(60)第十三章 終末国際世界の預言
「第十三章の全文 現代語訳」
三番目は、親鸞法師という。全ての仏を信仰するのではなく、ただ一仏だけを信仰し諸法(一切存在)を学ぼうとしないで、ただひたすら一法(一物)だけを修行する。諸々の僧を供養することをしないで、自分が育てた僧だけを絶対的に信頼して供養する。黒い色の袈裟を身につけないで、鼠の毛でこしらえた白い色の法衣をそろえ、戒律(宗教における生活基準)を守らずに、女性と交合することを許し、斎食(肉食をしないこと)を実践しないで、肉を食べ、そうして仏寺や神社をも汚す。一般の人々を集めては亡くなった人の葬式を行い、それを正体とする。行くべきところに落ち着いた者たちを惑わし、そうして畜生道(生前に悪行をなした者が赴く世界。禽獣の姿に生まれて苦しむ)に堕とさせる。そのため君主の家来はこれを認めずに「犬衆」と名付け、将軍やその兵たちも誰一人信心することなく、悪党と呼ぶ。この一派が仏法の作法に背き、そして王公や将守の掟にも背く。このことは、戦乱のきっかけとなり、ひいては国を亡ぼす原因となる。固く固く禁じ、必ず退治しなければならない。
(歴史的現代~未来→世界)
三悪僧の誕生順から言えば、親鸞は三番目ではなく一番目となる。
親鸞・・・1173年~1262年 享年89歳
日蓮・・・1222年~1282年 享年60歳
一遍・・・1239年~1289年 享年50歳
それが逆になっているということは、アメリカの最初の国際組織の理念だった「世界政府」が、最も歴史的に古いことを物語るのである。
どう言うことかというと、国際連盟、国際連合と経過してきて、今、三番目の案として登場してきているのが「世界政府」である。それがアメリカの最も古い理念になることを意味している。
19世紀のアメリカの政治学者ジョン・W・バージェスは、「世界国家論」を政治論の中核として掲げている。バージェスは未来志向を掲げつつ、その前段階として「国民国家」の完成を優先すべきとした。人類が全体的に組織されるには、まず部分である国民国家が世界規模で展開されねばならないということである。その段階を経て、世界が「超国家」となる世界政府のもとに集結するとした。
その中核をアメリカが担うとする理由は、アメリカが民主国家であると共に、人類の集合体であり、世界をそのまま象徴するからである。その統一性と凝集性が、イコールで世界を意味するからである。
バージェスは「第1次世界大戦」後の国際連盟にアメリカが加盟することに反対した。その理由は、まだアメリカが理念的国家として世界国家を追求する段階に無く、まず理念としての共和国の完成を目指すべきだとしたからである。
今や世界最大の軍事大国となった超大国アメリカは、世界政府樹立のための前提となる大きな戦争を誘発させてくる可能性がある。その引き金がビンラディンを利用した9・11テロである。が、それもアメリカ軍がNSA(国家安全保障局)と手を組み、全てをアルカイダの仕業に仕立てた自作自演だった可能性が高くなってきた。
要は、日本軍の真珠湾攻撃を察知していながらわざと見逃し、日本軍に攻撃させた後、堂々と参戦したのと同じ手法を用いたということである。
そうなると、アメリカは再び世界を騙したことになる。その後、世界はアメリカが一方的にまくしたてる対テロ戦争に引きずり込まれていく。
良し悪しは別にして、イラクから強力な独裁者定・フセインという箍を外せば、宗派対立が激化し、民族対立も爆発的に燃え上がることは目に見えていた。そうなればアルカイダも巻き込んで収捨がつかなくなることは最初から分かっていたことである。それをあえて決行したところに、ブッシュジュニアを筆頭とするネオコン(新保守派)の愚かさがある。恐らく第1次ブッシュ政権は、ネオコンを含めて軍産複合体を牛耳る「陰の政府」に踊らされていたのであろう。
陰の政府とは、十二人で構成される裏の政府とされ、その筆頭は白人ユダヤ系財閥のロックフェラー財団であり、ロスチャイルド家、モルガン家も中核を占め、軍事經・石油系・銀行系・鉱物資源系・マスコミ系のメジャー企業体が脇を支え、最近ではコンピューター系も配下に加わっている。
9・11テロでも、モルガンスタンレーだけはほとんど無傷だった。ジェット旅客機による最初の一撃は、モルガンスタンレーが入っている南タワーではなく、北タワーだった。南タワーの企業に勤める社員たちが呆然と見守る中、モルガンスタンレーの社員350人は一斉に非難を開始、警備担当の元軍人リック・リスコラ他数人が死亡しただけで、ほぼ全員が助かっている。
後に判明したことだが、数年前からモルガンスタンレーの社員全員が、上層部の指示で緊急避難訓練を行っていた。
陰の政府とは、アイゼンハワー大統領が1961年1月の辞任演説の際に、初めて公の場で公開した巨大組織のことである。実際は第2次世界大戦の前から表の政府を巨大軍事企業体として支えてきた歴史があり、その実績から表の政府の政策に必要不可欠な組織体として認められることになる。
一見すれば、アメリカを動かしているのは大統領はアメリカ議会と思われがちだが、実際の主権者、アメリカ国民でもなければロビー活動集団でもない。軍産複合体世呼ばれる巨大組織、シークレット・ガバメントなのである。
彼らは大統領のように選挙で選ばれることはない。在任期間が決められているわけでもない。いつもずっと存在できる組織である。これがアメリカの実体であり、彼らに逆らえば大統領も命がない。(ケネディも彼らに暗殺された)
彼らは世界の富の独占を狙う獅子身中の虫ともいえる。彼らはアメリカの軍事力を裏で動かしながら、世界の支配を目論む中、徐々に世界を滅亡へと追いやっていく。ネオコンなどは彼らから見れば赤子に過ぎない。