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ラジャ・サンの謎(6)

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(6)失われた惑星フェイトン

 小惑星の研究については、ソ連が先んじていた。彼らは小惑星から飛来してきた隕石を分析し、そこに軽石が含まれていることを発見した。軽石とは凝灰岩と言う火山岩の一種である。マグマが冷えて固まってできた岩である。小惑星帯の隕石に軽石が含まれていることは、マグマが形成されていたことを示す。マグマを生み出すには、ある一定以上の体積を持った天体でなければならない。早い話、小惑星帯の天体は破片なのだ。かって一端の惑星だったが、ある時粉々に破壊された。破片は軌道上に散らばったまま、今も公転している。

 ソ連の天文学者セルゲイ・オルローフは、破壊された惑星をギリシャ神話にちなんで「フェイトン」と名付けた。現在、オルローフのフェイトン説は学界では否定的意見が多いが、NASAの評価は正反対である。裏NASAは発表していない極秘データの分析から、フェイトン説が正しいことを確信している。彼らは、すでに惑星フェイトンが何故破壊されたのか、その理由も完全に突き止めている。オルローフ説を追認する形で、失われた惑星のコードネームを「フェイトン」としている。

 しばしば、惑星フェイトンは太陽系第5番惑星と称されることがあるが、飛鳥氏は便宜上、太陽系第11番惑星と位置付けている。

 2011年、第24回ヨーロッパ映画賞の作品賞を受賞した終末映画「メランコリア」が、翌年の2月17日から日本でも公開された。この映画で気になることがある。設定が異様なのである。全く知られることが無かった未知の惑星が突如、地球目がけて接近してくるというのであるが、その直前、ずっと太陽の向こう側にいて存在を知られることが無かったというのである。これを聞いてシュメール神話の惑星二ビルを思い出し方もいるだろう。同時に、太陽の向こう側に隠れていた惑星と言う点で、反地球ヤハウェを想起した人もいるだろう。

 反地球ヤハウェとは、地球とほぼ同じ大きさで、太陽を中心にして点対称の位置をほぼ同じ軌道で、同じ速度で公転する惑星の事である。楕円軌道の二つの焦点のうち、一つだけを共有しながら公転しているので、ケプラーの法則に反せず、しかも太陽の陰になるので、その姿を見ることはできない。

 NASAは1978年に打ち上げた金星探査機パイオニア・ヴィーナス2号によって、偶然に反地球ヤハウェの存在を知った。しかし、国際戦略上の理由で、これを隠蔽する。しかし、飛鳥氏が独自で入手した極秘情報によれば、NASAは密かに反地球ヤハウェの探査を極秘裏に行っている。これについてはESA(欧州宇宙機関)の上層部も気づいている。ESAは1990年にNASAと共同で太陽探査機ユリシーズを打ち上げた。ユリシーズの観測データは、NASAからESAに渡されたが、事故が起こる。チャンネル切り替え段階でエラーが発生したのだ。結果、反地球ヤハウェの映像の一部がESAに流れてしまったのである。この映像によって、ESAは反地球ヤハウェの存在を知ることになる。

 映画「メランコリア」の背景には、これらの事情があるのである。この作品はアメリカのカンヌ映画祭でアカデミー賞にノミネートされたものの、トリアー監督はヒトラーに対する共感発言で永久追放されてしまう。しかし、その一方で、ヨーロッパ映画賞で、アカデミー賞受賞作である「英国王のスピーチ」を抑えて、作品賞に選ばれた。つまり、カンヌ映画祭に対する当て付けであった。ちなみに、NASAの関係者は、映画「メランコリア」に関するCNNの取材に対して、「映画の設定は科学的にありえない」という一言で一蹴している。


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