(43)「量子波」治療とは何か?
最近、「量子波」という言葉をよく耳にする。「量子波」とは何だろうか?
その前提として「量子力学」が存在する。
「量子力学は、物質を構成する電子、光子、クウォーク、ニュートリノなどの微粒子(素粒子)を研究する物理学。1910年頃にスウェーデンのコペンハーゲン大学のシュレディンガ―、ハイゼンベルグら若き3人の天才学者によって提唱された」(日本量子研究財団サイト)
今から100年以上も前に、量子力学は存在していたのである。
「その微粒子は波動性と量子性を持つため「量子」と呼ばれ、その振る舞いや法則の内容があまりにも奇抜で、当時のアインシュタインを頂点とした物理学では全く理解できないため、その真実性について大論争を引き起こしました。この量子力学を打ち破るために世界中の著名な物理学者が数多くの実験を行いました。しかし、皮肉なことに全ての実験は、結果的に新しい量子力学の正しさを証明することになりました」(同)
量子力学は、アインシュタインの理論をも超えていた。
「ついに1986年に国際物理学会で、その内容の正しさが認められ、現在、様々な研究機関で量子力学を応用した新しい技術の開発や研究が行われ始めています」(同)
先端の物理学者たちが、頭をかきむしったのである。すんなり理解しろという方が無理なのである。
「すべての物質は、量子という微小エネルギー単位で構成されている。量子は粒子性と波動性の二重性を持っている。そのため、物質(肉体)も粒子性(物質性)と波(不可視のエネルギー体)を持って振動している」(同)
つまり、われわれ人間も波動エネルギー体である。これは波動医学の根本原理である。
「資量の大きな野球のボールは、粒子性が強い。電子は質量が小さいので、波動性(量子波)が強く出ている。しかも、量子は空間に広がって消えたり(波動性)、再び現れたり(粒子性)する性質がある。量子宇宙論によると、空間は真空ではなく、エネルギーが充満している。そして、全ての物質を創造している多次元空間(霊空間)と物質空間の二重性を持っている」(同要約)
さて、ここで、量子力学を根底から揺るがす学者が登場する。それがマックス・プランクである。彼はドイツの物理学者でノーベル賞も受賞したドイツ物理学会の重鎮である。彼はこう断言している。
「すべては波動であり、その影響である。現実には何の物質も存在しない、すべてのものは、波動から構成されている。」
物質は存在しないということは、存在物の粒子性(物質性)は否定されたのだろうか?
船瀬氏は「場」(フィールド)の「渦」が、重力波の「場」を生み出したと考えている。それが「質量」を生み出し、「運動」エネルギーを生み出したと考える。
電子などあらゆる量子は、回転している。それは、実は「場」の「渦」だった。だから、陽電子と陰電子が出会うと、消滅するのである。これは回転方向が異なる「渦」だと解釈するとわかりやすい。
水面で右回転と左回転の「渦」が出会えば、エネルギーが打ち消されて消滅する。これと同じ現象が宇宙では営まれているのではないだろうか?
様々な量子の正体は「渦」だとすれば、様々な量子から、更に様々な量子が生まれるのも理解できる。「渦」が別れ、更に複数の「渦」を生み出している。
陽子という大きな量子がクウォークという小さな量子を生み出す。それも大きな「渦」が多数の小さな「渦」に分離したと考えればわかりやすい。
量子の「物質性」とは、「波動」が「渦」に変化した状態と言える。そして、量子の寿命は極めて短い。それは、水面の渦が生成しては消えていく様を見れば、すぐにわかる。まさに、生々流転、千変万化は、仏教でいう色即是空、空即是色である。だから、量子の二重性は、間違いではない。