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カッバーラでしか解けない「ヨハネの黙示録」(67)

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(67)「殺戮の七天使」は七つの災いを携えて来る!

 地方に残る人々を待っているのは、火で焼かれる運命である。聖書学では毒麦と呼ぶ。見かけは同じでも毒を含む麦は、畑でも最後には焼かれてしまう。

 大天使ミカエルが地を奉納するために神の王国シオンに降り立ち、再降臨の下地を作る。その後、密かにイエス・キリストが舞い降りて、先に自分の原始キリスト教会に姿を現す。だから、原始キリスト教徒の中の14万4000人にすれば、それ以前にイエス・キリストは既に降臨しているのである。黙示録では、そのことが再降臨の前に記されている。→イエス・キリスト(天照大神)は京都の船岡山に降臨するといわれている。イエス・キリストにとっては再降臨である。

「また、私が見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っており、小羊と共に十四万四千人の者たちがいて、その額には小羊の名と父の名が記されていた。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第14章1節)

 「小羊がシオンの山に立っており」とあるように、「小羊」であるイエス・キリストは、原始キリスト教会の本拠がある高い山の上に降り立つ。しかし、そのことは、獣も法皇も世界中の人々も知らない。気づくのは、真っ赤な血の色の衣を身に着けたイエス・キリストが、イスラエルのオリーブ山に舞い降りる時である。

 この時、地上の人々は恐怖に打ち震える。無神論者の心は撃ち砕かれ、自分がとんでもない誤りを犯したことを知るが、もはや手遅れである。

 地上には、神の福音を説く者もバプテスマを授ける神権を持つ者もいなくなる。主であり羊飼いであるイエス・キリストに取り上げられるからである。斧が振り下ろされ、醜い死の樹は、そこに群がる人々と共に切り倒される運命にある。

 その役目を担うのが、殺戮の7天使である。

「また、別の天使が天にある神殿から出てきたが、この天使も手に鋭い鎌を持っていた。すると、祭壇の処から、火を司る権威を持つ別の天使が出てきて、鋭い鎌を持つ天使に大声でこういった。「その鋭い鎌を入れて、地上のブドウの房を取り入れよ。ブドウの実は既に熟している。」そこで、その天使は、地に鎌を投げ入れて地上のブドウを取り入れ、これを神の怒りの大きな搾り桶に投げ入れた。搾り桶は都の外で踏まれた。すると、血が搾り桶から流れ出て、馬の轡に届くほどになり、千六百スタディオンにわたって広がった。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第14章17~20節)

 ヨハネは、この世に執着した人々の運命を「搾り桶」で象徴する。「ブドウの房」は悪ではないが、熟しきったブドウは食に堪えられない。「都の外で踏まれた」とは、神の王国から締め出されるという意味である。

 彼らは自らの意思で神から離れ去り、世界総統を救世主として崇め、その権力の下で生きようとした人々である。神か獣かを選ぶとき、獣を選んだ人々は、その責任を自分でとらなければならない。

 エルサレムを囲んで対峙する世界中の軍隊は、「血が搾り桶から流れ出て、馬の轡に届くほどになり、千六百スタディオンにわたって広がった」とあるように、血を流して全滅する。

 1600スタディオンは、約296キロになる。馬の轡の高さがアラブ馬で約1・6メートル、幅はわからないので正確な血の量は測れないが、少なくとも数億人の兵士が命を失うのだろう。

 都(エルサレム)と共に馬(戦車)が出てくるが、これはエルサレムからハルメギドにかけて集結する世界中の軍隊のことである。その中には中国軍やロシア軍も必ず入っている。

 彼らのほとんどは、恐怖に駆られてパニックに陥り、最新鋭兵器で同士討ちをすることになる。

「次いで、東と北からの知らせに危険を感じ、多くの者を滅ぼし絶やそうと、大いに激昂して進軍する。海とあの「麗しの地」の聖なる山との間に天幕を張って王の宿営とする。しかし、ついに彼の終わりの時が来るが、助ける者はない。」(旧約聖書「ダニエル書」第11章44~45節)

 東にある大国は中国である。そして北の大国はロシア以外にない。その両国が世界を破滅させるほどの大軍を率いて、ユーフラテス川を越えてくる。目指すのはエルサレムである。

 ハルマゲドンは、メギドの地からエルサレムにまで至る布陣で行われる最終戦争である。だから、ハルメギドだけに集約される戦いではない。「麗しの地」はエルサレムを指し、ロシアと中国を含む無数の軍隊は、エルサレムを囲み、アメリカを中心とする世界政府軍と対峙する。


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