(4)プラズマ兵器開発計画(レッドライト・プロジェクト)
軍事問題の根幹には兵器開発がある。UFOの本質は兵器である。UFOの正体であるが、どうして飛行しているのか、なぜ急加速、急停止、生成消滅、分裂合体が可能なのか、アメリカ軍には早い段階からプラズマの特性であることが分かっていた。
もともと第2次世界大戦中にアメリカ軍は原爆を開発していた。原爆は核分裂によるエネルギー解放が基本である。核分裂によって生じる火の玉は、原子核と電子がバラバラになった状態、すなわちプラズマ現象なのである。故に、アメリカにおけるUFO研究の発端はマンハッタン・プロジェクトにあるのだ。
マンハッタン・プロジェクトを取り仕切ったのが原爆の父・ロバート・オッペンハイマーである。マンハッタン・プロジェクトは原爆から水爆、中性子爆弾の開発を行っていく。その時組織を束ねたのがエドワード・テラーだった。プラズマを生じさせるためには、核分裂や核融合を起こす必要はない。高周波のマイクロウェーブを交差させてやれば火の玉はできる。こうしてマンハッタン・プロジェクトは密かにプラズマ兵器開発計画(レッドライト・プロジェクト)へ受け継がれることになる。
レッドライト・プロジェクトを発足するに当たり、エドワード・テラーは組織の見直しを図った。原爆開発情報がスパイを通じてソ連に漏れたからである。テラーは組織を分割し、現場の開発者が最終的に何を開発しているのかわからないようにした。
1980年代の「スターウォーズ計画」などは、全て最終的にプラズマ兵器を開発するための方便であり、基礎研究のために掲げた目標にしか過ぎない。こうしたプラズマ兵器体系を「M-ファイル」はコードネーム「プラズナー」と記している。プラズナーの本格的な装置はネバタ州のエリア51にある。アメリカの秘密兵器はエリア51で開発されている。ここでスーパープラズナーが開発された。高エネルギーのマイクロウェーブを3点交差させて発生させる巨大プラズマはUFOではないかと噂されてきた。スーパープラズナーは軍事衛星と連動しており、地球上のどこにでも巨大な火の玉を発生させることが出来る。放射能を伴わずに核爆発に匹敵する破壊力を持つ一方で、瞬間的にピンポイントで発生させるため、標的の人物を暗殺することが出来る。さらにマイクロウェーブが透過できる場所ならば、水中や地中、宇宙空間にでもプラズマを生み出せるのだ。ちなみに、イギリスの麦畑に発生する謎のミステリーサークルの一部は、スーパープラズナーによって作られている。
また、プラズマの特性として、物体移動がある。プラズマに包まれた物体はマイクロウェーブの交差と共に移動する。ポルターガイスト現象もプラズマによって証明できる。純粋に火の玉を発生させる段階をプラズナーⅠと言い、物体移動を伴う段階をプラズナーⅡと言う。プラズナーⅡの実験はアンテロープバレーで行われており、音速を超えて宇宙空間へ瞬時に打ち上げるなど、大量破壊兵器としても開発されているのだ。
物体を移動させる原理を応用し、プラズマ発生装置そのものを搭載させれば、UFOを製造することが出来る。これがプラズナーⅢである。エイリアンUFOもまた、基本的にこの原理に基づいて飛行している。1989年、ベルギーを中心にヨーロッパでエイリアンUFOが多数目撃された。形状は三角形、もしくはホームベース形の五角形をしており、底部には3つの光点と中心に炉心のような構造があった。3つの光点はマイクロウェーブ発生装置で中心部にプラズマを発生させ、これが機体を覆っている。プラズマを発生させるマイクロウェーブの交点を移動させることでUFOは自由自在に飛行できるのだ。
ただ、これを再現するとなると問題があった。熱である。プラズマで覆われた物体は灼熱地獄となる。電子機器や生物などは瞬時に燃え上がってしまうからである。長らくこの問題をクリアできなかったが、偶然にもプラズマの特異点と言うべき現象を発見した男がいた。ジョン・ハチソンである。
ハチソンは自身が開発した高周波装置がもたらす映像を公開した。その映像には空中に浮揚する重い鉄球やアルミホイル、ひとりでに切断する金属など、超常現象が映っていた。ハチソン自身は、なぜこうした現象が起こるのか理論的に説明することはできなかったが、アメリカ軍は事の重大性を認識した。アメリカ軍はマスコミを使って、ハチソン効果はインチキであるという情報操作を行い、彼の留守中に装置を破壊してしまう。ハチソン効果はトリックであるというレッテルを貼られたまま今日に至っている。
アメリカ軍が注目したのは発生する熱である。ハチソン効果は温度の上昇も無いまま、プラズマの特性が発揮されるのだ。分析の結果、プラズマを発生させる特殊な周波数に秘密があることが判明した。これが「黄金率φ」である。
黄金率φを手にしたアメリカ軍は、本格的にプラズナーⅢ、すなわち地球製UFOの開発に乗り出すのである。