(52)アルザルから帰還する失われたイスラエル12支族
亜空間世界アルザルから地上へ帰還するのは、失われたイスラエル10支族だけではない。
後に原始キリスト教徒である2支族の末裔もいる。姿を消した原始キリスト教徒たちも、全てが極東を目指したわけではなく、彼らの何分の一かは、失われたイスラエルの10支族が隠れ住むアルザルに向かったことは間違いない。原始キリスト教徒のヨハネがアルザルを管理しているのだから、それも当然である。
「イエスはこの12人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。むしろ、イスラエルの家の失われた羊の所へ行きなさい。」(新約聖書「マタイによる福音書」第10章5~6節)
現在、ユダヤのロビー活動はアメリカの政策に絶大な影響力を持っている。その活動を推し進めているのは白人のアシュケナジー系で、直系ユダヤ人ではない。イスラエル国家樹立ではスファラデイー系を虐げ、押さえ込んできたアシュケナジーは、直系イスラエル人がまとめて戻ってくることに、内心で恐怖を覚えている。
古今東西、2つの異なる文明の出会いは必ず衝突を引き起こす。そして一方が他方を凌駕するのである。
イスラエル10支族は、アルザルで絶対神を崇拝していると、「第2エズラ書」は記している。その神は生命の樹に巻き付く蛇、ヤハウェ(イエス・キリスト)である。イエス・キリストを救世主と認めないユダヤ人にとって、これが最大の恐怖となる。そうなると、アシュケナジーユダヤ人が影響を与えるアメリカと同盟国は、死の樹に巻き付く蛇を王にする軍の立場となる。
当然、全ての大国がアメリカと連合するとは思えない。だから、終末の日に起こる大戦争は三つ巴、あるいはもっと複雑な様相をきたすかもしれない。
世界政府の力で世界統一を目論むアメリカは、それに反対する国と必ず戦争を起こす。そうなった場合、最終的に核兵器が使用される可能性が高く、あるいはそれを超える最新兵器「プラズマ兵器」も使用されるだろう。
プラズマ兵器は放射能を出す核兵器とは違って後々その影響が残ることがないので、どこでも安易に使えるという利便性がある。そのうえ、電波やレーザー等を交差させた位置に、核兵器を超える超高熱の火球を持続させることができ、交差ポイントをずらすだけでその火球を自在に操れる。また、プラズマには透過性があるので、敵の地下シェルターに潜り込ませることも可能で、プラズマが放射する電磁波で敵の電子回路を焼き切ることもできる。このプラズマ兵器こそ、まさに「人類最終兵器」なのだ。
電磁波は、人の自律神経を麻痺させたり破壊することができるため、強力なダメージを受けた場合、体を動かせない植物状態と化してしまう。地上はハルマゲドンに向かって一気になだれ込み、死にたくても死ねない状態で人々が捨て置かれる。
核兵器はインドとパキスタンの間でも使用されるだろう。その時、人々は古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に記された核戦争と思しき内容が、古代ではなく未来を記した預言だったことに気づくだろう。
*(飛鳥氏の視点)
失われたイスラエル10支族はどこへ消えたのか? 部族も支族も言い方が違うだけで同じである。北イスラエル王国を築いたイスラエル10支族は、紀元前722年、アッシリア帝国に攻め滅ぼされた。その後、メソポタミアの地へ連れていかれ、ついに行方が分からなくなった。
紀元1世紀のユダヤ人歴史家フラビウス・ヨセフスは「ユダヤ古代誌」の中で以下のように記録する。「10支族は今でもユーフラテス川の彼方におり、膨大な民族になっている」
それ以後、10支族は忽然と姿を消す。しかし、聖書外典「エズラ記」には、彼らの行き先が記されている。
彼らは、多くの異邦の民を離れて、人がまだ誰も住んだことのない他の地方に行こうと決心した。彼らはそれまで住んでいた地方では守ることのできなかった掟を、そこで守りたかったのである・・・・(中略)・・・・その地方を通り過ぎる道のりは長く、1年半に及んだ。その地方はアルザル(アルツァレト)と呼ばれている。
失われたイスラエル10支族の本隊は、北の果てへ向かい、そこから未知の世界アルザルへ行った。そこは地上ではない別世界ということだが、途中で多くの者が脱落し、ユーラシア大陸に広がる他民族と混じりあった。
本隊以外の別動隊には、ある目的のため、故意に極東へ向かい、日本を建国した。極東イスラエルに三種の神器と契約の聖櫃アークを隠すためである。