(3)高次元の世界もリアルな人生に体現しなければ意味がない!
五島氏は、はっきりと宇宙空間を探訪してきたと言う。現在、この宇宙ができて47兆年目だともいう。宇宙の寿命を1ブラフマンと言うが、1ブラフマンは417兆年である。つまり、まだまだ出来たてホヤホヤだから、失敗が多いと言う。因果の法則もちょっとミスがあるのかもしれない。(五島氏)
これだけ努力しているのにどうして成果が出ないのかと言うと、まだルールに不備があるのだろうと思う。だから、やむを得ない。神様も御免なさいというところもあるのだろうと思われる。
高次元の話をしたが、これが一体私たち人類の脳のどこの部分に表現されているのか考えた。正しいかどうかは自分の人生をかけて証明するしかない。
この3次元空間と言うのは、色の世界である。感覚には五感があり、視覚とか触覚とか沢山あるが、その中で代表的なものを取って色(しき)と呼んでいる。この感覚情報は、知覚神経を通って後頭葉に集まる。
高次元宇宙の図を脳全体に見立てて、サイコロで表現すると、後頭葉が3次元、側頭葉が4次元、前頭葉が5次元、頭頂葉が6次元を担当していると言える。(五島氏)
なぜこんな話をしているかと言うと、いかに高次元の世界があったとしても、それを私たちが実人生、実際のリアルな人生において体現することができなければ、意味がない。単なる妄想で終わってしまう。
理論的に高次元の話を突き詰めたらどうなるのか? スピリチュアルと脳は非常に密接な関係があると思っている。なぜならば、歴史上はじめて文献に残る形で神秘体験をした人に,キリストの12使徒の一人である聖ヨハネと言う人がいる。ヨハネがドミティアヌス帝の命令によって犯罪者としてギリシャのパトモス島に流されて、その島の小さな洞窟で神秘体験をしている。
洞窟と言うのは、狭いところであり、狭いところに閉じ込められると、それに反発するかのように、魂の力が湧き出る。閉じ込めることによって、逆にそのからの反動力が弾き出て来るわけである。
ヨハネが文献に残る形で有名な神秘体験をして「ヨハネの黙示録」が新約聖書の最後に載っているわけである。「ヨハネの黙示録」の中に面白い記述があり、主に使える24人の長老と書いてある。これは五島氏によれば、脳の中の体験を記載したのではないかという。どうしてかと言うと、脳の中の中枢神経と言うのは左右12対あり、合計で24本ある。
実際にパトモス島を調べると、観光用の場所はほとんどない。丘の小高いところに教会があって、洞窟があって、その中でヨハネが悟ったというか、キリストが物質化してやって来て啓示を与えた。
あの小さな島で、瞑想以外に何ができるのだろうか。ヨハネは恐らく脳内神秘体験をしたのだと思う。脳の中で、自分の肉体細胞を通じて、自分の心と体の仕組みと、世界の行く末を全部感じ取ったのだろう。聖ヨハネも、脳の中枢神経を察知して、それを天使として記述しているのだろうと考えると、謎が解ける。
脳のモデルを1つのサイコロを例にとって語ってみたらどうなるのか?
まず3次元と言うのは、サイコロの後ろの方であろうと思われる。4次元と言うのは時間であり、人生体験というものである。例えば、3次元で代表されるものは、知識とか資格である。4次元で代表されるものは経験である。大学を出て資格や知識を持って管理栄養士として病院に勤務したとしても、すぐには使い物にはならないだろう。それは勤務に必要とされるのは資格や知識よりも経験の方が上回るからである。
ところが、経験が上回るからと言って、マイナスの経験ばかりして自己卑下に陥ったら、今度は絶対に自分は成功するという信念を持った人が勝つだろう。だから、このような関係から見ても、空間の上に時間があって、時間の上にエネルギーがあるというのは理解できるわけである。エネルギーはやる気、時間は経験値、空間は感覚として入ってくる知識である。この哲学を持ってしたら、経営コンサルタントができる。
*後頭葉→3次元→知識・情報(サイコロの後ろ) 側頭葉→4次元→経験・記憶・時間(サイコロの側面両側) 前頭葉→5次元→決定・意欲(サイコロの前方) 頭頂葉→6次元→方向性・バランス(サイコロの頭頂部)
*サイコロを真横から断面図的に見ると、7次元→中脳辺縁系→セロトニンで包容ホルモンを出す。
8次元→視床下部→オキシトシンで育成ホルモンを出す。9次元→中脳皮質→ドーパミンで創造ホルモンを出す。