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波動医学の最新情報(33)

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(33)自分の吐く息をゆっくり数えてみる

 禅宗も、瞑想修業が中心をなしている。座禅は、ヨガと仏教が同一化したものと言える。よって、「長息」呼吸法を重視している。そこで教えられるのが「数息観」である。これは自らの「息」を「数」えて「観」ることである。

 船瀬氏は学生時代に韓国の禅僧から、これを習い実践しているという。この呼吸法は、どんな状態でも実践できる。必要なのは、リラックスして行うことである。ゆっくり息を吐く。これは呼吸法の鉄則である。「呼吸」という文字は「呼いて」「吸う」と書く。前提としてはお尻(肛門)を閉め、意識を「丹田」に集中することである。呼吸は鼻から腹式呼吸で、吐ききった時、お腹が十分にへこむようにする。心の中で「いーち、にぃー、さぁーん・・・」と数えながら吸い込み、十分に吸い込んだら、ゆったりと長く吐いていく。数は1秒に1回のペースである。最初は1呼吸の長さは10数える間(10秒)くらいにする。慣れてきたら数える数、つまり吐ききる時間を長くしていく。

 船瀬氏の安静時の呼吸は約1分間に1回だという。ヨガの行者には3分間に1回などが当たり前だという。それだけ「長息」なら、「長命」も当たり前である。

 「瞑想は、魂の呼吸である」 それは生命力や直感力を高める。アーティストやアスリートに瞑想を実践する人が多いのも当然である。ポール・マッカートニーや、マドンナなどは、瞑想により作曲などの創作能力を高めてきた。また、野球のイチロー選手も瞑想の実践で知られている。瞑想で意志力、発想力は確実に高まる。

 米スタンフォード大学は、心理学に関して先進的な研究で知られている。

 「スタンフォードの時分を変える教室」(K・マクゴニガル著)が世界的ベストセラーになっている。この本で最も強調されているのがヨガ呼吸法である。

 マクゴニガル博士は、最高能力を達成するベストの方法は、「瞑想の呼吸法」と断言している。つまり、呼吸に意識を集中させることである。

 スタンフォード大学心理科学もペンタゴンと同じ結論に到達していたのである。その呼吸法の重要ポイントは「ゆっくりした呼吸」であり「長息法」なのである。

「この良質な呼吸法を心掛けることが、心のキャパシティ(良識)を広げ、困難や逆境に強く、折れない、しなやかな心をつくりあげるのに大変有効である」(マクゴニガル博士)

 マクゴニガル博士は、具体的な呼吸法も指導している。

「イスに腰を掛けて両足を床に着ける。あるいは、クッションの上で胡坐をかく。背筋を伸ばす。両手は膝の上。目は閉じる。あるいは、白い壁の一点を見つめる。呼吸に意識を集中する。最初は心の中で「吸って」「吐いて」とつぶやく。数分続けると、言葉にしなくても空気の出入りや、腹の収縮する感覚にできるようになる」

 これはお寺の座禅と違って、自分の部屋でリラックスした気持ちで行える。

「他のことを考えたり、気が散ったりしたら、呼吸に意識を戻す。1日5分から始め、慣れれば10~15分にのばす。短時間でも毎日続ける。筋トレと同じ。定期的に行うと脳の灰白質が増え、鍛えられる。それで大脳の前頭前野が活性化する。集中力が高まり、内部欲求や外部刺激に誘惑されなくなるのです」(マクゴニガル博士) 

 アメリカの軍事、宇宙、心理の分野で、奇しくもヨガの呼吸法を指導しているのである。これもまた、超大国アメリカが西洋医学に見切りをつけたことの決定的証拠である。


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