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聖徳太子の「未来記」開封(54)

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(54)「未来記』第十一章 終末国際世界の預言

「第十一章の現代語訳」

同経(法華経)の第五には、悪い世の中で悪知恵にたけ、心は疑いで歪み、まだ悟りを得ていないのに得たと言っては、高慢な心を満足させ、理欲を貪って自分の身を肥やすことに執着する。それ故に、白い色の衣で説法しては世間に慎みを以て敬われる。六通(六神通力=天眼、天耳、他心、宿命、神足、漏尽)を得た阿羅漢(仏教の修行の最高段階に達した人)の如く経典を自ら作って世間の人を誑かして惑わし、名誉を得ようとする。そのため思案を巡らしてこの経を説く。いつ果てるともしてない、乱れた世の中には、様々な恐怖があり、悪鬼はその身に入り込んで自分自身を罵り傷つけて辱める。この世の悪僧は、仏の方便(衆生を教え導く巧みな手段)やありがたい経典を理解しようともせずただ悪口を言い、そうして眉をひそめて度々排斥される。と、述べている。

(歴史的現代~近未来→世界)

 空念仏とはよく言ったもので、アメリカの対テロ戦争の大義名分も、イラク戦争の泥沼化と共に色あせ始め、国内でもブッシュジュニアの人気は下降線をたどっていった。

 イラク戦争も、ブッシュ陣営の判断ミスから始まったことも暴露され、イラクの石油利権が目的だったことも見えて、戦後復興の事業もアメリカ企業が独占していた。アメリカの私利私欲のための空念仏が「対テロ戦争」と言っても過言ではない。

 まるで神仏の六神通力を得たかのように、軍事衛星からの「天眼」で大量破壊兵器の運搬を撮影したと言い、CIAからの情報という「天耳」でそれを確認したと言い、NSAの盗聴でイラク内部の交信を「他心」のように得たと匂わせ、世界平和のための聖戦は「宿命」と発言し、国連安保の猛反対を押し切ってまで素早く軍を派兵する「神足」を行い、戦場の情報を押し隠す「漏尽」を行ったのである。

 しかし、やがて全てが嘘から出た鬱憤晴らしと、私利私欲の戦争だったことが判明し、今では世界のどこからも支持されなくなっている。日本の自民党と公明党だけは別だったが・・・。

 日本は、公明党が協力してアメリカを支持したため、アメリカ・イギリス・日本で三悪僧に含まれてしまった。これが日本発世界着の「つまずきの石」となった。

 「濁劫悪世中多有諸恐怖」にあるように、イラク情報はいつ果てるかもわからない泥沼に陥り、ますます混沌として底が見えない恐怖だけが支配している。

 まるでイラクが煮えたぎる地獄の釜のようで、やがて底が抜けて中東全体に燃え上がるのではないかと思わせる。アメリカは、それを目的として侵略を開始したように見える。

 日本はリチャード・アーミテージに「ショウ・ザ・フラック」と脅され、「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」を強要された。その結果、一気にアメリカ主導での米軍再編が決定し、自衛隊がアメリカ軍に吸収されるように一体化の道が開かれたのである。

 アーミテージを日本では穏健派と見る向きがあるが、それは違う。

 2006年9月21日、CBSがパキスタンのムシャラフ大統領を取材した際、アーミテージはムシャラフに対し、「アメリカに協力しないとパキスタンを石器時代に戻してやる!」と発言したことが判明した。

 これは、同じことを、これからのアメリカが世界に対して行うということである。真の平和主義者であるならば、マハトマ・ガンジーのように「非暴力・不服従」を貫くしかない。

 アメリカがそれを怒り、日本との「日米安保条約」を破棄するなら、それはそれでよい。日本が本当の意味で独立できるからである。だが、一方で日本という足場が亡くなるのを最も恐れているのはアメリカの方である。

 しかし、キーマンだった公明党が、唯一の箍を外した結果、堰を切ったようにアメリカがなだれ込んでくる事態を招いた。

 自民党だけでは自衛隊をイラクに派遣できなかったのだから、亡国と世界滅亡に至る道を開いてしまったかもしれない公明党の責任は重大なものがあるはずである。

 「未来記」で見る限り、創価学会に内在する邪教と賊の根の深さは計り知れないことになる。


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