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ラジャ・サンの謎(5)

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(5)地球製UFOと重力の謎

 黄金率φを手にしたアメリカ軍は、地球製UFOの開発の成功している。地球製UFOの特性で注目すべきは、その動きである。急発進や急停止、急加速ができる。通常であれば、搭乗しているパイロットは体内の血液が偏在してしまうので、ブラックアウトして気絶してしまい、下手をすると死に至る。加速度Gによる慣性力を受けないためには、慣性系が保たれる必要がある。慣性系が保たれることは、重力が発生していることと同じである。系内部の物質が原子レベルで、全てに等しく重力が作用すればよい。重力質量と加速度質量が等価であるから、急加速しても慣性系は保たれるのである。

 言い換えれば、プラズマは重力を生み出しているのである。一般に重力はグラビトンと言う素粒子を媒介していると説明されるが、そこにプラズマが関与している可能性がある。理論物理学的に未知なる作用が働いていることは間違いない。

 1994年7月、シューメーカー・レビー第9彗星が木星に激突した。その際、衝突痕から大量の水分が検出された。1989年に打ち上げられた探査機ガリレオは反対に木星の大気下は非常に乾いているというデータを送ってきた。これらが意味することは、木星には海と陸が存在するということである。1997年、NASAは探査機カッシーニによって密かに木星をレーダーでスキャンし、そこに巨大な海と陸が存在することを確認している。現在では、アレシボ天文台の巨大パラボラアンテナによって直接、電波探査を行い、木星や土星、天王星、海王星は、ガス惑星ではなく、地殻を持った巨大惑星であることを完全に把握している。

 地殻があれば、巨大な質量を持っている。だが、万有引力の方程式から導き出される質量がどうして小さいのか?

 プラズマが関与しているからである。木星や土星、天王星、海王星には地磁気がある。地磁気の磁力線が集中する惑星内部には想像を絶するエネルギーのプラズマが発生している。つまり、巨大惑星の核が生み出すプラズマが実際の重力を緩和しているのである。

 言うまでもなく太陽は巨大なプラズマを発している。太陽はガス天体ではない。極秘の電波探査によって、NASAは木星などの惑星は地殻を持っていることを知った。同様に、太陽に対しても電波探査を行っているのである。その結果、太陽は、光球の下には固い地殻を持った超弩級地殻天体であることを発見した。コードネームで「SOL」と呼んでいる。同様に、NASAが与えたコードネームは超弩級大洋「ダーマ」と超弩級大陸「ナタン」であることが判明している。

 太陽は巨大な質量を持っているが、その本体である超弩級地殻天体SOLの質量は、灼熱のプラズマが生み出す効果によって重力が緩和されているのである。

 このように太陽系の天体が全て地殻を持っているということは、これまでの定説では考えられない。裏NASAでは、プラズマ宇宙論により太陽系論を打ち出しているのである。

 冥王星が準惑星として降格される以前、太陽系の惑星は全部で9つあると考えられていた。すなわち、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星である。NASAは太陽系第10番惑星、通称「惑星X」発見のための探査計画を行ってきた。その結果、既にNASAは太陽系第10番惑星を発見している。与えられたコードネームは「NOX」である。夜を支配する女神の名前が「ノクス=NOX」なのである。

 1993年の時点でボイジャー1号は太陽系第10番惑星NOXに到達し、既に衛星軌道を周回しているという。驚くべき情報をもたらしたのは、天才クラッカー「トリプルJ」である。彼がハッキングしたNASAのデータによると、太陽系第10番惑星NOXは地球の2・3倍の大きさで太陽系の黄道面に対して約87・2度傾いているという。もう一つ、実は、太陽系第10番惑星NOXには秘密があった。

 最初に太陽系第10番惑星NOXの存在を確認したのはパイオニア11号であったが、その後、反対方向を飛行していたパイオニア10号も未知なる惑星を発見していた。「トリプルJ」が入手した情報によると、この惑星の軌道はNOXとほぼ同じで後を追いかけるように公転している。ただし、半径は約493キロと、惑星NOXの直系1万4856キロに比べるとかなり小さい。状況から見て、かっては惑星NOXの衛星だったのではないかと推測されている。

 NASAが与えたコードネームは「へメラ」である。へメラはローマ神話における女神ノクスの娘の名前である。それゆえ、惑星NOXを母星としてへメラを娘星と名付けている。娘星へメラは近い将来、必ず姿を現す。娘星へメラが発見されれば、その軌道は即座に計算され、全天球規模で観測が行われる。当然、惑星NOXの存在も確認されるだろう。


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