですか。」
飛鳥「宇宙消滅ってやつです。」
山口「バックアップを、どこかで取ってるんじゃないですか。」
飛鳥「それも電力だから。」
山口「どこかにサーバーがあって保管してるとか。」
飛鳥「それも動かしてるのは電力だから。」
山口「電力落ちても、データはサーバーに残ってますよね。」
飛鳥「サーバー動かすのに電力必要ですからね。」
山口「そんな仮説を僕は、英文で読んだ記憶がありますよ。人類は何度も滅亡してるけど、サーバーでバックアップされてるから滅亡したことになってないって。」
飛鳥「それが、ここに来たことあるぞとか、このセリフ聞いてるよねとか、さっき起こったこと、前に経験してんじゃんってことなんだと。」
山口「デジャブ。デジャブは既知データとか。」
飛鳥「デジャブなんです。これが、バックアップの影響という可能性も確かにあるんですよ」
山口「時間は一定方向にしか流れないって、間違いですよね。時間の逆流は絶対にあると思う。」
飛鳥「一定方向のみと決めつけるのは、間違いですね。」
山口「こう流れてて、1回遮断してここから始まるとか、ちょっと昔から始まるとか。時々歴史変わってんじゃないかな、という時ないですか?誰かが歴史を時々改変してるんじゃないかと思うんです。」
飛鳥「それ、聖書にも書いてあるんです。悪い王がいて、あなたは今のことを改めないと、もうすぐ死ぬと言われるんです。改めたらまた数年生きると。実は、運命の方向性は変えられることを、この出来事が証明しています。聖書は認めてるんです。」
山口「歴史の変更とか。」
飛鳥「認めてますから。これ、意外と聖書研究者は知らないんですよ。」