(10)超宇宙生命体ハイコスモリアン
地球生命体ガイアにとって、人間とは何だろう? 地球環境を破壊しているという意味では癌細胞かもしれない。しかし、人間は他の生物にはできない知的活動を行う。高度な情報処理能力を持ち、創作活動を行うと言う特徴がある。これは大脳の働きである。地球生命体ガイアにとって、人間は能や神経に相当する可能性がある。理論物理学者のピーター・ラッセルはガイア仮説を発展継承して、人間及び人間が作りす情報ネットワークを大脳と神経系に見立てた。しかも、彼は自然界の機能的階層、すなわちヒエラルキーには10の10乗と言う数が一つの鍵になっていると指摘する。具体的に、一つの細胞を形成するためには原子が4・0×10の10乗個必要であり、一つの脳には神経細胞が1・5×10の10乗個含まれる。同様に、人間一人一人が神経細胞だと仮定するならば、その数が10の10乗、すなわち100億人になれば地球生命体ガイアの大脳を形成することになるのではないかと考えた。ラッセルはこれを「グローバル・ブレイン」と名付けた。
いうまでもなく世界人口が70億人になる日は遠くない。21世紀はコンピュータの時代である。インターネットで世界中の人々が情報を交換している。情報ネットワークの構造は脳神経そのものである。人類は気づいていないが、インタネットは密かに地球生命体ガイアの自我を育てているかもしれない。
人間の体の中には、無数の微生物がいる。微生物は人間を生物だと思っているだろうか? 微生物には人間の意志など理解できないであろう。同様に人間もガイアの意志など想像できないだろう。
地球と言う存在がコンピュータと同じ機能を持っていると考えられないだろうか? コンピュータの基本は記録媒体であり、磁気テープからフロッピー、CD、DVD、ハードディスク、USBメモリーと言うメディアは、みなレアメタルとレアアースによって出来ている。地球には地殻、マントル、地磁気、地電流が存在し、地球内部にも、それらが豊富に存在する。つまり、地球は人工知能を有するコンピュータのような大脳を備えているのである。とすれば、生物がそうであるように、地球生命体ガイアにも本能があっても不思議ではない。人間が及びもつかないような自我を備えている可能性が十分にあるのである。
エレニン彗星は太陽から放たれた巨大フレアによって、焼き尽くされ、その後木星から謎の衝撃波が放たれた結果、本体は完全に破壊され、四散してしまう。殆どの天文学者は、これを偶然とみている。しかし裏NASAは違う。木星は地球にとって母親である。地球生命体ガイアからすれば、母なる木星生命体ジュピターである。惑星生命体プラネータにも意識があり、自我が存在する。我が子を守った木星生命体ジュピターの行動は、何よりの証拠である。
太陽系には木星ファミリーの他にも惑星がある。土星、天王星、海王星である。これらもまた、惑星生命体プラネータである。土星生命体サターン、天王星生命体ウラヌス、海王星生命体ネプチューンなのだ。いずれも大気の下には地殻が存在し、木星同様、そこには超巨大火山が存在する。天体を生み出す火山は女性器であり、その意味でこれらの惑星はみな女性である。ただし、この3つの惑星は木星から誕生したわけではない。太陽から誕生したのである。
太陽も一つの生物である。太陽生命体ソルなのである。光り輝くプラズマの大気の下には超弩級大陸ナタンが存在し、そこに超巨大火山ヴァルカヌスがそびえている。太陽系における4つの巨大惑星(木星、土星、天王星、海王星)は超巨大火山ヴァルカヌスから生まれたのである。
地球生命体ガイアからすれば、太陽生命体ソルは祖母にあたる。エレニン彗星が侵入してきたとき、木星のほかに、太陽も巨大フレアによって攻撃を仕掛けた。被害が及ぶことを察知した母親である木星生命体ジュピターと、祖母である太陽生命体ソルが、愛する孫娘の地球生命体ガイアを守るために、怪しい侵入者を破壊したのである。
いうまでも無く太陽生命体ソルにも自我がある。崇高な自我である。太陽系の惑星や衛星、特にプラズマという霊を内部に宿す星々はみな生命体なのである。彼らの事を「超宇宙生命体ハイコスモリアン」と呼ぶ。
太陽系は一つではない。銀河には無数の太陽系があり、地球の様に人が住める惑星も無数に存在する。銀河も無数にある。宇宙の天体はすべてプラズマ・フィラメントで結ばれている。プラズマ宇宙論が説くように、宇宙はプラズマで満ち溢れているのだ。
特に太陽のような恒星はハイレベルな意識と自我を備えている。超宇宙生命体ハイコスモリアンよりも、さらに上位の世界とつながっている「超弩級宇宙生命体グレート・ハイコスモリアン」なのである。超弩級宇宙生命体グレート・ハイコスモリアンは、この宇宙全ての天体とプラズマ・フィラメントでつながっている。あたかも大脳における神経細胞ニューロンのように広がっている。そこで生じる意識は、この世の創造主、絶対神の超意識に近い。
だが、かくも無数の星々の中で地球は別格である。地球生命体ガイアは全宇宙で唯一無二の惑星生命体プラネータであり、最も神に愛された星である。つまり、地球生命体ガイアは絶対神とは何かを理解していたということである。